6月号でオオっ! と唸った記事は,万力切り.万力のアゴをガイドに糸鋸刃で直線に切り取る技法である.「ある意味で邪道」とあってビックリ.当方は軽工作用のシャコ万で50数年,愛用している.
切ったものは黄銅が0.5ミリ以下,リン青銅は0.3ミリ,プラ板は1.2ミリを経験.これより厚いと糸鋸刃がアゴに食い込む可能性がある.この記事には言及がないけど極めて大事.切り離した後に板材とアゴを一緒に平ヤスリで削ると綺麗に直線が出る.このため,今ではアゴは薄くなってしまった.このシャコ万を記事では卓上バイスと呼んでいる。材質は鋳鉄で,記号はFC10とかFC15(今はFC100,FC150).知らないのかな.
なお,印刷物に発表するなら,最初にTMSへ投稿された記事くらいは調べて,最初の発案者を明らかにするのが礼儀というものだ.
マイクロエースの103系は1975年前後にナカセイが売り出し,アリイが引き継いだもの.当方も手掛けている(次写真).詳しい発売年は判らない.歴史がたどれないことは我が国模型界の恥である.アルミサッシの色入れは何とかならなかったのだろうか(>>TransPacific Railroad)
カトー広告が伝えるHOのPCフレキシブル線路やコルク道床,ジョイント線路は我々にとって朗報.いずれ分岐器類もと,期待を抱かせる.
【Yarmouth】ヘリウム・タンク車をレジンキットで発売
Yarmouth Model Worksが予約注文受付中で,この8月に出荷すると発表している.値段は,台車とデカールが付属して120ドル(>>official website).ところが,MRHフォーラムによれば,すでにBeaver Modelsが同じようなキットを同じような値段で売り出しているとのこと.確かにeBayへ出品されている.
たぶん両社は,専用のクラスプ台車がPlate C Modelsから発売されたことに触発されたのだろう.
そういえば先日,ブラス製品が我が国のヤフオク!に何両か出品されて高値で落札されたっけ.当方は安価なプラスチックのAHM製品を加工中(当該ポスト).