2011年06月16日

Model Railroader Cyclopedia (MR version)

Volume 1 Steam Locomotives 1960, 279 x 355mm, softcover 272 pages, 9th printing 1981 US.00 (機芸出版社取扱9,600円)

UPのBig Boyは、後年にMM誌を創刊したロバート・ハンドマン氏の描画とされているものの、実機図面を基にしていないという。
掲載図面については次を参照("MR Cyclo 1"と記載)
>>蒸気機関車図面索引

Volume 2 Diesel Locomotives 1980, 279 x 355mm, softcover 160 pages, 6th printing 1995 US.95

FおよびEユニットなど実物と異なる図面が多いが、これらを参考として幾多のモデル製品が製造されてしまった。
掲載図面については「ディーゼル機関車図面索引」を参照("MR Cyclo 2"と記載)。古書市場では高値となっているが、掲載されていない1980年以降の新形式が多いので、しばらくしたら新版が登場するのではないかと……。



MRcyclopedia1950.jpg

6th Edition, The Book of Plans, 1950
264 x 180 mm, hardcover 184 pages plus 27 holdout, 2nd printing US$4.50

このシリーズの初版は1936年にThe Modelmaker Corporationによって出版された。64頁に13枚の折込みページがついて、簡易版1.25ドルと布張り版1.50ドルだった。その後はKalmbach Publishing Co.の名で、1937年、1938-1939年、1941年と頁数を増やして版を重ねて、この1950年刊行の第6版が最終。折込み頁は主にOスケールの図面に使われている。この後の蒸気機関車版(1960年)とディーゼル機関車版(1980年)はHOスケールに統一されて、折込み頁が無い。また電気機関車や電車、客貨車、地上設備の図面は、類例が見当たらないため現在でも貴重。  2 Steam Locomotive
 72 Electric and Diesel Locomotives, M.U. Cars
 96 Passenger-Train Cars
108 Freight-Train Cars
146 National Model Railroad Association Standards
148 Structures and Right of Way

掲載図面については次を参照("MR Cyclo 0"と記載)
蒸気機関車図面索引
ディーゼル機関車図面索引
電気機関車図面索引

posted by ワークスK at 10:16| Comment(1) | Drawings | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先日、古書店にてモデルレイルローダーズ編 steam locomotives volume 1米国蒸気機関車図面集を手に入れましたがアマチュアが自作する際に外観図や断面図を利用して立体化可能でしょうか。
日本の模型メーカーは輸出用模型を製造する際にはこのような図面集を利用したらしいですが、詳細をご存知でしたら教えていただけないでしょうか。Bigboyのように実物図面に即していないものなどは作者のアレンジが加えられているのでしょうか?

>>もちろん、この本を参考にして沢山の作品や製品が作られましたから、腕と根気さえあれば不可能ではありません。ただし、既にN、HO、O、1番ゲージなどで製品がピンキリで発売されていますので、それを買い求められる方が遥かに近道です。安価なHOプラモデルではモノグラム(後年はコンコー)製品があって、手すりなどを少し直すだけでビックリするような姿に仕上げられるはずです。当方のガラクタ・ボックス陳列品 http://hoscrape.seesaa.net/category/10012432-1.html は、組んだだけです。現在でも3〜5千円ほどで入手可能です。NとHOの動くものは最新製品が流通していますし、それ以外も中古市場で少し待てば入手可能です。
 一方、これらを凌駕する作品を実現したいとお望みでしたら、1954年に描かれたこの図面では役不足です。ライブスチーム・メーカーから発売されている実機のもの http://modelsteamengines.tripod.com/union_pacific_drawings.html をまず入手され、さらに保存機を観察される必要があると存じます。
 そして古いモデル製品では当然デフォルメがあったことでしょう。動力化の制約やパーツの流用なども考えられます。また実機では上回りに固定されている後部動輪群を急曲線通過のためにボギーさせる手法は、現行製品でもみられるようです【ワークスK】
Posted by 喜多田秀樹 at 2017年07月12日 00:36
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