【とれいん誌】2021年7月号 近江八幡市子豚市場

一つは、「線路は続くよいつまでも」の「近江八幡市子豚市場」。円形の競り場の中をグルっと線路が回っているという。直径は約15メートルの、軌間が455ミリ。10数年前に勤務していた土地で、国道8号線を通るときにはイヤでも目に入った。畜産関係の施設というので、近江牛だとばかり思っていた。それに、まさか線路があるなどとは! 切っ掛けとなったという廃墟情報はたぶんここ、グーグルマップの航空写真はここ。
もう一つは、「いちぶんのいち情報室」で、信楽高原鐡道の第一大戸川橋梁が重要文化財に指定されそうだという記述。わが国初の本格的プレストレストコンクリート橋梁らしい。すぐ際を通ったことがあるけど、知らんかった。趣味的な見栄えはしない。ウィキペディア日本語版
やはり現れたかと感慨を持ったのは、カトーのNゲージ・レーテッシュ鉄道を6.5ミリ軌間化した事例。グランシップ・トレインフェスタ2021の報告。
硬派の記事は、台湾の筆者による「太魯閣号脱線事故を考察する」。台湾鉄路では死亡事故が続いていて、その原因が組織的なところにあるといっている。事故の構図をうかがうと仰る通りだ。管理職や経営層では無理で、責任体制を根本的に作り直さないと解決しない。しかし、こんな大事な論調を日本の趣味誌が載せるかなあ。
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