2019年09月06日

第7次掲示板[182]-0 坂本衛さんのザコネ481 アイデアを思いつくとは

182 2019/09/06 17:24:38 ワークスK
坂本衛さんのザコネ481

模型大学NEWSの2019年9月20日号に坂本衛さんが車掌時代の思い出を書かれていた。昼間特急の白鳥は大阪・青森間を○時間も座りっぱなしだから、乗客の疲労は並大抵ではない。そこで、雷鳥で余った食堂車を改造して上下2段の桟敷風簡易寝台車とし、白鳥に連結したらどうかと提案した。その名もサハネならぬザコネ(=雑魚寝)481。そして報奨金として300円をもらったという。それから何十年か後、なんとそのアイデアがサンライズ瀬戸・出雲に登場した。で、時節柄「パクリやがって!」という京都アニメーション事件につながる。6752

当方が現役時代に苦労した一つがこの「改善提案」という制度。車両を企画したり提案を集計審査する部署にいた頃、現場から「特急電車を流線型にしたらどうか」とか、「京都三条駅の跡地に予定のビルの屋上をヘリポートとして関空と直結したら」などというアイデアが提出された。経営者は「おおっ! 良いではないか。検討せよ」とばかりに担当部署に命じるが、実現には収支計算とか法律、実務面での困難が幾重にも立ちふさがって、ちょっと思いめぐらせただけでも気が滅入ってしまう。イチイチ説明するには途轍もない労力=コストが要る。ほんと、いい迷惑。もちろん、経営者としては、1つでも価値のあるアイデアがみつかればメッケモノ。社員のガス抜きにもなると考えるのだろうが、そんな夢は夢のまた夢。経営者自身の職務怠慢。一方、提出した人間は実現してもらえないものだから、不満ばかりをためる。
 そこで当方は、アイデアや改善提案を募集するのではなくて、自分たちの業務を改善した経験を報告させたらどうか‥‥と口を酸っぱくして主張したが、誰一人として聞いてくれなかった。部下も同僚も、ましてや上司もダメだった。当方の提案能力は棚に上げて、貧しい会社だ。貧相な経営者だ、と、不満ばかりが残った(笑) 京アニの報道で連想したのはこのこと。社長の力量。

【追記1】坂本さんは過去にもこのエピソードを公表したことがあるようだ(2ちゃんねる勢い速報まとめ274)。「ノビノビ座席」とか、「ゴロンとシート」というネーミングらしい(Hatena Keyword)。

【追記2】30年前に綴った一文をブログにアップしてみた。2019-09-16
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第7次掲示板[181]-0 【京急】神奈川新町踏切事故は、構造的!!

181 2019/09/06 08:36:08 ワークスK
【京急】神奈川新町踏切事故

この事故は、おかしい。遮断機が下りる前にトラックが進入して、動けなくなった。障害物検知装置が動作して、信号機で列車に知らせた。それなら列車は踏切の手前で停まれるはずだ。信号機の位置は踏切の手前340メートルにあって、信号機は600メートル以上遠くから確認できる。列車は最高時速120キロでも600メートル以内で停まれる。そうじゃなかったら障害物検知装置の意味が無い。遮断機が下りた後にトラックが進入したのなら衝突することはある。
 邪推すると、踏切信号機の動作が頻繁にあるのではないか。遮断機をくぐったり、自動車がギリギリに通過すれば検知装置が動作してしまう。運転士はそれを度々経験していたので、今回もそれだと考え非常ブレーキを掛けなかった。快特は京成と都営地下鉄を直通してダイヤの柱だから遅延は避けたいという心理が働いた‥‥ということではないか。だとしたらこれは、運転士本人の責任ではなくて、構造的な事故だ。

ラベル:京急
posted by ワークスK at 05:09| Comment(0) | 第7次掲示板ログ 2019年− | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする