No.56 【TMS誌】エッチングに希塩酸 ワークスK 2012/04/04(水) 05:22:15
No.57 Re:【TMS誌】エッチングに希塩酸 dda40x 2012/04/04(水) 18:44:44
No.58 Re*2:【TMS誌】エッチングに希塩酸 ワークスK 2012/04/05(木) 12:37:32
No.59 【TMS誌】エッチングと久保田富弘氏 ワークスK 2012/04/06(金) 12:09:28
No.83 Re:【TMS誌】エッチングと久保田富弘氏 モデラー 2012/04/27(金) 23:07:07
No.88 【エッチング】御教示、ありがとうございます。 ワークスK 2012/04/28(土) 00:26:33
No.104 Re:【TMS誌】エッチングに使う薬品 ワークスK 2012/05/07(月) 14:33:19
No.111 【TMS誌】フォト・レジストを使ったエッチング ワークスK 2012/05/20(日) 22:51:07
No.55 (修正済) 2012/04/02(月) 20:04:20
ワークスK
【TMS誌】エッチングに使う薬品
古い"鉄道模型趣味"誌をメクっていて、再発見した文です。
1966年7月号に掲載されていた、町田市の高橋英樹さんという方による「エッチングに使う薬品−実験室からの報告」という題名です。大学の卒業研究が「α-ブラスの拡散現象」というテーマだったんだそうです。
で、その中身成分だけを列挙しておきます。
1) 硝酸+水
2) 過酸化水素水+アンモニア水
3) 塩化第二鉄+塩酸+水
4) 過硫酸アンモニウム水溶液
5) 塩化銅アンモニア+水
6) リン酸+水(電気分解)
7) チオ硫酸ナトリウム(ハイポ)+水(電気分解)
比率とか注意点が記事本文にあります。あまり特殊でないものを取り上げたそうです。
No.56 (修正済) 2012/04/04(水) 05:22:15
ワークスK
【TMS誌】エッチングに希塩酸

左は、同氏の1930年(昭和5年)刊「高級電気機関車の作り方」よりの引用で、腐食液は「希塩酸」です。また、防食材は「エナメル」ですね。
さらに、対談の中で山崎喜陽氏は
「あの時、たしか昭和18年の展覧会でしたか、その時に誠文堂に頼まれて私たちの"まくらぎ会"の16番を一つのケースにズラリと並べました。‥‥もう蒸気機関車も作っていました。スポークは画鋲のかわりにエッチングでスポークを凹ませたり‥‥」
と述べられています。
で、アメリカ型鉄道模型大辞典の「エッチング」の項を少し書き変えました。
No.57 (修正済) 2012/04/04(水) 18:44:44
dda40x
Re:【TMS誌】エッチングに希塩酸
高校の化学の教科書には、銅は希塩酸に溶けないと書いてあるのですが、空気中の酸素の力で溶けてしまいます。但し時間が掛かりますし、よくひっくり返して酸素と触れさせなければなりません。
希塩酸に過酸化水素を足すのが一番簡単な方法です。
http://blog.livedoor.jp/dda40x/archives/cat_50039851.html
No.58 2012/04/05(木) 12:37:32
ワークスK
Re*2:【TMS誌】エッチングに希塩酸
単純な化学反応‥‥と、つい考えてしまう現象でも、「錆びる」とか「溶ける」とか、金属と酸の関係は難しいものですね。
No.59 (修正済) 2012/04/06(金) 12:09:28
ワークスK
【TMS誌】エッチングと久保田富弘氏

鉄道模型趣味誌1962年8月号です。
この「国鉄8850製作記」の中で、ナンバープレートを作るクダリです。
「近所の写真製版所で0.3mm厚の真鍮板に、(タイプトーンを使って作成した)原画から焼き付けしてもらい、自宅の硫酸銅液でエッチング」
と書かれています。
因みに同氏はこの後、63年10-12月号に発表の「東武のネルソン64号機を作って」では、原画を描いて鉄道模型店に依頼したエッチング板を大々的に使われています。0.5mmの真鍮板に2種類の彫りの深さで作ってもらい、場所によって使い分けたとあります。
また67年8-9月号の「官設鉄道最初のコンソリデーション9150を作って」では「(キャブとテンダーをエッチングとしたが、)原画を描いたのは5〜6年も前のことで、当時は未だエッチングの利用が目新しい時代でした。エッチング技法が一般化しつつある現在ではいささか食傷気味なのと、頭が平らなのがどうも面白くなく」と、真情を吐露されています。
そして、72年10〜11月号「国鉄9900(後のD50)を作る」では、テンダーのリベットが全て手打ちとなりました。
No.83 2012/04/27(金) 23:07:07
モデラー
Re:【TMS誌】エッチングと久保田富弘氏
エッチング液に塩化第二鉄水溶液(赤錆を塩酸で溶かしたもの)を使用するのは2価の塩化鉄水溶液が3価になる時に電子を受取ることによって銅をイオン化して溶かすからだそうです。
そのあたりは大東氏が詳しいのではと存じます。
No.88 (修正済) 2012/04/28(土) 00:26:33
ワークスK
【エッチング】御教示、ありがとうございます。
原理の御教示、まことにありがとうございます。
信じないわけでは無いのですが(笑)、是非、出典をお教え下さい。それと、いつごろから工業的に使われているのか、またアマチュアが使い出した時期が判ればうれしく存じます。
まったくの“教えてクン”ですいません。
No.104 (修正済) 2012/05/07(月) 14:33:19
ワークスK
Re:【TMS誌】エッチングに使う薬品
TMS誌1965年12月号に、松尾緑郎氏による「自分でできるエッチング技法」という全6頁の解説がありました。
防食膜はシェラックニスの濃度を調節してカラス口で描く。腐食液としては「塩化第二鉄」の水溶液を用い、これは簡単な止血にも使用でき、普通の薬局で容易に買える‥‥とのことです。
私もこのあたりの助言に従って、近所の薬局で求めたはずです。

No.111 (修正済) 2012/05/20(日) 22:51:07
ワークスK
【TMS誌】フォト・レジストを使ったエッチング
TMS誌1975年3月号にフォトエッチングの記事を見つけました。
田中裕輔という方の3頁にわたる文で、
‥‥保護膜には、0.2mm程度凹ませるのに最適という、冨士薬品工業の「フジレジストNo.15」を使った。腐食液は「塩化第二鉄溶液」で、プロはパドル式と呼ばれる撥ね掛け式や、スプレーで吹き付けると聞いて、前者を製作‥‥
とのことです。
なお同氏が参考にしたという67年6月号「私の鉄道から」の㬢英史氏(苗字は日偏に義)は、「フジレジストNo.14」と、「塩化第二鉄液」を使用と書かれています。

ちなみに、冨士薬品工業株式会社の企業情報で沿革をみると、写真製版用感光液が53年でフォトレジストが55年と、製造開始年が出ていますが、これが世の中の歴史、趨勢に一致するか否かは判りません。
また「冨士」の漢字が異なりますので、富士フイルムとは関係の無い会社のようです。
ラベル:東武