用語名 | 説明文/参考/出典 | 関連項目 | 登録者 |
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ウーテン・ファイアーボックス Wooten Firebox | 無煙炭(アンスラサイトanthracite)の粉炭(カルムculm)を通風で吹き飛ばさずに燃焼させるために考案された広幅火室。レディング鉄道等で採用された。初期の設計では、前方視界を確保するためボイラーに跨った運転室の片側に機関士がへばり付く、いわゆるキャメルバック・スタイルを採った。後期のものではキャブが後方となり、その下から火室が左右にはみ出したスタイルとなった。RDGの他、CNJ、LV、Lackawannaで採用された。Steam Locomotive dot Comの解説を参照。 | キャメルバック マザーハバード アンスラサイト | 大塚集一 |
ウィート・バルブ wheat bulb | 「グレイン・オブ・ウィート・バルブ」をみよ | ワークスK | |
ウィーバー Weaver | 1965年Bob Weaverは事務機のセールスと印刷業をしていたが、趣味のOゲージの木製クラフツマン・キットを売り出したところよく売れた。それを本業としQuality Craftという名でN、HO、Oのキットを次々と出して、商売は隆盛を極めた。 1980年、Oスケールでは始めての量産プラスティック製2ベイ・ホッパーを多くのロード・ネームで発売した。その後、カバード・ホッパーやタンク車など種々の貨車を、ティン・プレート仕様でも発売し、爆発的な人気を博した。当時ハイレールの貨車が足らなかったからである。木製キット事業はGloor Craftに売却された。その勢いに乗ってプラスティック製機関車RS-1、FA、Bなどを二系統で発売し大成功した。 1990年、サムホンサと提携し大量発注によりブラス製機関車を廉価で供給する体制を整えた。スケールとハイレールの二系統共通する製品を供給する方針をとったのは彼が始めてである。1993年創業者のBobは引退し、現在はJoe Hayterが社長である。その後サムホンサがMTHと組んだので、中国製ダイキャスト製機関車をOスケールではじめて発売した。 Bob Weaverは大のUPファンで、サスケハナ川を見下ろす大邸宅の地下にUPの車輌のみが走るレイアウトを持っていたほどである。彼の引退後、UPに無い車輌が次々と発売されるのは、古くからのファンには時の流れを感じさせる。 | グロア・クラフト スケールコート | dda40x |
同上 | Weaver Modelsの公式HP,OSNの解説(リンク切れ)、2-rail O scale Railroading、Classic Toy Trains blogを参照、2015年6月末で廃業、一部金型をアトラスが継承。 MR誌に広告および製品紹介を拾うと、木製キットは、1965年にHOスケール、1968年にOスケールを発売開始。1983年にOスケールをGloor Craft Modelsに売却。 Nスケールは、1973年に木製ストラクチャーとプラスチック貨車に着手。1979年にブラス・キット等となるが……【調査中】 | アトラス | ワークスK |
ウィグ・ワグ wig wag | 旧型の踏切警報機。 踏切道の道路側に向かって設置されており、列車が接近すると、警報機から伸びたレバー先端の白い円盤(十字が書かれ、中心に赤色灯)が点灯し、左右に首を振る仕掛けになっている。 現在は、2灯交互点滅の警報機と遮断機の組み合わせ(日本と同様)が主流となり、残存するWigwagは少ない。 月刊「鉄道ファン」誌2002年5月号146頁に八幡谷重氏によるレポートが掲載されている。 wigwagとも綴る。Wikipedia英語版を参照 | グレード・クロシング | T.Shingu@D&GWP |
同上 | ウィグワグは、踏切のみならず車輌間の合図にも用いられた。AT&SF鉄道のカブースに設置されているものが知られ、1928年以前から蒸機末期まで使われた。 "highball signal"または"highballer"とも呼ばれる。MR誌1991年9月号p118参照 | カブース | dda40x |
ウィスカー・カプラー Whisker coupler | カプラーの左右復元に線バネを用いた、ケーディー社のブランド名。ただし構造的には、1996年にインターマウンテンとマクヘンリーが採用した方式で、それを報じたMR誌1996年2月号p36でもそう表現されている。 ケーディー社のウィスカータイプは2007年に登場して現在、HOゲージ用として標準品となっている。他社製品がカプラー本体と復元バネを一体モールドとしているのに対して、極細金属線をカシメにより取り付けている。従来の板バネ式のように復元力に差をもたせてはいないものの、組み立て易く、カプラーボックスの軸の上下に制約が無いという利点がある。ただし、怪我等には注意。写真は#148を示す。 "whisker"はネコ、ネズミなどのヒゲ(weblio辞典) | ケーディー | ワークスK |
ウィスコンシン・セントラル Wisconsin Central | ウィスコンシン州およびミシガン州北部を中心に路線網を展開した鉄道で、1987年にSooラインの一部を継承して発足し、2001年にCNRに吸収された。ウィキペディア日本語版 | ワークスK | |
ウィスパーキャブ WhisperCab | EMDのディーゼル機で乗務員室の騒音と振動を低減するために、キャブを車体から振動・騒音的に絶縁insulatedした構造をいうブランド名。“whisper=ささやく”ことが出来るほど静かの意 SD70IやSD70MAC以降でオプションとなり、従前構造の機関車と重連した場合には、本構造の機関車が先頭に連結される。GE製に本構造は存在しない? | コンフォート・キャブ | ワークスK |
ウィズィウィグ WYSIWYG | "what you see is what you get"の短縮語。「画面表示通りに出力」の意で、本来はコンピュータ用語(weblio辞典)。現今では、ネットオークションで使われる。 | ワークスK | |
ウィッテ・タイプ Witte type | 「スモークデフレクター」をみよ | ワークスK | |
ウィット・ネジ Whitworth screw thread | ウィットねじ、またはウィットワースねじWhitworth screw threadは、1841年にイギリスで開発された角度55度の三角ねじ。オネジ外径とインチ当たり山数で表す。国家単位で採用された世界最初の規格とされる。UNCとは1/2"径だけ、ピッチが異なる。その他は入る場合がある。British Standard Whitworth=BSWともいう。Wikipedia-English 日本製モデルではW1/16-60がカツミとアダチ製蒸機のロッドピンに使われた(Models Imonのページ)。現在でも建築関係で使われるという。一部はネジ専門店で入手可能。 | スクリュー ユニファイねじ | ワークスK |
ウィナンス,ロス Ross Winans | 「ウィナンズ」、「ワイナンス」、「ワイナンズ」とも表記。1796-1877 鉄道創成期の蒸機技術者。B&O鉄道などで活躍した。彼の考案になるボイラー上に運転室を設けた0-8-0等をWinans Camelと呼ぶ(鉄道ファン誌1971年12月号「機関車のABC」第4回B&Oバッタとカニとラクダ:小川幹夫氏)。1831年、B&Oで客車に使用したボギー台車が歴史上初だという。Wikipedia英語版を参照 | ボギー台車 | AMTK223 |
ウィペット Whippet | Rutland鉄道が1930年代後半から第2次世界大戦期まで運行した高速貨物列車名。本来は犬種の名。American-Rails.comを参照 | ラトランド | ワークスK |
ウィラード,ダニエル Daniel Willard | 1861-1942 CV、レイク・ショア、Soo、イリー、バーリントンの各鉄道で業績を上げ、1910年にB&Oの社長、会長、国防諮問委員会の議長などを歴任し、アンクル・ダンと呼ばれた。L. Sagle、A.F.Staufer著「B&O Power」、Wikipedia英語版参照 | ボルチモア&オハイオ | ワークスK |
ウィラメット Willamette | ギアード・ロコの一種。シェイの主要な特許が切れた後にWillamette Iron and Steel Worksが製造した。構成はシェイを模倣しているが、スーパーヒーター(シェイは飽和蒸気式)を備え、ボイラーは溶接構造で、ワルシャート式(同スチーブンスン式)弁装置など、近代的装備となっていた。 両者の見分け方は弁室の方向で、ウィラメットは3気筒とも同じであるが、3気筒式のシェイ式は前の2気筒の弁が前方で後ろのシリンダの弁は後ろにある。弁室は外側にある。 「ウィラメット」とは、工場のあったポートランドを流れる、コロンビア川の支流の名。 | シェイ | nkp |
ウィリアムズ Williams Electric Trains | Bachmann official site 3線式Oゲージ・メーカー。2007年にバックマン社に吸収された。Wikipedia英語版を参照 | バックマン | ワークスK |
ウィリアムズ・ループ Williams loop | WPがフェザーリバー・ルート上に建設したループ。現在はUP線となっている。交差部には近寄り難く、鉄道の名所とはなっていない。右写真の引用を含めてTransPacific R.R.を参照 | フェザーリバー・ルート | ワークスK |
ウィングズ wings | 蒸気機関車の除煙板は鉄道会社により種々の呼称があった。UPでは4-8-4や4-6-6-4につけられた除煙板をwingsと呼んだ。NYCのナイアガラやPRRのタービン6-8-6ではエレファント・イヤーズと呼んだ。 | スモークデフレクター エレファントイヤーズ | dda40x |
ウィンターライゼーション・ハッチ winterization hatch | EMD製機関車のラジエ―ターファンの上に被せられた、平べったい箱状のカバー。ファンから捨てられる熱排気を車内に戻し、機器の予熱をするための装置。寒冷地仕様の機関車にとっては必需品。 | ポーラ | |
ウィントン・エンジン Winton Engine | 草創期の内燃機関メーカー。ガソリンやディスティレートエンジンに引き続いてディーゼル・エンジンを開発した。1818年に創業、1930年にGMが買収し、1937年にはEMCとなった。UPのM10000やパイオニア・ゼファーの機関を手掛けた。TransPacific R.R.を参照 | EMC | ワークスK |
ウィンドシールド windshield | フロント(風防)ガラスのこと。フロントガラスは和製英語(weblio辞典) | ワークスK | |
ウィンブル・スモーク・ダクト Wimble smoke duct | 蒸機のトンネル対策の一つで、SRの子会社CNO&TPの例が知られている。ELVAS TOWER、およびTrans誌のファーラムを参照 写真は、Southern Railfan Netから引用 | ワークスK | |
ウェアハウス warehouse | 米語では倉庫をいう。"ware"は製品や品物のこと(weblio辞典) | ワークスK | |
ウェイビル waybill | 貨物運送状(weblio辞典) | ワークスK | |
ウェスティングハウス・エアー・ブレーキ Westinghouse Air Brake Company | 1886年、George Westinghouseによって創業された空気ブレーキ・システムのメーカーで、1960年代?まで、北米市場においてリーダーシップをとり、我が国の鉄道車両のほとんどは同社の技術に依った。略称はWABCO ウィキペディア日本語版を参照 | エアー・ブレーキ,ワブテック | ワークスK |
ウェスティングハウス・エレクトリック Westinghouse Electric Co. | official site GEと並ぶ電機メーカー。1889年、George Westinghouseによって創業されたWestinghouse Electric and Manufacturing Companyが、1945年にWestinghouse Electric Corporationとなった。GEの直流に対抗して交流送電技術を確立し、1920年に世界最初のラジオ局KDKAの開設、原子力、ミサイルなどにも進出した。鉄道ファンにはボールドウィン社と組んで電機およびディーゼル機を製造したことで知られる。日本では三菱電機と1923年に提携した。ちなみにGEはアルコと東芝。シーメンスは富士電機。Wikipedia英語版 | ボールドウィン | ワークスK |
ウェスティングハウス,ジョージ George Westinghouse | 1846-1914 直通および自動空気ブレーキ、ガス供給システム、交流配電システム、蒸気タービン、交流電化システムなどを発明、開発した。Wikipedia英語版 | ワークスK | |
ウェッジ・プロウ wedge plow | "plough"のとも綴り、「プロー」とも書く。ラッセル式の雪掻車や、機関車等の下部に取付ける小型のものを指す。"Russell Plow"の呼び名は稀有。Wikipedia英語版 | スノープロウ フランジャー ラッセル車 ロータリースノープロウ ジョーダン・スプレッダー | ワークスK |
ウェット・キット wet kit | [ドライキット]をみよ | ワークスK | |
ウェット・ヌードル Wet Noodle | カナディアン・ナショナル鉄道が1961年に制定した、"C"と"N"を一筆書きで綴った形のロゴ・マークのニックネーム。ゆでて柔らかい1本の麺をクネクネと置いた様に見えることから呼ばれる。グラフィック・デザイナーのAllan Flemingにより考案された。designKULTUR 米国の口語に「意気地なし」の意味がある。英辞郎 CNRの子会社であるGTWやCVのロゴも同じ趣向と考えられる。DW&Pは不明(Railroad.net forum) | カナディアン・ナショナル | ワークスK |
ウェバスト暖房装置 Webasto heating system | 「ベバスト」とも書く。国鉄の気動車や客車で戦後に?使われた床下置き型の石油温風暖房器。ドイツの車両機器メーカー名にちなむ。客車列車の旅、五堂新太郎氏のHP 北米での使用は不明 | エアーコンディショニング | ワークスK |
ウェル・カー well car | ダブル・スタックの下のコンテナはフラットカーの中央の四角の穴にはめ込まれている。この穴は、コンテナを外したとき井戸のようにも見えるのでその名がついた。 | ダブル・スタック・カー | dda40x |
ウェルホール・カー wellhole car | 大型重量物を運ぶときは床面が垂れ下がったdepressed center flatcarを用いるのであるが、積荷の幅が車輌全幅より小さい場合にはサイド・ビームを持つ低床車のほうが軽く、かつ強度を持たせた設計ができる。このような貨車は空車のとき井戸穴のような四角の穴が見えるのでこの名がついた。 | ウェル・カー | dda40x |
ウエイカー waycar | カブースの別称。一部の鉄道、例えばCB&Qでは正式名称として使われた。 | カブース | ワークスK |
ウエイ・ステーション weigh station | 「トラックスケール」を見よ | ワークスK | |
ウエイト・データ weight data | 貨車の重量に関する基本情報で、通常、リポーティングマークの下部に表示される。"CAPY"はcapacityの意で呼び荷重、"LD LMT"はload limitで実最大荷重、"LT WT"はlight weightで空車重量を、それぞれポンドで記載される。"CAPY"は1985年に廃止された。"BN 5-81"などは再計量の工場コードと年月、"XM"などはAARが規定する貨車分類記号を現す。タンク車は別途。一カナダファンのサイト | トン | ワークスK |
ウエイト・トランスファー weight transfer | 「軸重移動(じくじゅういどう)」を見よ | ワークスK | |
ウエイフレイト wayfreight | 「ペドラー・フレイト」を見よ | ワークスK | |
ウエザリング weathering | 風化、雨だれ、枯らしの意(weblio辞典)。技法等についてはウィキペディア日本語版 モデルでは、新造から年月を経て塵埃等の付着や塗装劣化、腐食、油漏れなどによってツヤを失ったり汚れた様子を表現することをいう。落書きや破損、ディテールを際立たせる墨入れ等を含む場合もある。"aging"の語も間々使われる。 塗装やレタッチ等によるほか、デカールも用いられる。また貼り付けたデカールに対して、透明膜の切り口やツヤの相違を目立たなくする効果もある。 米国では戦前からシーナリーやストラクチャーに対して行われた模様。車両では戦後、ナローの分野で始まり、安価なプラスチック製品や日本製ブラスの普及と共に、モデラーの自己表現の発露として定着した概念と言える。1934年創刊のMR誌で最初のまとまった解説記事は、1955年1月号p42-44で、ボックスカーの汚れ方を絵入りで説明している。1990年代以降は、実車が清掃されることが稀な貨車や、汚れが独特の雰囲気を醸し出す蒸機やディーゼル機を中心に、ウエザリングを施さなければ作品として認められない風潮さえ見受けられる。完成品にウエザリングを施したモデルを販売する業者や、ウエザリングされたものをラインナップするメーカーも現れている。ただし、複数の車両間で統一感を持たせることが難しいことに注意。 我が国では、旅客車にあっては頻繁に清掃、洗車され、貨車でも米国ほどに汚損することは少なく‥‥、蒸機の解説例は‥‥【調査中】 | マット グラフィティ スウェイバック | ワークスK |
ウエスコット,リン Linn H. Westcott | 1913-1980 本名はLinnaeus。大学在学中の身でMR誌には創刊(1934年)当時より関与し、1977年までの16年間、同誌の編集長を務めた。記事が我が国のTMS誌に頻繁に引用され、加えてTMS誌の招きで1967年に来日し、我が国のレイアウト技法に多大な影響を与えたとされる。中で、Lガーダー・フレームワークや、ハードシェル地形造成法は特筆される。また、ジョン・アレンのレイアウトG&D鉄道の操作メンバーだったことから1981年に"Model Railroading with John Allen"を著した。また彼自身のレイアウト名は"North-West Railroad",のちに"Sunset Railway & Navigation Co." 。MR誌1977年10月号、 ガラクタボックス、TransPacific R.R.、Wikipedia英語版を参照 | Lガーダー ハードシェル アレン モデルレールローダー モデルトレインズ | ワークスK |
ウエスターフィールド Westerfield Models | official site 蒸機時代の貨車をHOスケールのレジン・キットで発売。古いORERのCD-ROMもラインナップ | オフィシャル・レールウエイ・イクイップメント・レジスター | ワークスK |
ウエストサイド・モデル Westside Model Co. | カリフォルニア州サニーベールに本拠を置いたブラス・インポーター。1964年からカツミ、ナカムラ、ミズノ、ゴー、コダマ、サムホンサ等のHO、HOn3、Oゲージ製品を供給した。略称はWSMまたはWMC。NG&SL誌2008年11月号p85 高級品路線は"Craftsman Series"と銘打ち、1969-80年に9種類がミズノ、ナカムラ、ニシカワ(69年製SPショップ・スィッチャー#966で、ツボミと考えられる)で製造された。"Brass Modeler & Collector" Jan-Mar 1992を参照 創業者のRichard (Dick) Truesdale(1923-2015)は、米空軍やパンナムのパイロットを務める傍らモデル輸入を手掛け、リタイア後の1980年代初頭に事業をPSCへ譲渡したという。MRH誌2015年3月号p130-131、Yahoo Groups | カツミ ナカムラ ミズノ ゴー コダマ ツボミ サムホンサ プレシジョン・スケール | AMTK223 |
ウエスト・サイド・ランバー West Side Lumber Company railway | 1900-1962年、カリフォルニア州で営業運転を行っていた3フィート軌間の森林鉄道。Wikipedia英語版を参照 | AMTK223 | |
ウエスタン・リバー鉄道 Western River R.R. | 東京ディズニーランドのアトラクションの一つで、1983年の開園と同時に開通した762o軌間の鉄道。本物の蒸機(オイル焚き)4両他で運行される。ウィキペディア日本語版 | ビューライナー | ワークスK |
ウエスタン・パシフィック Western Pacific Railroad | 1903年に成立し、ソルトレーク・シティからサクラメント・オークランドに至る大陸横断ルートを形成した鉄道。略称、リポーティングマークはWP。その主要路線であるフェザーリバールートは、SPドナーパスの競合区間で1909年?に開通し、1949-1970年には、CB&QおよびD&RGWと結びシカゴ・サンフランシスコ間のカリフォルニアゼファーが通過したことで知られる。子会社としてサクラメント・ノーザンというインタアーバンを保有した。 1983年にUPによって買収された。Wikipedia英語版 なお、同名の鉄道が先行する1862-1870年に存在した。Wikipedia英語版 | フェザーリバールート ドナーパス サクラメント・ノーザン | ワークスK |
ウエル・ランナー Well Runner | |||
ウォー・エマージェンシー war emergency | 第2次世界大戦中にAARにより設計され、1944年から製造?…ボックスカー、ゴンドラ、ホッパー。戦後は・・・・RPCYC28-30【調査中】 日本の場合は、ウィキペディア日本語版を参照 | トラス シングルシースド ダブルシースド | ワークスK |
ウォーク・アラウンド walk-around | Model Railroader誌が提唱するレイアウトのコントロール方式。 比較的高い位置に路盤面を作り、運転者は列車とともにレイアウトを歩き回る。すなわち線路と平行して通路が存在する。 「超低空飛行のヘリコプターからの眺望」と表現されるような走行情景の楽しみ方である。途中駅では入替作業をするが、運転者が直接に分岐を操作する。 小スケールでは、路盤高さをより上げて、視点に近づけることが推奨されている。列車を見下ろすのではなく、横から眺められるようにすることが求められている。 DCCでは無線方式が用いられることが多い。有線方式ではテザードといって、順次ジャックを差し替えていく方式が採られる。 | DCC テザード | dda40x |
ウォークオーバー・シート walkover seat | 転換腰掛(weblio辞典)。我が国では転換式クロスシートと呼び習わす。Railway Preservation News、MR forum、1978年刊"The American Railroad Passenger Car"p737-381、アメリカ旅客鉄道史、TransPacific R.R.を参照。英辞郎の「《体操》倒立回転飛び」は意味の転用あるいは語源? "reversible seat"ともいい、初期には裏返す機構も存在した。一部は転換時に座ブトンやフットレスト、枕部分の角度を変える。転換動作はほとんどが手動、中に自動で行うものがある(図は京阪3000系用で"電気車の科学"1971年8月号から引用)。 回転リクライニング式は、"rotating (or revolving) reclining seat"という。 | クワドリック・クランク・チェーン(4節回転連鎖) | ワークスK |
ウォーケシャ Waukesha Motor Company | 1906年に創業の内燃機関メーカー(Wikipedia英語版、GE Power)。我が国では戦前製私鉄気動車のガソリン・エンジンで知られる。名はウィスコンシン州の創業地に因み「ウォキショー」が妥当(ウィキペディア日本語版)。「ワウケシャ」とも書かれる。 | モトレーラー | ワークスK |
ウォーシントン給水温め器 Worthington Feedwater system | MM誌1980年7/8月号p73-77(Hundman社刊"The Locomotive Cyclopedia Vol.2" p6-8再掲)、Kalmbach社刊"Cyclopedia Vol.1 Steam Locomotives" p16-17 | フィードウォーター・ヒーター | ワークスK |
ウォーター・クレーン water crane | 蒸機に水を供給する装置。"standpipe"または""water column"ともいう。Wikipedia英語版を参照 | スタンドパイプ | ワークスK |
ウォーター・スクープ water scoop | 長距離を無停車で走る蒸気機関車牽引の急行列車が水槽車を増結することなしにその航続距離を伸ばそうと思えば、石炭庫を大きくして水は走行中にすくい上げるしか方法はない。 線路中央にトラフ(樋状の水槽)を置き、テンダーから下されたスクープで水を水槽に導き入れる。実際の吸水量は極めて大きく、5,6秒で満水になるそうである。あまり高速で給水するとテンダーが水圧で破裂するので、速度制限を厳しくせざるを得なかった。NYCでは給水時の速度を落としたくなかったので、オーバーフロー(溢水)のための排水管を多数備えたテンダーをナイアガラ、ハドソン用に用意した。 またその時の水しぶきで連結している客車の窓ガラスを割ることが無いように、テンダー後部の床下にスカートを装備している。Wikipedia英語版を参照 | dda40x | |
ウォーターチューブ火室 watertube firebox | 蒸機の性能は、ボイラーの圧力が上がるほど、同じピストン径でもピストン棒牽引力を増加させられることになる。ただし火室は円筒形でないために高い圧力に耐えられない。そのために考え出されたものが火室を多数の細い水管で構成する手法。1920年代末から1930年代に、一般には300psi(21kg/cm2)以下のところを350-500psi(25-35kg/cm2)、中には1600psi(112kg/cm2)のものまで製作されたが、いずれも試作に終わった。Guide to North American Steam Locomotives p201-202、Wikipedia英語版の"high-pressure steam locomotive"を参照 | ワークスK | |
ウォーターチューブ・ボイラー watertube boiler | 煙管に代えて水管構成としたボイラーで、蒸機ではヨーロッパで試みられた。アメリカではN&Wの蒸気タービン電気機関車"Jawn Henry"で採用された。Wikipedia英語版【書き掛け】 | ジョン・ヘンリー | ワークスK |
ウォーター・ブレーキ water brake | 蒸気機関車において、往復ピストンの圧縮と吸気をブレーキ力に用いるシステムで、原理はディーゼル・エンジンの圧縮開放ブレーキ(ジェイク・ブレーキ)に同じという。Le Châtelier Water BrakeまたはChappelle brakeと呼ばれ、アメリカではD&RGW等で採用された。John H. White著"The American Railroad Passenger Car" p549 同名でディーゼル・エンジンの「ハイドロダイナミック・ブレーキ」が呼ばれることがある? | ジェイク・ブレーキ ハイドロダイナミック・ブレーキ | ワークスK |
ウォーター・レベル・ルート Water Level Route | ニューヨークからシカゴへ至るいくつかのルートのうちNYCのハドソン川沿いのルートを指す。 この言葉は明らかにペンシーの山越えルートを意識した言葉で多少遠回りでも乗り心地が良いことを強調し、"Water level route, you can sleep!"がキャッチ・フレーズとなった。 | ニューヨーク・セントラル | dda40x |
ウォード(・ドレッシング)・カー Ward (Dressing) Car | 第二次大戦中、米本土内での傷病兵搬送用として徴用された客車の総称。 外科手術設備を持つ車両はウォード・ドレッシング・カーと呼ばれた。 戦争勃発を受けて全米中から掻き集められたパーラー・カーやプライベート・カーなどに、患者用ベッドやシンク、看護婦用デスク、担架搬入ドアなどを設えた改造車両が主だが、戦争末期には専用設計の新造車も造られた。 車体各部には赤十字マークが表示され、医療施設への攻撃を禁ずる戦時国際法の適用対象となっていた。 | ホスピタル・カー | ポーラ |
同上 | "ward"は「(同じ治療を受ける患者を収容する)病棟、共同病室」(weblio辞典)、"dressing"は「 (傷などの)手当て」(weblio辞典) Keith Albrandt氏のHPを参照 | トループ・カー | ワークスK |
ウォー・ボンネット War Bonnet | AT&SFディーゼル機の塗装の一つ。赤地に「Santa Fe」の文字を囲んだ羽根のマークが機関車の正面にある。「War Bonnet」とは、アメリカ先住民の酋長が被る鷲の尾羽で飾られた帽子のこと。DL109などでは、機関車側面にこのWar Bonnetをモチーフとしたマークが付いていた。 なお、BNSFの機関車もGN風の塗色のWar Bonnetを採用している。 | エクタクローム・スキーム イエロー・ボンネット ブルー・ボンネット ゴールド・ボンネット | eltnjohn |
同上 | 採用時期により第1期(1938-1953:旅客用)、第2期(1972:FP45 U28CG U30CG:旅客用→貨物用)、第3期(1990-1995:貨物用)に分類される。画像はBruce Sebring氏による。ウィキペディア日本語版 | ワークスK | |
ウォーム・ドライブ worm drive | "worm gear"とも呼ぶ。らせん状のギアを"ウォームworm"、円盤状のギアを"ウォーム・ホィールworm wheel"という。一般的知見はウィキペディア日本語版を参照。"worm"は「蛆虫、虫けら」の意で、本来は「ワーム」(weblio辞典)。しかし我が国では産業界も趣味界も歴史的に「ウォーム」。 鉄道模型では、1段で大きな減速比が得られ、騒音が少なく、かつ、回転方向を直角に変えられるとして過去には多用されてきた。しかし、動力伝達効率が極めて低く、車輪側から駆動し難いため、減速や下り勾配でギクシャクするなど、滑らかな走行を実現し難くい面がある。それを解消する目的で、ウォームを2条または3条とする手法があるものの、ギア比は当然小さくなり低速性能が落ちる。そのためカトー製品はさらにスパーギアで減速している。また近年は、歯形の精度が向上し騒音の問題が解消したことにより、すべてをスパーギアやクラウンギア、べベルギア等とすることも多い。 一般に、ウォームを硬い材質、ホィールを柔らかい材質とする。ホィールには、ポリアセタール、布入りベークライトが用いられたことがある。他のギアと異なり歯面には摩擦が発生しているため、潤滑が特に重要。また、ウォーム軸のスラスト方向に強い力が作用する点と、ギアボックスの反力に注意。 | フリー・ローリング・ドライブ トルク・アーム | AMTK223 |
ウォキショー・モーター Waukesha Motor Company | 我が国のファンの間では「ウォーケシャ」とされる。 | ウォーケシャ | ワークスK |
ウォサッチ Wasatch | 「ワサッチ」をみよ。 | ワークスK | |
ウォッシュアウト・プラグ washout plug | 洗口栓のこと。 蒸気機関車のボイラー中には缶水の濃縮により種々の塩が析出するが、不溶性のものは物理的にはがすしかない。 ボイラーの外被には角レンチで開く開口部が要所にあり、火を落としたあと、そこから長い棒を突っ込んで掻き落とし水で洗い流す。この栓には丸い蓋がついているものもある。 大半が硬水のアメリカでは給水塔脇に水処理室を設け、炭酸ナトリウムを加えて炭酸カルシウムを事前に沈殿させる工夫が必要であった。過剰のナトリウム塩は缶水を泡立ちやすくする。水の蒸発により濃縮されるので、常に一部を排出するようにmud ring(火室下部の環状底板)にはblowdownが設けられている。 西部の機関車が白く汚れているのは、各所から漏れ出たり噴出した炭酸塩などの析出によるものである。 | ブロウダウン、 セントリフューガル・セパレータ、燃焼室 | dda40x |
ウォルサーズ Walthers | 全米屈指の模型問屋。1932年にWilliam Kearney Walthers(愛称Bill)が創業。老舗模型メーカーでもあり、OやHOでブリキと木材の複合キット、さらにデカールを販売していた。取引は一般模型店が推奨されているが、直接購入したい場合は同社小売部門(Walthers Showroom)が通信販売を行っていて、概ね定価販売となる。古くはTerminal Hobby Shopと呼んだ。 | ターミナル・ホビー・ショップ ウォルサーズ・ショールーム | シロ/松本浩一 |
同上 | official site 初期にはTMS誌上で「ウォーサー」、天賞堂の広告では「ウォルサー」と表記されたことがあった。ドイツの人名に由来して「ヴァルターズ」とも書かれる。"Walther P38"はルパン3世の愛用拳銃として"ワルサー"と表記される。 同社の発行するカタログは、Model Railroad Reference Bookと名付けられていて、基本的には卸問屋としての同社が扱う商品目録(有料)である。商品番号の最初の3桁はメーカーを表し、同社が独自に付けたもの。HO版とN&Z版が毎年発行される。O&G&S版はかつて2、3年毎に発行されていた。特にHO版は約千ページの厚さで、モデル以外にパーツ、素材、工具、書籍およびビデオ類までが網羅されている。また過去のバウザー社など、扱っていても掲載されないことがある。 2005年版では、アサーン、MDC等の大メーカーがホライゾン傘下となったために抜けた。2017年版はHO/N/Z合併となった(掲示板)。現在は、"Walthers Flyer"(月刊)などのネット情報も充実させている。Wikipedia英語版、the Train Collectors Association、OSNの解説、アメリカ型資料室を参照。 【仮説】HO版のページ数を年毎に見ていくと、224(1975年版)、425(1980年版)、720(1987年版)という具合に、1980年代に急拡大したことが判る。一方、ランバート社が1980年代中頃までは卸売扱いブランドを多く保持していた事実。さらにシノハラが1985年、それまではランバート社1社だけだったレール製品の供給先にウォルサーズ社を加えたことを考え併せると、ここで卸売業界の勢力地図が大きく塗り替えられたのではないか、その原因がシノハラではなかったのか‥‥‥という妄想。⇒[ランバート・アソシエーツ] ウォルサーズ自体のブランド名で販売された初期の製品にはデカール類と、OとHOの客車キットがあり、またシルバーストリークやウルリッチの製品群を引き継いだ。 プラスチック製HOゲージ製品についてはTony Cook氏のサイトに解説がある。これらの大部分は、Train-Miniature社から1985年頃に引き継いだものとされる。2005年にはライフライクを買収した。 現在の製品のライン名は、Cornerstoneがストラクチャー・キット(1989年開始)、TrainlineがRTRの入門者向け、Mainlineが普及レベルでGold Lineの名称変更、WalthersProtoがハイエンドでProto 2000やPlatinum Lineを継承【詳細確認中】 | デカール ソルバセット グー(接着剤) ライフライク プロト2000 トレイン・ミニチュア シルバーストリーク ウルリッチ フライヤー | ワークスK |
ウォルサーズ・ショールーム Walthers Showroom | official site メーカーであり卸問屋であるウォルサーズ社の小売店舗。2003年に"Terminal Hobby Shop"から名称を変更した。海外からの通信販売を受け付けるが手数料が必要。予約により社内見学ツアーが可能。営業が週2日半である点に注意。 | ターミナル・ホビー・ショップ ウォルサーズ | ワークスK |
内野日出男 Uchino,Hideo | 1939-2006 日本の誇るスクラッチ・ビルダーの一人。O、OJゲージを手掛け、アメリカ型ではNP 4-8-4、DM&IR Cabooseなどの傑作を残した。TMS誌1977-5、-6、1983-8、-9、2007-3、とれいん誌1975-5、1976-2、1996-11、1997-5、RMM誌1997-3、MM誌1984-2、2002-3、-4、-6、OST誌2003-5/6、TransPacific R.R.などを参照 | ワークスK | |
ウッダード,ウィリアム William E. Woodard | 1873-1942 蒸機設計技術者。当初はAlco、後にLima社に移籍してスーパーパワー・シリーズを開発。最後は副社長を務めた。特許情報 | スーパーパワー ロッカー・センタリング ライマ | ワークスK |
ウッドチップ・ゴンドラ woodchip gondola | 製材時に出る木屑を運ぶ非常に深い無蓋車。大きく分けると2系統ある。 @既存の底が開くゴンドラの上部に高い囲いを増設したもの。 A新設計でロータリー・ダンプ方式かエンド・ダンプ方式のもの。 | ウッドチップ・ホッパー | dda40x |
ウッドチップ・ホッパー woodchip hopper | 密度が小さい木切れを大量に運ぶために、囲いをかさ上げしたホッパー・カー。製材時に出るチップをパルプ工場などに運ぶときに使用される。ホッパーのみならず、ゴンドラあるいはボックス・カーの天井を抜いて車輌限界ぎりぎりまでかさ上げしたものなどが、この用途に用いられる。 | ウッドチップ・ゴンドラ | dda40x |
ウッドバーナー wood burner | 蒸気機関車で木材を燃料とするもの。燃料としてはオークなどの広葉樹が適した。石炭に比べて密度が低いので、テンダーに山盛りされている場合が多い。鉄道創成期には一般的燃料で、概ね19世紀末までに石炭やオイルに移行したが、森林鉄道等では後期まで用いられた。煙突には火の粉止め(スパーク・アレスターspark arrestor)が必須で、ダイヤモンド・スタックやバルーン・スタックが装備された。 | ファイアウッド スモーク・スタック ダイヤモンド・スタック | dda40x |
ウッドランド・シーニックス Woodland Scenics | official site 1975年創業のシーナリーを中心とする模型メーカー。Walthers site | サブテレイン | ワークスK |
ウルトラカル Ultracal | US Gypsum社のプラスター商品名。"Hydrocal"をみよ | ワークスK | |
ウルトラソニック・カッター ultrasonic cutter | 刃物に超音波で振動を与えて切断する工具。振動により被削物との抵抗が減少し、軽く滑らかに切断できる。材質により刃物はもとより振動数と振幅を適切に選ぶ必要があるという。アマチュア・モデラーにもブロックの彫刻などで使われる。あるメーカーのHP | ワークスK | |
ウルリッチ Ulrich Model Kits | ダイキャストを主体とするキットのブランド。HOスケールの貨車と貨物自動車を手掛けた。MR誌の広告は1947年以降で、社名"C.J. Ulrich Co."は創業者Charles J. Ulrichに因む。1970年にウォルサーズ社に吸収された。ScaleMates.com、HOC誌2020年4Q号p24-31を参照。シエラ鉄道の36フィート客車については掲示板 "Ulrich Models"として2004年頃に登場したDCC機器などの通販メーカー(コロラド州Longmont)との関係は不明。同社のofficial siteは2016年11月に閉鎖され、eBayでの販売に特化とアナウンスされた。 "Ulrich"はドイツ系の苗字。ウーリッチ、ウルリッヒ(weblio辞典) | ウォルサーズ ダイキャスト | ワークスK |
ヴィッテ・タイプ Witte type | 「スモークデフレクター」をみよ | ワークスK |
あ | か | さ | た | な | は ば | ま | や | ら | わ |
い | き | し | ち | に | ひ | み | り | 0−9 | |
う | く | す すな | つ | ぬ | ふ ぶ | む | ゆ | る | A−F |
え | け | せ | て | ね | へ | め | れ | G−O | |
お | こ | そ | と ど | の | ほ | も | よ | ろ | P−Z |
・用語名の並びは五十音順で、濁音、半濁音は後送りです。 ・用語の検索には左欄の「検索」機能が便利です。 ・ご意見や追加されたい項目がありましたら、コメント欄にお願いします。 ・当辞典に無い項目は、「ぬ」に列挙した他の辞典類を御参照ください。 |
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