用語名 | 説明文/参考/出典 | 関連項目 | 登録者 |
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タートルバック Turtleback | 原意はカメの甲羅(weblio辞典)。 1940-1942年にPS社がSAL鉄道へ納入したボックスカーのニックネーム。PRRのX31、X31fとは異なる。OGRフォーラム、一ファン・サイト、RPCYC 13 | ラウンド・ルーフ タートルバック・ルーフ | ワークスK |
タートルバック・ルーフ Turtleback roof | 単に"Turtle roof"とも。PRRが1940年代の前半に、ラウンド・ルーフ40フィート車X31aをJeep運搬用に改造した690両のダブルドアX31fをいう。両車端のパネル1枚分を除く中央部の車内高さを約6"持ち上げて約11’としたデザイン。PRRファン・ネット、Bowser社のサイト、RMJ誌1995年3月号p20: TrainLife | ラウンド・ルーフ | ワークスK |
ターナー・モデル Dana Model | 「ダーナー・モデル」をみよ | ワークスK | |
ターボ・チャージャー turbo charger | "turbo"は、"turbine"の意の接頭辞。"charger"は充電器、充填機で、併せて「排気タービン過給機」。1960年代以降のディーゼル機では必須技術。ウィキペディア日本語版 | ワークスK | |
ターボ・トレイン Turbo Train | United Aircraft Corporationが1968年に開発したタービン・エンジンによる電気式内燃動車で、NH(⇒Pen Central⇒Amtrak 1980年まで)およびCN(⇒VIA Canada 1982年まで)が運行した。連接構造の3-9車体で構成し、全部で8編成が製造された。両端の1,000hpエンジンが直下の2軸台車を駆動し、中間客車は1軸台車振り子式。ニューヨーク市内は第3軌条集電によった。Wikipedia英語版を参照。 SNCFのターボトレインと区別してUACターボ・トレインと呼ばれる。引き続いてターボライナーが開発された。 | ガス・タービン | ワークスK |
ターボライナー Turboliner | 1次型は1973年に登場し、フランスATF社がSNCF向けに開発したターボトレイン(チェルボトラン:ウィキペディア日本語版)をそのまま導入した4両編成で、両端に1,140hpのTurbomeca社製タービンを備え、直下の2軸台車を駆動するシステムだった。シカゴ・セントルイス間などの中西部地域で運行されたものの、乗客増に対応できなかったことと経費高により1981年に使用休止となった。略称のRTGは、仏語の"Rame à Turbine à Gaz"(gas turbine trainの意)に由来。 1985年にはエンジンを1,500hpに載せ替え、エンパイアコリドー(NY−バッファロー間)で1994年まで運行した。RTLのノーズ・デザイン採用や、NY乗入用の第3軌条集電追加が行われ、RTG IIと呼ばれた。 2次型は1976年に米国Rohr Industriesが5両編成7本を製造。RTGと同様の両端動力車で、1,140hpエンジンを装備し、エンパイアコリドーで運行、RTLの名で知られる。 1995年にアムトラックとNY州政府が共同で1列車を1,600hpエンジンに置き換えた。これをRTL IIと呼ぶ。 さらに両者は7列車すべてをRTL III仕様へ改修することに合意し、1999年に2列車、2002年までに5列車を施工することとなった。ところが1編成が営業を開始した後に、空調システムのトラブルや線路改良の遅延から改修作業は中断し、アムフリート客車が運用されることとなった。【液体式か電気式かの確認が不足】Wikipedia英語版 | ガス・タービン | ワークスK |
ターミナス terminus | (鉄道・バスなどの)終点、終着駅のこと(weblio辞典)。"terminal station"と同義。 | スタブ・ステーション | ワークスK |
ターミナル・ホビー・ショップ Terminal Hobby Shop | 1954年にウォルサーズ社が通信販売用としてウィスコンシン州ミルウォーキーに開設した小売店舗。当時の法律で製造会社や卸売業者には通販が認められていなかったためという。1976年からはウォルサーズが扱わないメーカーの製品も取り揃え、1977年にカタログも発行された(鉄道模型資料室)。2003年に"Walthers Showroom"と改称した。他の通販業者と異なり基本的にはディスカウントを行わず、豊富な品揃えが特色。画像は屋上看板(mapio.net)。MRフォーラムなどを参照 | ウォルサーズ ウォルサーズ・ショールーム | ワークスK |
ターミネーティング・エンド terminating end | ボックスカーの妻板のドレッドノート・エンドなどで、コルゲーションの左右が四隅柱との取り合いでプレス型によって処理されている様子をいう。 1970年代を通して、大き目のコルゲーションの"non-terminating end"(または"rolled end")に置き換わった。理由は? | ボックスカー ドレッドノート ロールド・エンド | ワークスK |
ターレット turret | 蒸気機関車の補機を作動させるための動力源としての蒸気を分配する箱。キャブの中に収めず、キャブ直前に置く場合が多い。近代機では保温をかねてカバーの中に収めてあるものが多い。 | dda40x | |
ターレット・キャブ turret cab | ディーゼル機などの運転台で見張り台のように窓部分が車体上部へ突出しているスタイルをいう。"turret"は、小塔、やぐらの意(weblio辞典) | スティープル・キャブ | dda40x |
ターンアウト turnout | 鉄道用語で分岐器のこと。スイッチswitch、稀にターンアウト・スイッチともいう。日本のモデラーは専ら「ポイント」と呼ぶ(⇒[ポイント])。アメリカでは待避線の意で用いられることがある。"turn out"は元来、「追い出す、外に出す‥‥」の意(weblio辞典)。 フログ(轍叉)部分が、基準側と分岐側共に直線のものと、片側または両側が円弧のものとがある。日本やアメリカでは主に前者が使われ、後者は曲線分岐やヤード、併用軌道、それにヨーロッパで用いられる。また、付帯曲線は単曲線とされるのが一般的。 ターンアウト・ナンバーは、分岐器の番数のことで、フログの番数に拠る。→[フログ・ナンバー] | ポイント サイディング フログ フログ・ナンバー トランジッション・カーブ | ワークスK |
ターンアウト・マシン turnout machine | スイッチ・マシンswitch machineともいう。わが国でいうポイント・マシンのこと。分岐器を遠隔操作するデバイス。 モデルでは専ら電気動力により、かつては日本製のツイン・ソレノイド式が主流であったが、1990年頃?からモーター式が普及した。ただし、現在もソレノイド式は販売され、Rix Products製品は薄さの利点に愛用者が存在する。 モーター式は転換力が強く、信頼性の高い複数の補助接点を採用できる。また、大電流を要しないため操作スイッチの損耗が少ない上に、DCCとの相性も良く、音も実感的とされる。我が国では組立式レイアウトを中心として寸法的に有利なレマコ社製が多いが、アメリカではサーキットロン社製トータスTortoiseのシェアが高い。 空圧式や手動式も一部で採用される。 | トータス スイッチマスター ポイント | ワークスK |
ターンテーブル turntable | 転車台のこと。 機関車や客貨車、電車、ディーゼル動車などの転向に用いられる。 機関車の収納建屋としてのラウンドハウス(扇形庫)を併設することにより、個々の機関車をランダムに出入庫できるとして、蒸機のみならずディーゼル機用にも設備される。 中央で荷重を受ける1点支持式(平衡型ともいう)は我が国で一般的に用いられ、回転に要する馬力が小さくて済む。しかし、機関車の重量が大きいと転車台自体にタワミが発生し、線路と高さを合わせるために中央のコロを持ち上げ、これが故障の原因となった。一方3点支持式は、我が国では一部にとどまったものの、アメリカで多用された。回転に100hp以上を要するが、台枠の撓みが小さく故障も少ないとされる。全長を1本の連続梁としたものと、中央で分割して2つの単純梁を連結したものとがある。 それぞれ上路式と下路式があり、後者は排水の関係でピットを深くできない場合に採用された。回転の動力は電気モーターが多く、小さいものでは人力、また機関車のブレーキ用圧縮空気を利用する方式があった。国鉄編纂「鉄道辞典」p1284-1285、ウィキペディア日本語版を参照 主桁の長さは機関車設計のネックとなることが多く、蒸機では概ねテンダー長で調整され、センティピード・テンダーはその解決策。大きなものに改築されることもあった。 日本国鉄では機関車用として50、60フィート、20m、24m、貨車用として17mが規定されていた(出典:大阪鉄道局編纂「鉄道用語辞典」など)。またUPでは132フィートのビッグボーイ用として135フィート(41m)を4カ所に設けたが、実用上は126フィートで十分という。ウォルサーズ社が2007年に売り出したHO製品(写真)は130フィート相当(出典:RMJ誌2007年2月号p20)。 なお、PRRのS-1は140フィートで、Y線で転向されていた模様。 | ワイ ダイヤモンド・スケール・プロダクツ センティピード・テンダー スリップ・リング | ワークスK |
同上 | American-Rails.comを参照。ターンテーブルを2つ組み合わせたものがドイツ、ハンブルク−アルトナにあった(右写真 MR forum、WikiMapia)。 積雪対策では、ピットを円盤で覆った例が飯山線飯山駅(TransPacific R.R.)と信越本線黒姫駅(趣味人Tの伝言)にあり、前者は後年、温水による融雪に変更された(趣味人Tの伝言)。 また、扇形庫および転車台全体を屋根で覆ったものがアメリカ、メリーランド州ボルチモアのマウント・クレアにあって、現在はB&O鉄道博物館となっている(MR forum)。 架線を張ったものがスイスRhBのLandquartに現存(ターンテーブル・メーカーMSD)。 | 半可通 | |
タイ tie | 枕木のこと。英国ではsleeperという。 日本国鉄の規格は、平井喜久松著「鉄道」1936年刊および教えてgooを参照のこと。 アメリカでは各鉄道毎にスタンダードを定めている。木製枕木は、幅9×高7インチで、標準長さは8フィート、8フィート6インチ、9フィートがあるという【情報源未確認】敷設ピッチにも注意。 分岐器部は専ら木枕木を使う。 バラストの無い橋梁でも木枕木を用いる(支持弾性を確保するため?)。桁部分を越えて長尺とされる目的は、交換レールの預けスペースか? | ワークスK | |
タイガートレインズ・コム Tigertrains.com | official site マイクロソフト社のトレイン・シミュレーター用に車両データを2007年から販売する。 | ワークスK | |
タイガー・バレィ Tiger Valley | Tiger Valley Models アルコ製ディーゼル機専門のHOガレージキットメーカー。製品自体の形態が判らず、注文するには勇気が要る。2010-07-18 official siteリンク不可 | ワークスK | |
タイコ Tyco | マンチュア社により1955年のクリスマス商戦に合わせて立ち上げられた"ready-to-run"HOゲージのブランド。Tycoは、創業者名と併せてTyler Companyの意。1950年代がブルーボックス時代、1960年代がレッドボックス時代、1970年のConsolidated Foods社による買収以降はブラウン・ボックス時代と、そのパッケージのカラーリングにちなみ呼ばれる。 当初はマンチュアに対して組立済やトレインセット製品のみを供給するブランド名であったが、1967年に2社をTyco Industriesに統合、コンソリデイテッド・フーズ傘下となった1970年以降はスロットカーやブロック、ラジコンカーなどの玩具に商品を拡大、鉄道模型は1973年頃から製造を極東(香港ほか)へ移し、プロトタイプに拘らないフィクション物(ファンタジー・モデルと言われる)に主力を置いた。その中で、1977年には"Mantua"由来の製品群とブランド名が創業家へ譲渡されている。また、Tycoの経営権は1981年にSavoy Industriesへ移管、1986年には同社の経営破綻で株式を売却、鉄道模型の販売も1980年代を通して下降し、カタログ発行は1993年版が最後。残された製品の処分にIHCが関与したといわれる。Tony Cook氏のサイト、"HO Collector"のサンプル記事、カタログ・コレクション 会社は1997年にマテルMattel社(バービー人形などを販売)傘下となり、Tyco Toysとして1998年まで存在した模様。Wikipedia英語版 | マンチュア インターナショナル・ホビー(IHC) エアフィックス トレインセット | ワークスK |
タイトボンド Titebond | "Titebond Original Wood Glue"(official website) アメリカのファンがレイアウトや木製キットの組立に多用する木工用接着剤。脂肪族樹脂"aliphatic resin"系エマルジョン。yellow glueの一種。原液は白色で固着前は水で拭き取れる。固着後は飴色。ホワイトボンドwhite glueに比べて、耐熱性や耐水性、初期接着力に優れ、硬度がありヤスリ掛けができる。ただし、固着までは粘度が低く垂れやすい上に、使用温度は50°F(10℃)以上を要す。薄板などの場合にはホワイトグルー同様、含水による膨張に注意。我が国でも入手可能。MR forum、MR誌1983年2月号P114-115、1989年3月号p82-83 | ホワイトグルー | ワークスK |
タイトロック・カプラー tightlock coupler | 密着連結器のことで、主に電車、客車、および旅客列車用機関車で用いられる。 自動連結器では、前後の遊間が大きく、上下の食い違いもフリーなことに対して、密着連結器は2本の連結器をあたかも1本の棒状となす作用を持つ。そのため、車体(あるいは緩衝器)との結合部は、左右動のみならず上下動も許す構造となっている。さらにネジリを考慮したものに球頭胴支え(ドローバー・アンカーレージ、球頭式連結器守)がある。 なお、密着作用にはピンの摩耗等に対する増締機能を持つものと持たないものとがある。空気および電気連結器を併設できる。また、自動連結器では安全性が極めて劣る推進運転が可能とされる。 自動連結器との併結が不可能なものに、日本で用いられる柴田式(廻り子式)、ヨーロッパのシャルフェンベルク式、アメリカのバンドン式、トムリンソン式などがあり、モデルでも各種が発売される。 自動連結器と併結可能なものとして、アメリカではAAR type H(写真)が1937年に開発され、1947年に標準化、1956年以降の新造車に義務化された。酷似するインターロッキング式は、密着作用を持たない(>シェルフ・カプラー)。写真はCar Builders' Cyclopedia 1957年版からの引用で、連結器本体が上下方向にも首を振る点に注意 我が国では日本製鋼所が開発したNCB型密着自動連結器が相当する。なお、自動連結器との併結はその構造から非常時に限られるとも考えられるが…【要確認】。 モデルではケーディー社がそのシェルフ型#118からの改造を示唆している。H型自体はサージェント・カプラー社が販売したが、上下の食い違いを規制する機能だけを有す。 | オートマティックカプラー シェルフカプラー インターロッキング プラットフォームバッファー ドローバーアンカーレージ シャルフェンベルク プッシュ・プル ヘルパー・エンジン | ワークスK |
タイフォン Tyfon | 我が国では国鉄/JRで用いられるラッパ形をした空気笛をいう。 本来は、圧縮空気および蒸気による汽笛、霧笛、エアーホーンのブランド名。スウェーデンのヘルゲ・リドベリHelge Rydbergが1920年に特許を取得し、マルメ(Malmö)のコックムス機械製作所(Kockums Mekaniska Verkstad、後のコックムス造船所)が製造した(コックムス社のサイト(画像引用)、Wikipediaスウェーデン語版)。 アメリカでは1930年代にレスリー・コントロールズ社(Leslie Controls, Inc.)がライセンス生産してPRRのGG-1(1934年製)やEMD製E、Fユニット・ディーゼル機などが装備した。1951年に必要空気量を削減したスーパータイフォンSuperTyfonが開発・導入されて、1-5本構成となった(ファン・サイト、Wikipedia英語版)。 語源はギリシャ神話の巨人テューポーンで、風の神々の父の意から派生して英語の台風typhoon? | エアーホーン レスリー | ワークスK |
タイムセーバー Timesaver | モデル・レイアウトG&D鉄道で有名なジョン・アレンが考案した貨車入換パズル・ゲームで、MR誌1972年11月号p66-69に発表された。Wikipedia英語版を参照 | アレン,ジョン ベーカー・カプラー | ワークスK |
タイムセーバー・サービス Time-Saver Service | センティネル・サービス LCLサービス | ワークスK | |
タイム・フレイト・サービス Time Freight Service | "Time Freight Trains"とも。NPが1950年代?から運行した貨物列車で、固定ダイヤを鉄道全線に設定した。リーファー専用列車も季節的に運行した。NP Railway Historical Associaton's site【詳細調査中】 | ワークスK | |
大陸横断超特急 Silver Streak | 原題が「シルバー・ストリーク」という、1976年公開、20世紀フォックス製作のアメリカ映画。goo映画、Wikipedia英語版を参照。 ロサンゼルスからシカゴまでの設定だったものの、アムトラックに断られ、CPレールが協力して鉄道名が"AMRoad"となった。ロケにはトロント・ユニオンステーションや、2両のFP7Aとステンレス客車が使われた。米国建国200年を当て込んだものか? | シルバー・ストリーク バイセンテニアル | ワークスK |
大陸横断鉄道 transcontinental railroad | 狭義にはアメリカ大陸の横断鉄道をいう。ただし、大西洋岸から太平洋岸までを一体で運行する鉄道は有史以来現在まで存在せず、専らシカゴと太平洋岸とを結ぶ鉄道を指す。カナダにおいては‥‥。 ウィキペディア日本語版を参照。TransPacific R.R.に1950年代後半のルート一覧あり。David Bushongs氏のサイト | ユニオン・パシフィック セントラル・パシフィック プロモントリー トランスコンチネンタル・スリーパー | ワークスK |
タウン・トラス Town truss | 「ラティス・トラス」を見よ | ワークスK | |
タカラ Takara | 輸出ブラスモデルの草分け的メーカーの一つ。HOを手掛け、"Nozawa"の名前も使った。存続は1954-1962年? インポーターはIMPとSmart Products(IMPの後継?)。輸出は後年、KMTを通した(当初はAtlas Trading Co.?)。The Art of Brass Vol.2(米国型鉄道模型とモダンジャズ) パッケージ箱に大きく"TAKARA"を謳うとともにIMP広告にもその名が登場(MR誌1958年3月号p68)するなど、日本製ブラスが品質を大きく向上させるさきがけと考えられる? | インターナショナル・モデル クマタ | ワークスK |
タギング tagging | 街のあちこちに描かれた落書きの一種で、個人や集団の存在を誇示したり、目印となす(weblio辞典)。 | グラフィティ | ワークスK |
タグ TAG | Tennessee,Alabama & Georgia Railroadの略称、または愛称。"tag"=「荷札」(weblio辞典)が、ボックスカーの側面に描かれた。 | ワークスK | |
タケダ・コーポレーション Takeda Corporation | official site タケダ・モケイ。旧社名を武田製図機械製作所といい、現在はプレゼンテーション用の器材、資材などを扱う。直販も行う。鉄道模型用としてはジオラマ関係の他、精度の良い(?)ポリスチレン製の丸棒と角棒を揃える。 | ポリスチレン | ワークスK |
タコナイト taconite | 製鉄用鉱石の一種で、ミネソタ州メサビ地方で産出する低品位鉱(Fe:20〜35%)。二酸化ケイ素を多量(40〜60%)に含む。高品位鉱が枯渇しつつあった1960年代初頭に製鉄材料として工業化された。鉱山付近で加工焼成されるタコナイト・ペレットは個別の製鉄所向け毎に仕様が異なるという。 タコナイト・ペレットは嵩密度が高品位鉄鉱石よりも低いため、スペリオル湖岸のダルースまで運搬する専用オア・カーは、初期には既存の鉄鉱石用の70-77t車に20"高の増量囲いを追加したものが用いられ、1980年前後に100t車へ置き換えられた。五大湖沿岸の各地に運ばれて製鉄される。TransPacific Railroad 2006-11-03、Wikipedia英語版、Farlex Dictionaryを参照 | オア・カー ヒューレット レイカー | ワークスK |
タスカン・レッド Tascan red | ペンシルベニア鉄道の客車および一部旅客列車用の電機とディーゼル機に塗られたエビ茶系の色名。Tascanは、「トスカーナ(Toscana)の」の意で、イタリアはトスカーナ地方の屋根瓦の色に由来すると考えられる。トレイン誌2001年2月号p110、Wikipedia英語版 | ブランズウィック・グリーン | ワークスK |
タック・ボード tack board | 1980年代までのボックスカーやリーファーに見られる木製板で、サイドドアの面上かその左に大小2種類、大は妻の右寄にも装備されていた。 大の方は、"Placard Board"といい、危険品の警告表示を、小は"Route Board"、あるいは"Routing Cardboard"といい、積み荷のリストを掲示した。Merriam-Webster Visual Dictionary Online、TransPacific R.R.を参照 1917年にAARが制定した推奨仕様で、木造外被の場合は該当箇所を黒色塗装とされた。対象はハウスカーであるがストックカーには見掛けない。プラカード・ボードの取付高さは当初が高位置で、1954年以降は低位置(写真)になったという。Freight Cars of the '40s and '50s" p27 p11 | ハウスカー | ワークスK |
タッチアップ touch up | 写真や塗装の分野では、(細部の)修正のこと。weblio辞典 | ワークスK | |
タップ&ダイ tap & die | ネジ切り用の工具で、日本語のタップを指す。weblio辞典 ネジを切ることは"screw threading"、"screw cutting"、"thread chasing"などという【調査中】 | ワークスK | |
タップ・ボルト tap bolt | 首下全長にわたりネジを切ってあるボルト。押さえボルト、ねじ込みボルト。weblio辞典 | ワークスK | |
タバーン tavern | 長距離特急列車中、食堂車に併結されるカウンター・バーの付いた車両。 原義は居酒屋、バー。weblio辞典 | dda40x | |
タバコ tobacco | 葉巻タバコをシガーcigar、紙巻きタバコをcigarette、噛みタバコをchew(chewing plug)、嗅ぎタバコsnuff、パイプ・タバコをpipe tobaccoという。ウィキペディア日本語版 旅客車や駅構内での喫煙については、ウィキペディア日本語版「交通機関の喫煙規制」に日本の事例が詳しい。また、日本専売公社の工場は鉄道駅に隣接し引込線が敷設されるのが常だった。 タバコ葉を輸送する貨車にサザン鉄道のホグスヘッド・タバコ・ボックスカーがある。農家の納屋barnの壁面などに"Mail Pouch"噛みタバコの広告を描いたストラクチャーが市販される(Alpine Division's product:写真)。 パッケージのカラフルなデザインをボックスカー・モデルに描いた製品をTrain-Miniature社が販売したことがある(コレクション)。戦争直後の我が国では米国のタバコが「洋モク」として珍重され、菊地文雄氏の一連の貨車モデルが知られる(掲示板ログ)。 タバコの煙を水に見立てて、レイアウト上で洗車の様子を再現した例があった(MR誌1939-09p439、TMS誌1978-03p79)。 愛煙家所蔵のコレクションは中古市場でヤニの付着が嫌われ、そうでないものを"smoke free"と表すことがある。 | ホグスヘッド・タバコ・カー トレイン・ミニチュア 菊地文雄 スモーク・フリー シガーバンド バーンアド | ワークスK |
タブ&スロット tab and slot | tab-in-slotともいう.二つの部材をタブ(凸)とスロット(凹)で組み合わせる構造を指す.ズレの無い組立が出来るとしてレーザーカットの木製キットや,エッチングキット等に用いられる. | タングド&グルーブド | ワークスK |
タホ・モデル・ワークス Tahoe Model Works | HOゲージでインジェクション・モールド製の貨車用台車を発売。Brian Leppert氏がネバダ州カーソンシティで2006年頃(?)に起業。但し、自社サイトを持たない上にウォルサーズでも扱っていないという厄介なメーカー。例えばResin Car Works' siteや、Westerfield Models facebookで知れる。同氏は、MDC製FMCカバードホッパーの金型を作った人物という。 "Tahoe"はネバダ州とカリフォルニア州の州境にある湖で、透明度が高いことで有名(ウィキペデア日本語版)。 | サンシャイン・モデルズ | ワークスK |
タマー・インダストリーズ Tomar Industries | 「トマー・インダストリーズ」を見よ | ワークスK | |
タマック Tamac | 1981-85年に存在した日本のHOブラス・メーカーのブランド。カスタムブラス向けに古典電機を製造した。TransPacific R.R.を参照 | ワークスK | |
玉屋模型店 Tamaya Model Shop Co., LTD | 東京浅草にあった模型卸問屋。終戦直後には鉄道模型も扱った。Oゲージの玉手箱を参照【調査中】 | ワークスK | |
タミヤ Tamiya | プラ板の発売は1972年(TransPacific R.R.)、プラモデル用の塗料の発売は‥‥、 ミリタリー物に1/48の縮尺が‥‥ | パクトラ・エナメル | ワークスK |
タルゴ Talgo | スペイン国鉄が1941年に開発した単軸連接車。 タルゴのTAはTren Articulado(=train articulated)、L はLigero(=light)で軽量連接車の意、後の2文字は技術者Alejandro Goicoecheaと企業家Jose Luis Oriol y Uriguenの頭文字。 | アーティキュレテッド・カー | dda40x |
同上 | 1950年製のタルゴUはACF社が製造を担当し、RIやNH、B&Mで試験運行が実施され、スペインに幾ばくかが輸出された。高速走行は構造上一方向のみに限られた。 タルゴVの1963年以降はZリンクによるステアリング機構を採用して進行方向の制約が解消された。(図:2002年出願の国際特許EP20020380246) タルゴW(タルゴ・ペンデュラー)は1988年以降、アムトラックでも採用され、現在カスケーズとして運行中。Wikipedia英語版、Talgo CompanyのオフィシャルHPを参照 | アメリカン・カー&ファンドリー カスケーズ | ワークスK |
タルゴ台車 talgo truck | カプラーをマウントしたボギー台車を指す語としてケーディー社やMDC社が使う。【この由来を、どなたか知りませんか?】一般には台車マウントという。 | トラック・マウント | ワークスK |
タワー・カー tower car | |||
タワー55 Tower 55 | ブラス・モデルの大手、OMIが2005年に立ち上げたプラスチック製品のブランド名。「タワー55」は、テキサス州フォートワースにある、ファンの間で有名なジャンクションを指すと思われる。2008年9月に金型をアサーンへ売却した。Atlas Rescue Forumを参照。撤退は1971年創業の”Tower Hobbies”社(Wikipedia英語版)からブランド名について抗議を受けたことも理由(?)。 | オーバーランド・モデルズ アサーン | ワークスK |
タンカー tanker | 貨車のタンク車を呼ぶことがある。また、蒸機のタンク式を指すことがある。 | タンク・カー タンク・ロコモーティブ | ワークスK |
タンク・カー tank car | "tanker"は稀な呼び方。分類法にはAAR識別法と、ICC仕様とかあり、ファンは主に後者を用いる(Ian Cranstone氏のAAR分類解説)。【詳細調査中】 フレームレス・タンク・カーは1954年、Union Tank Car社製が最初。溶接構造の採用により可能となった。その形態からHD("hot dog")と呼ばれた。Freight Cars of the '40s and '50s p62、Tank Car History - Union Tank Car Company(pdf 14MB) | バッファー・カー エタノール ハズマット・プラカード | ワークスK |
タンクトレイン TankTrain | GATX社が1977年に開発した、原油や軽油を運搬するタンク車の方式。15-20両のタンク車を可撓ホースで連結して、一端から短時間で積み下ろしを行う。GATX official site、MR誌1993年7月号p126、Trains誌1978年10月号p16、1994年8月号34-39(Tehachapi)を参照。HOモデルでは、1982年にMDCが発売。2013年にはアサーン・ジェネシス(写真引用)で発売。 | GATX シェッフェル台車 | ワークスK |
タンク・ロコモーティブ tank locomotive | Wikipedia英語版を参照 | ワークスK | |
タングド&グルーブド tongued & grooved | 舌と溝の意で、我が国でいう羽目板、実矧ぎ(さねはぎ)を指す。"T&G"と略す。画像はSawdust Making 101から引用 | サイディング ライニング タブ&スロット | ワークスK |
タンジェント tangent | 測量では直線区間のこと(英辞郎)。軌道でも同じ? | ワークスK | |
タンジェント・スケール・モデルズ Tangent Scale Models | official site 2007年に最初の製品としてHOのカバード・ホッパーPS-2CD 4740を発売したインジェクション・モデルのメーカー。直販のみ。 | ワークスK | |
タンポ印刷 tampon printing | 「パッド印刷pad printing」を見よ | ワークスK | |
ダーナー・モデル Dana Model | 韓国(ソウル)のブラス・メーカー。インポーターはSMRトレインズやムサシノ。現地音は「ターナー」との説あり。 | SMRトレインズ ムサシノ | ワークスK |
ダイアゴナル・パネル・ルーフ diagonal panel roof | ハウスカーの屋根に用いられるプレス模様(レイズドraised panel)で、1948年にStandard Railway Equipment Manufacturing Co.が開発したもの。それまでのレクタンギュラー(rectangular=長方形)から、ダイアゴナル(対角線形)へ改良された。なお、模型メーカーは頻繁に勝手を間違えるので注意。写真奥の対角線が右上から左下となる形が正解で、逆である手前はエラー。 | ワークスK | |
ダイアフラム diaphragm | |||
ダイア・フロー Dia-Flo | GATCが1962年に製造を開始したカバード・ホッパーで、プレッシャー・デファレンシャル方式の一つ。MR誌1995年6月号p98に解説と図面がある。 | プレッシャー・デファレンシャル | ワークスK |
ダイアモンド diamond | 一般には「ダイヤモンド」と書く。日本語において、イ列とエ列の次の「ア」は発音が難しく「ヤ」となり易い。ワイヤーwire、ギヤーgear、エヤーブレーキair brakeなど。 | ダイヤモンド | ワークスK |
ダイカット die-cut | 型抜き、プレス抜きのこと。weblio辞典 世間一般では主に厚紙に用いられる。スクラップブッキング用語集 以前は、模型飛行機の分野で薄いバルサ板の加工に適用されたが、切り口のダレに加えて生産性や自由度の面から、近年はレーザーカットに移行している。稀に金属の薄板の加工も行われた。 | レーザーカット バルサ | ワークスK |
ダイキャスト die casting | "die-cast"、"diecast"の綴りも用いられる。産業界では歴史的に「ダイカスト」と表記されることが多い。溶融金属を金型中に高圧力で圧入して部品を作る鋳造技術。生産性が高く、強度、寸法精度も得られる。 鉄道模型では亜鉛合金系が多用され、その理由は、薄肉化が可能で、寸法性、外観性、耐衝撃性、振動吸収性に優れ、比重が大きい(アルミ合金系2.7に対して6.7、すなわち動力車ではウエイトとなる)、溶融温度が低く金型寿命が長い等という。"zinc alloy"と呼ぶことがある。Zamakは亜鉛合金系ダイキャストの商標。toishi.info、ウィキペディア日本語版を参照 1930年代から、台車枠や連結器、さらに蒸機や貨車等の車体に用いられた。ライオネル(1937年発売のOゲージ・ハドソンが有名)、ギルバートHO、ラウンドハウス、ウルリッチ、ホビータウン・オブ・ボストン、キャリー、バウザーなどが手掛けた。我が国でもニューワンや天賞堂(0-6-0T)、サクラ(0-4-0T:日光)、台車で日光と小高が知られる。 1950年代後半に車体造形が概ねプラスチックへ移行したのちも、動力部には現在でも採用され続けている。メルクリンは車体シェルに用いて堅牢を謳った。2000年以降も特にOとHOの蒸機ボディで用いられ、ミニカーの分野では多用される。 1960年以前の製品では数年以上を経て割れることがあった。これを我が国のファンは「シーズンクラック」、英語では「ジンク・ペストzinc pest」などと呼ぶ。2000年以降も散見される。TransPacific R.R. | ジンク・ペスト ザマック ギルバートHO ラウンドハウス・プロダクツ ウルリッチ ホビータウン・オブ・ボストン キャリー バウザー 天賞堂 サクラ モナーク ニューワン | ワークスK |
ダイジェスト・サイズ digest size | 雑誌や書籍の大きさで、概ね5.5"x8.25"(140×210mm)をいう。持ち歩くことを意図した"ハンドブック"などに採用される。呼称は"Reader's Digest magazine"に因むという。ISOのA5版(148×210mm)に近い。Definitions.netを参照 | レター・サイズ | ワークスK |
ダイナー diner | @食堂車 各鉄道はテ−ブル・クロス、食器、銀器に至るまで工夫を凝らし、サービスを競った。 A食堂車型飲食店 廃車になった食堂車を街道沿いに設置し、軽食,飲み物を供したことから始まったという説と、食堂車の機能的な配置を模して作られたと言う説がある。 現在のダイナーは,外観もまさに台車のないダイナー@というものから、ごく普通のレストランまでありさまざまである。Wikipedia英語版 | スターリング・ストリームライナー・ダイナーズ | dda40x |
ダイナスタック Dynastack | FreightCar America社が2014年に開発した5車体連節のダブルスタック・コンテナ専用車。サイドをオープントラス構造とした。 | ダブルスタック | ワークスK |
ダイナミック・ブレーキ dynamic brake | 発電抑速ブレーキのこと。架空線のないディーゼル機関車では回生ブレーキを採用できないので、抵抗グリッドに、主電動機を励磁して得られる電流を通して発熱させ、大気中に放散させる。路線に長大な勾配がある場合に採用される。 直流電動機を採用している機種ではブラシ以外損耗するものがないので経済的であり、また安全性も高い。交流電動機を採用している機種では、全く損耗するところがないと同時に、極めて広い速度範囲での抑速が可能である。放熱ファンは制動時のみに作動する。 液体式変速機を持つ機関車にも搭載されていることがある。Kraus-Maffei製のSP、D&RGWで採用された機種にはVoith製のHydro-Brakeと呼ばれるものが搭載されている。 | センティニアル | dda40x |
同上 | 発電ブレーキのこと。"rheostatic brake"ともいう。摩擦式におけるフェード現象やタイヤ弛緩を回避するために用いるブレーキ方式の一種で、電気車の牽引用主電動機を発電機として電力を発生させ、それを自車の抵抗器で消費するものをいう。電車線に電力を戻す回生ブレーキと比較して、負荷側や離線の影響を受けずに安定したブレーキ力が得られる。 勾配線区用の電機、電車、電気式ディーゼル機に装備され、下り勾配で一定速度を維持する使い方がなされるので抑速ブレーキ"holding braking"ともいう(電気式ディーゼル動車ではスペースの関係で装備例は無い?)。一般に機関車(または電動車)のみに発電ブレーキを作用させ、被牽引車両(付随車)には摩擦ブレーキを掛けない。抵抗器は大容量で強制通風式とされることが多い。直流直巻電動機では低速域でブレーキ力を発揮し難く、アメリカの一部のディーゼル機では「エクステンディッド・レンジ」機構を設ける。 専ら平坦線や入換で用いる機関車にはおおむね装備されない。 MilwやGNの山岳電化区間では……【書き掛け】 旅客用電気車で停車を頻繁に繰り返す運行形態のものにあっては停止ブレーキ(非常ブレーキを含む)にも使い、停止直前には不足するブレーキ力を空気ブレーキで自動的に補う。抵抗器の冷却には強制通風と自然通風が共に存在する。我が国ではトンネルや地下線内での温度上昇を避けたり省エネの観点、さらに交流モーターの普及により回生ブレーキへ移行している。 液体式ディーゼル車では同様の目的で、コンバータ・ブレーキ(ハイドロダイナミックhydrodynamic・ブレーキ)、機関ブレーキ(ジェイクJake・ブレーキ)および排気(exhaust)ブレーキが使われる( "RRR"鉄道車両のブレーキ技術pdf)。クラウス・マッファイ製ML4000CCにはハイドロダイナミック・ブレーキが装備された。 電気式ディーゼル車にあっても、ブレーキ時に牽引用主電動機から主発電機へ電力を供給して、エンジンを駆動することが可能で、JR東日本E200ハイブリッド車は排気ブレーキを併用する(ウィキペディア日本語版)。 蒸気機関車にあってはウォーターブレーキを装備したものがあった。 | エクステンディッド・レンジ ハイドロダイナミック・ブレーキ ジェイク・ブレーキ エグゾースト・ブレーキ クラウス・マッファイ リターダー リテーナーバルブ ウォーターブレーキ | ワークスK |
ダイナモメーター・カー dynamometer car | 我が国でいう車両性能試験車。"dynamometer"は動力計の意(weblio辞典)。日本国鉄のマヤ381、マヤ102001が相当。主に引張棒引張力、速度、引張仕事量積算値、電力消費量、列車抵抗、走行距離等を連続的に記録するための車両で、専ら客車に分類される。引張力測定にかつては連結器と直結した油圧装置を用いたが、1960年前後にロードセル式となった。また、遊輪により速度と走行距離を求めることがあった。国鉄編纂1958年刊「鉄道辞典」上巻p645-646「試験車」、p778-779「蒸気機関車の性能試験」、下巻p1330-1333「動力車引張力」、ウィキペディア日本語版、Wikipedia英語版、Car Builders' Cyclopedia 1928p42、p450-452を参照 アメリカでは、蒸機時代には各鉄道が保有していたものの、1970年代初頭以降はEMDとGEという2大ディーゼル機メーカー所属車だけとなった。電気車にあっては、車両自体の各種測定で車両性能が判明するため、ことさらに特別な試験車を必要としないとも考えられる。【参考:抵抗線歪ゲージは1938年にアメリカで開発され、日本では1950年から製造された。被測定物の熱膨張や抵抗値の温度変化等は回路的に相殺される(ウィキペディア日本語版)】 | AMTK223 | |
大平原 Union Pacific | 1939年セシル・デミル監督の映画 大陸横断鉄道建設当時の様子を知ることができる。実際の撮影はVirginia&Truckee鉄道の車両を用いて行われた。 | V&T | dda40x |
同上 | goo映画,Wikipedia英語版を参照 | ワークスK | |
ダイヤモンド diamond | 鉄道線路では、2つ線路の交差をいう。それぞれ2本ずつのレールが合計4本で菱形をなすことによる。可動クロッシングについては「フログ」をみよ | フログ | ワークスK |
ダイヤモンド・スケール・プロダクツ Diamond Scale Products | official site(2017年3月消滅確認) N、HO、Oゲージ用のターンテーブル(本体、動力ユニット、インデックス)や、給水ポートやアッシュピット等の機関庫回りの装置をキットの形態で販売。1967年頃創業とのこと。ターンテーブル写真が貧弱なので注文には勇気が要る。評判については掲示板(発言番号1578以降)を参照。MR誌2010年9月号に、製品を利用してNHの下路式90フィート級に仕上げる記事がある。 | ワークスK | |
ダイヤモンド・スタック diamond stack | 蒸機の煙突で、いわゆる菱型形状をしたもの。薪焚き機に用いられ、火の粉止めの機能を持つ。Wikipedia英語版の"chimney"の項を参照 図は、TMS誌1957年3月号「プロトタイプガイド」から引用。 | ウッド・バーナー スモーク・スタック | ワークスK |
ダイヤモンド台車 diamond truck | 菱型枠台車のこと。片方の側梁の軸箱から軸箱までの2つの三角形が合わさって菱形をなすことによる。"diamond shape truck"ともいう。アーチバーのみならず、鋳鋼製のベッテンドルフ等もこう呼ばれる。「スリー・ピース台車」よりも適切な呼称。 | スリー・ピース台車 | ワークスK |
大列車強盗 Train Robbers,The | goo映画の解説を参照 | ワークスK | |
ダクト・テープ duct tape | 我が国の荷造用ガム(布粘着)テープに相当し、アメリカでは灰色が多い。1943年に開発され、配管工事にも使われたためにこの名がある。ウィキペディア日本語版 | ワークスK | |
蛇行動 hunting oscillation | "oscillation"の米語発音は、「アソレイション」が近い。"hunting motion"ともいう(weblio辞典)。 概ね60-70km/h以上の高速走行で問題となる。軌間が狭いほど、車輪径が小さいほど、踏面勾配が大きなほど、低速度で発生する。一般的な事柄はウィキペディア日本語版を参照。 我が国での1950年代以降の蛇行動防止策には、両側受にそれぞれ1割程度の荷重を受け持たせ、その摩擦力でボギー回転を抑制する手法があり、これを3点支持方式という。また、全ての荷重を両側受に掛けて、心皿にはボギー回転の中心としての役割のみを負わせる方式を全側受方式という。さらに、側受を廃して大口径の心皿のみとしたものを大径心皿方式という。 ボルスタレス台車では高速車両に、車体と台車枠とをヨーダンパーで結合するものがある。 ヨーロッパを中心に普及したバッファー式連結緩衝器は、蛇行動を抑制する効果があるとされる。TransPacific R.R. 戦前の台車ではドロップ・イコライザーが蛇行動防止に有効で、それを排した方式が短命だった理由とされる。 軸受を側枠に固定した貨車用台車は蛇行動に強いと考えられ、そうではないアライド・フル・クッション台車の脱線原因とも推察される。客車用のトリプル・ボルスター台車も同じ。 高速走行の急客用蒸機で先台車が2軸とされた理由は蛇行動の影響が少ないためという。 | サイドベアラー ボルスタレス台車 バッファー イコライザー トリプルボルスター台車 アライド・フル・クッション台車 リーディング台車 ボギー台車 クラスプ・ブレーキ | ワークスK |
ダックビル・ルーフ duckbill roof | 木造客車で二重屋根の車端部がダックビル(カモノハシ)のクチバシ状にオープンデッキに差し掛かる構造を指し、"duckbill end"ともいう。1870年代半ばまでに廃れた。A Railway Car-Builder's Dictionaryを参照 MDCラウンドハウスが1971年に発売した50' pullman carシリーズでこの形状を取り入れた。写真はMR誌1971年10月号のMDC社広告 | オーバーランド | ワークスK |
ダッシュ2 Dash 2 | EMDの645エンジンを最初に備えたGP/SD40ラインの制御部をモジュール化してリモデルした際、型式の末尾に"-2"を付けて表したGP40-2やSD40-2などをいう。1972年に登場し、概ね1980年代後半まで製造され続けた。 | EMD | ワークスK |
ダッシュ7 Dash 7 | GEがUシリーズに続いて1976年から1988年まで製造したディーゼル機の系列。GEのHP参照 | GE、Uボート スーパー7 | ワークスK |
ダッシュ8 Dash 8 | GEのHP参照 | GE | ワークスK |
ダッシュ9 Dash 9 | GEのHP参照 | GE | ワークスK |
ダッチ・ドア Dutch door | 上下2段に造り、下段を閉じたまま上段を開けられるヒンジ扉。ニューイングランド地方の家屋では、通風と採光を確保しつつ動物の侵入防止と子どもの閉じ込めのために用いた。 客車では車端ベスティビュールの左右に設け、乗務員が上段を開放して地上職員とやりとりをなす(写真)。Wikipedia英語版、CNW食堂車の例を参照 | ヒンジド・ドア ベスティビュール | ワークスK |
ダナ・モデル Dana Model | 「ダーナー・モデル」をみよ | ワークスK | |
ダブニーの法則 Dabney's law | 市販されていない型式を苦労してモデル化した途端に製品が発売される現象をいう。ATSFモデラーのFred Dabneyが2010年頃に言い出したことに因む。掲示板ログを参照 | ワークスK | |
ダブリング・ア・ヒル doubling a hill | 上り急勾配、それも比較的短い区間で重貨物列車を2分割して引き上げる運行形態。C&IM鉄道に実例。ジョン・アレンのレイアウトG&Dで取り入れられた。MR誌1955年11月号p28、1981年12月号p67、1982年7月号p124-125(解説図あり) | ワークスK | |
ダブル・ウエア・ホイール double-wear wheel | 「シングル・ウエア・ホイール」を参照 | ワークスK | |
ダブル・シースド double sheathed | 単にダブル・シースdouble sheathとも呼ばれる。ボックスカーで側構造がトラスを挟み木製側板が二重となっているものをいう。内張りは横筋で積荷収納のため、外張りは縦筋で耐候性向上のためとされる。 19世紀から採用された木造車では台枠から骨組みまで、すべてが木製だった。1910、20年代には鋼製台枠と組み合わされ、USRAスタンダードでは40トン仕様車に採用された(上写真)。妻板は強度面から次第に鋼製へ変遷した。側骨組みと外板は鋼製へ移行し、"steel sheathed"と呼ばれた。 1937-1944年にGNやNPなどで採用された車両(左写真)は、経済性や軍事的要求により鋼材の節約を図ったもので、骨組みを鋼製、妻と屋根をプレス鋼板とした。外側板は合板のものがあった(RPCYC 23)。 | ボックスカー シースド シングルシースド スチールシースド USRAスタンダード ウォーエマージェンシー | ワークスK |
ダブル・スタック double stack | 2重煙突の意。"stack"は、「積み重ね」と共に「煙突」も意味する。 UPのFEFなどが……【書き掛け】 | ワークスK | |
ダブル・スタック・カー double stack car | コンテナを2段に積む貨車のこと。単に「スタック・カー」ともいう。"stack"は積み重ねの意 weblio辞典。「ウェル・カー"well car"」は、1段目のコンテナを落とし込む窪みを“井戸well”に見立てた呼び名。Wikipedia英語版を参照 40フィートコンテナを1両のフラットカーに積むのは重量的にも高さ的にも余裕があり過ぎるとして、1977年にSea-LandとSPが企画し、ACFが試作したものが最初。上段コンテナの安定を確保するため、その下部ペデスタルを押さえる機能を備えていた。1979年には3ユニットの連接車を試作、1981年には5車体連接ユニットが量産された。その後はコンテナの結合に簡潔なツイストロック・コネクターが開発された。【要確認、書き掛け】 | インターモーダル コンテナ ツイン・スタック ハスキー・スタック ダイナスタック ツイストロック・コネクター ペーサー・スタックトレイン センターシル | ワークスK |
ダブル・トラス台車 double-truss truck | 菱型枠台車で下枠を2重構造とし、それまでのU断面(U-section)台車の強度をアップしたもの。スプリング・プランクレス構造と合わせ、メーカーが共同で開発しFour Wheel Railway Truck Agreement(4輪鉄道台車協定)として各社が採用した。1936年にAAR標準となり、1940年代にかけて製造された。MRH誌2013年5月号p82-83参照。日本国鉄TR41のモデルといわれる。【要確認】 | スプリング・プランクレス | ワークスK |
ダブルドア・ボックスカー double door boxcar | ボックスカーは一般には片側に1枚の引戸を有するところを、ダブルドア車では、引戸2枚、または引戸とプラグドアを車体中央、またはオフセットして設けて、開口幅を大きく取る構造となっている。DD車と略称される。 古くは自動車運搬用ボックスカーの代名詞であった。戦後はフォークリフトによるランバー等長尺物の積み下ろしに重宝された。ただし、ドアの内側には積み荷を密着できず、荷崩れ防止に制約があって、コンビネーションドア・ボックスカーが開発された。保冷構造のダブル・プラグドアカーも製造された。 | オート・ボックスカー コンビネーションドア・ボックスカー スライディング・ドア ローディング・デバイス | ワークスK |
ダブル・ハング・ウィンドー double hung window | 2段サッシ? weblio辞典 | ワークスK | |
ダベンポート Davenport | Davenport Locomotive Works 1902年から1956年まで存在した機関車メーカーで,名称は工場所在地に因む.蒸気,ガソリン,ディーゼル・エレクトリックを手がけ,1950年にはHKポーター社を買収した.Wikipedia英語版 | ワークスK | |
ダポール Dapol | official site 「ディポール」とも読む。英国に本拠を置くN、OO、Oの鉄道模型メーカー。1984年(1985年?)に、エアフィックス社のOOゲージの鉄道模型および鉄道模型プラスチック・キットを引き継ぎ。後者には旧キットマスター製品も含まれる。ウィキペディア日本語版 | キットマスター エアフィックス OOゲージ | ワークスK |
ダミー dummy | @機関車の模型のうち動力が組み込んでないものをダミーという。動力付きはパワード(powered) A蒸気機関車の全体を客車のような形状にしたもの。 街路を走る時に、馬などが驚かない様にするのが目的であった。ヨーロッパではスチーム・トラムという。(写真参照) | スチーム・トラム | dda40x |
ダメージ・フリー damage free | ダメージ・フリーを意味する"DF"は、ボックスカーなどの荷崩れ防止用設備であるローディング・デバイスに対するエバンス社のブランド。"DF"は、1950年(?)に開発されたツッカイ棒式で、"DF-2"はその改良型。"DF-B"は、バルクヘッド(隔壁型)の仕切りを備えたもの(写真(クリックで拡大)を参照)。車体側面に大きく描かれたロゴが1950年代から70年代にかけて見られ、概ねクッション・アンダーフレームを備えた。RMJ誌1990年3月号p44、TransPacific R.R.を参照 なお、それらのロゴをエバンス社自体が制定することはなかったようで、鉄道によって意匠が異なる。鍵穴様のマークは「ローディング・デバイス」の項を参照 "DF"は、"Dunnage Free"の略との説は錯誤。"dunnage"は、「緩衝材」の意(weblio辞典)。 | クッション・アンダーフレーム ローディング・デバイス エバンス ダンネージ | ワークスK |
ダルコート Dullcote | Testor社が販売するツヤ消し透明塗料。Model Masterブランドの"Flat Clear Finish"や、フロッキルとの関係は‥‥綴りの"dull"は「曇っている」という形容詞(weblio辞典)で解るが、後半は"-coat"でない点に注意【調査中】 | フロッキル オーバーコート マット | ワークスK |
ダルマン台車 Dalman truck | "Dalman two-level truck"ともいう。ASFやBettendorfが1922年に製造を開始した鋳鋼製の1重バネ菱形台車の1種。片側6組のコイルバネを上下2段とし、積車時は6組、空車時は4組が作用する、すなわちバネ定数を変える機構を採用した。高速性に優るとされ、バーバー台車のラテラル・モーション機構付も多く製造された。中には強化型アーチバーやアンドリュース台車に組み込まれたものもあった。MR誌1956年3月号p63、2003年12月号p74、MRH誌2013年5月号p79、NスケールファンのHP、写真はTahoe Model WorksのHPから引用 1922年にDalman Chiles Co.が特許を出願した(US1582902A)? John W. Dalman(US1594355A)? | トラック ラテラル・モーション | ワークスK |
ダンネージ dunnage | 「ダネージ」とも書く。荷敷き、緩衝材の意(weblio辞典)。貨物を輸送する際に空隙を詰めて固定する材料をいう。かつてはゴムバッグなど様々な材質が利用されてきたが、1970年代(?)からポリエチレンやビニール製の緩衝材が出回り、またエアバッグが開発されて一般的となった。またクラフト紙なども使われ、ローディング・デバイスに取って代わった。Wikipedia英語版。なお、ウィキペディア日本語版「緩衝材」は主に「梱包材」を説明する。図はAAR Standard (pdf)より引用 | エクステリアポスト ロールドエンド ローディングデバイス | ワークスK |
ダンパー dumper | 「カーダンパー」を見よ | ワークスK | |
ダンプナー dampener | ダンパーdamperに同じ。振動減衰器、緩衝器、通風調節弁。 振動減衰器においては一般に、ハイドロリック式(油圧式)で、減衰力が速度比例するデバイスを呼ぶ。 | スナッバー ショック・アブソーバー | ワークスK |
2004年01月16日
アメリカ型鉄道模型大辞典【た】
ターンテーブル タイコ タイフォン ダイキャスト 蛇行動 ダメージ・フリー 等々
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