2004年01月19日

アメリカ型鉄道模型大辞典【て】

ティンプレート 鉄道模型社 天賞堂 ディッチライト デカール デルタ型従台車 等々

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用語名 説明文/参考/出典 関連項目 登録者
テール・カー
tail car
文字通り、列車の最後尾となる車両をいう。客車では専らオブザベーションとなる。オブザベーションワークスK
ティージング・プロブレム
teething problems
初期トラブルを意味する慣用句(weblio辞典)。MR誌での用例は全て複数形。"teething trouble"ともいう。"teething"は乳歯が生えるときに幼児がグズることを指す。ワークスK
ティア4
Tier 4
"EPA Tier 4"をみよ。ワークスK
ティッチィ・トレイン・グループ
Tichy Train Group
official site The Gould Companyの製品群を1986年に引き継いで?、Michael Thomas氏がニューヨーク州Plainviewで創業。Walthers siteを参照 N、HO、S、Oゲージで、ポリスチレンの射出成型による、古い木造時代の貨車キットおよびパーツを製造販売。アーチバー台車(#3002)の材質に注意(TransPacific R.R.)。製造はインターマウンテン?グールド インターマウンテンワークスK
ティファニー
Tiffany Refrigerator Car Company
1877-1900?年頃に存在した冷蔵車ブランド.天井氷槽式を開発し,"Tiffany Summer & Winter Car"の名で売り込んだ.製造は他社に頼った模様.Builders of Wooden Railway CarsTransPacific R.R.を参照アイスリーファーワークスK
ティムケン
Timken
Timken CompanyのHPWikipedia英語版を参照フォーエイシズワークスK
ティン・カー
tin car
ティンすなわちブリキの抜きカスを専門に運ぶ貨車。
このような鉄くずは密度が低いので、ゴンドラの上部に枠をつけ、容量を増してある。
dda40x
ティン・サイン
tin sign
MRH2017-07p79.png琺瑯(ホーロー)看板のこと.(porcelain) enamel signともいう.コレクショングッズとして販売されたもののカタログ画像を模型に転用する事例(MRH誌2017年7月号p79 画像を引用) 鉄道車両に掲出のエンブレムとしても使われた?(TransPacific R.R.ワークスK
ティン・タートル
Tin Turtle
ブリキ亀の意。第1次世界大戦中に英国で製造された軍用ガソリン機関車。600ミリ軌間の2軸機で、一部は西部戦線の仏軍側へ供給された。その姿から呼ばれる。Simplexはメーカー名。ガゼット誌のSM32モデル解説(画像引用)を参照トレンチ鉄道ワークスK
ティン・トイ
tin toy
ブリキ玩具の意。ティンプレート トイトレインワークスK
ティンバー
timber
weblio辞典の訳語は「製材した木材、角材、板材」で、英辞郎は「材木、木材、樹木、森林」と大幅に異なる。「ティンバー・トレッスル」の呼び方からして、北米では丸太logに近いものを指すと考えられる。適切な訳語は杭木あたりか。一方、lumberは完全に製材されたものを指す模様。
 ちなみに国鉄の用途記号「チ」は木材チンバ車によるとされる。TransPacific R.R.参照
ランバー ログ トレッスルワークスK
ティンプレート
tinplate
元来は錫(すず)メッキを施した鉄板(=ブリキ板)のこと。ブリキ板をプレスして表面は印刷加工してあるから見掛けは綺麗だけれども安っぽい、、、と言う玩具のことを指す言葉であったが、転じてスケール的でない鉄道模型のことをティンプレートと称する。鉄道模型以外の玩具の世界では『ティントイ』と言う呼び方をする。
トイ・トレイン スケールシロ/松本浩一
同上"tin"はスズのこと。ハンダの成分。極低温でスズペストを起こすことが知られる。(weblio辞典
 アメリカでは鉄道玩具を指す語として専ら戦前に用いられ、戦後は材質が多用となったこともあって「ハイレールhi-rail」が使われる。また第二次世界大戦前後に模型材料(ボックスカーの車体)として用いられた.

テンプレートtemplate「型紙」との相違に注意。
ワークスK
テイラー台車
Taylor truck
154_0.jpg菱型枠台車の一種で、Taylor-Flexible台車とも呼ばれる。ボルスター、バネ、およびスプリングプランクが一体でピッチング方向に回転する。1920年代後半から1930年代初期にかけてRDGで採用された。コイルバネ(図)と板バネがあり、後者はカブース用。MRH誌2013年5月号p81を参照。図はMR誌1956年3月号p63から引用。

【"Taylor Electric Truck Company"製の電車用台車がElectric Railway Dictionary 1911年版p238-239に出ている−調査中、書き掛け】 "Taylor Electric Truck Company"は、Gilbert Car Manufactureing Co.の技術資産を同社の従業員だったJohn Taylorが引き継いで、1889年に発足した電車用台車メーカー。
トラックワークスK
テキサス
Texas
車輪配置2-10-4の蒸気機関車。量産機はライマがTexas & Pacific向けに1925年、製造したI1が最初。2-8-4の動軸を1軸増やした形。C&OのT1、AT&SFの5000、5011、PRRのJ1、J1aなど、カナダを含めて429両が製造された。大塚集一
同上Wikipedia英語版Wes Barris氏のHPを参照ライマ スーパーパワーワークスK
テザード
tethered
DCCなどで手元のキャブが有線でつながっていることをさす。tetherとは犬の鎖を指し、これがあるとウォーク・アラウンドが困難となる。
アメリカでのレイアウトの主流は本線に沿って歩きながら列車を眺めることであり、それはあたかも低空飛行するヘリコプターからの列車観察のようである。
テザードであれば、順次プラグを差替えながら歩かねばならず、かなり面倒なことは確かである。
ワイヤレスdda40x
テスター
tester
「マルチメーター」をみよワークスK
テスターズ
Testors
テスティング・プラント
testing plant
鉄道模型社
Tetsudo-Mokei-Sha
かつて東京水道橋で製造販売を行っていた鉄道模型メーカー。初期には輸出を手がけ、後に日本型にシフトした。1970年代以降はエッチングを主体としたキットに特化し、73年に卸業務が株式会社キャブとなった。1990年代初頭に廃業し、一部のエッチングキットは歌川模型に引き継がれた。キャブnkp
同上TMS誌への広告出稿は、1947年活版1号より1973年6月号までを確認。
 1933年にトリカイ・ケンタロウ氏が創業しOゲージなどの部品を扱っていたものを、トリカイ・マサジ氏が引き継いだ。TMS誌の山崎喜陽氏の助言により1947年からHOゲージの10.5mm径車輪や、#100レールを製造して、我が国における同ゲージのパイオニアと目される。また、水野製作所、中村精密、珊瑚、フルイチ、クマタ等の起業者は、同社から独立したとされる。
 アメリカ型ブラス・モデルでは、TMS誌1950年4月号にPRRのK4sパシフィックが特製品として掲載されている。輸出は1948年(一説には1949年)の2トラック・シェイに始まり1970年まで、当初はアトラス、後にシバタ商会とクマタを通じて、IMP、LMB、コンチネンタル・モデル、MBオースチン、アリスト・クラフト、PFM等をインポーターとした。アート・オブ・ブラス第2巻を参照
 国内向け製品では1950年代後半のEF58とC62が有名。E. Nukina氏のHPウィキペディア日本語版
エッチング ロストワックス 水野製作所 クマタ 中村精密 アリスト・クラフト オースティンMB LMBワークスK
テナイト
Tenite
1929年にイーストマン・ケミカル社が開発したセルロース系熱可塑性プラスチック(Wikipedia英語版)。セルロイドの親戚?
 鉄道模型では1930年代末からVarney社が一体成型車体のストックカーや客車を手掛けた。Saginaw社やウォルサーズ社等もパーツや車輪に用い、戦時中は金属の代用としても需要を伸ばした。特に車輪は、フェノール樹脂(ベークライト)に代って、2線式O、HOゲージの普及に寄与した。ただし、材質の脆さ等により、1950年代に入ると全面的にポリスチレンへ移行した。OldModelkits.com、MR誌1947年11月号p890【書き掛け調査中】
セルロイド ベークライト ポリスチレン インシュレーテッド・ホイール バーニーワークスK
テナックス7R
Tenax-7R
流し込みタイプのプラスチック接着剤の商品名。ポリスチレン、ブチレン、ABS、アクリルに利く。ハケが別売。MR誌では1983年10月号p52以来、頻繁に作例で登場。成分は塩化メチレン(dichloromethane)といい、毒性に注意。我が国でも入手可能。ワークスK
テネシーアン
Tennessean
TransPacificWikipedia英語版を参照ワークスK
テネシー・パス
Tennessee Pass
Wikipedia英語版を参照。同名の峠がオレゴン州にもあるが、鉄道が通るのはコロラド州のこちら。ワークスK
テハチャピ・ループ
Tehachapi Loop
元SPサンホアキンバレー・ルート上(現UP線)にあるループ線。鉄道名所となっている。Wikipedia英語版サザン・パシフィックワークスK
テフロン
Teflon
フッ素樹脂の商品名。2012年頃より我が国で、耐熱性に優れているとしてハンダ付けの治具に用いられるようになった。一般的性質はウィキペディア日本語版フッ素樹脂ランドを参照ワークスK
テル・テール
tell-tale
Himg834トンネル、陸橋などの直前において、屋根上のBrakemanに警告を与えるための装置。サンタフェなどの延長煙突を壊さない効果もあった。
簡単なゲート状の構造物に縄のれん風にしなやかなロープをたくさん結びつけた物。場合によっては鉄鎖製もある。
70年代までは支線ではよく見かけたが、もうほとんど見る事が出来ない。
Feb/04のMainline Modelerに記事あり。【写真は1950年代のReading鉄道(1962年刊「写真で楽しむ世界の鉄道ーアメリカ1−」より)】
テレスコーピングスタックdda40x
同上鉄道以外でも用いられる用語(weblio辞典)。「警簾」と訳される。警告や注意を与えるの意。Wikipedia英語版AmericanRails.com Green River Report 1の、“背が高すぎる(Tall)と告げる(Tell)”=テルトールは虚言。ホッピング ホーボー半可通
同上警告を与える相手は機関士,またはホーボーである.列車走行中にブレーキマン等は屋根上に乗務しない.ルーフウォーク ホーボーワークスK
テレスコーピング・スタック
telescoping stack
望遠鏡の筒の様にスライドして伸縮する煙突で、AT&SFの旅客用蒸機に採用された。「エキステンデイブル・スタック」をみよテルテールワークスK
天賞堂
Tenshodo
126_17.jpgofficial site 東京銀座に本店を構える1879年創業の宝飾時計店で、1949年に鉄道模型の製造販売を開始し、ハンドメイド品を扱ったとされる。因みに、TMS誌1949年10月号に店頭レイアウト「The Omega Central R.R.」、1950年4月号にSPキャブフォワードの特製品が紹介されている。日本型や欧州型も手掛けたが、主力はアメリカ型のHOゲージで、輸出の最初はIMP向け1954年のFTディーゼル機と流線型客車。その後は全てPFMをインポーターとし、中でもUPビッグボーイは一時期、日本製高級ブラス・モデルの代名詞とされた。ほとんどが塗装済だったことは他社に見られない特徴。最終は1999年のUPチャレンジャー。自社製造の他に安達、福島、カブト工芸に外注とされるが詳細不明。
 国内向けは、1957年の国鉄貨車(TransPacific R.R.参照)に始まり、以後、現在に至るまで多様な製品群を送り出している。1955年のダイキャスト製ボールドウィン蒸機は、スケール的に大き目で1/80とされる。
 加えて、ニューワン、アダチ等の国内メーカーや、欧米からの輸入品の流通販売を手掛けたことでも知られる。また中古品を扱うエバーグリーン・ショップを本店4階で1995年から2019年まで運営した。とれいん誌1989年12月号、1999年刊"Tenshodo Book"、ウィキペディア日本語版を参照。MR誌1957年9月号p63や、2007年刊"The Brass Train Guide Book"p288-289(1960年代初頭)に工場写真がある。
パシフィック・ファースト・メール ニューワン・モデル アダチ セルロイド エボナイト ベークライト ダイキャスト ベーカーカプラー(Kupeeze) スパッドAMTK223
テンダー
tender
炭水車(あるいは油水車)のこと。隠語ではタンクという。
箱型、円筒型、その2つを組み合わせたvanderbuilt typeなどがある。
模型人は配偶者をテンダーと呼ぶ。すなわち結婚は「テンダー連結」である。NMRCの会報から始まり、TMS誌に紹介されて世間に広がった。
NMRCdda40x
同上語源は「tend=給仕する」(weblio辞典)らしい。
Wes Barris氏のHPWikipedia英語版参照

水槽内の水の挙動対策(液面揺動sloshing? splashing?)として、スプラッシュ・プレート(splash plate)を設け、スイング・モーション台車を採用したと考えられる。
センティピード バンダービルト ホエール・バック スロープバック コール・プッシャー ストーカー スプラッシュ・プレート スイング・モーション台車 ターンテーブルワークスK
テンプレート
template
型紙、型板(weblio辞典)。鉄道模型にあっては、セクションレールを用いた線路配置プラン作成のための型定規、さらにハンドレールやグラブアイアンの取付孔を穿つための位置決め板などがある。ワークスK
テンホイラー
ten wheeler
車輪配置4-6-0の蒸気機関車。アメリカン4-4-0の牽引力を増大させる形で考案された。B&OのThatcher Perkins(これは急曲線通過を考慮してか、第2動輪がブラインドであった)、機関士の逸話で知られたICのCasey Jones(写真)など有名な機関車が存在する。
 アメリカでは1847年から1927年までに約16000両が登場し、アメリカンと同様に、動輪径により旅客用、貨車用、客貨両用が造り分けられた。Wikipedia英語版を参照
ケーシー・ジョーンズ大塚集一
データ・オンリィ
data-only
貨車のプラスチック・モデル製品において、塗装済で諸元レタリングのみが施されたもの。購入者が鉄道名(リポーティング・マーク)およびヘラルドと車番を追加する。実物のレタリングがAARで詳細に規格化されているので可能な製品形態といえる。アンレターワークスK
デアゴスティーニ
De Agostini
official website 分冊方式でコレクションを頒布する出版社。ウィキペディア日本語版 ディアゴスティーニ、デアゴスチーニと表記されることがある。鉄道モデルでは2007年に1/24のC62、2012年に1/24のD51、2022年に1/87の国鉄型80種(情報室)を発売開始した。D51はアメリカでも発売された(情報室)。ワークスK
ディーゼル・エラ
Diesel Era
Withers Publishingが1990年に創刊した隔月刊誌。主に機関車の動向を伝える。ワークスK
ディーゼル・フューエル・クレーン
diesel fuel crane
「スナイダー・フューエル・クレーン」をみよワークスK
ディーゼル,ルドルフ
Rudolf Diesel
Wikipedia英語版を参照ワークスK
ディオ・ソル
Dio-Sol
1995年頃まで使われたフロッキルの溶剤の商品名。その後も品番は同じで販売されている。成分はキシレンとのこと。Brass_solder的鉄道模型のコメントを参照フロッキル ソルベントワークスK
ディグコム・デザインズ
DigCom Designs
DigCom.pngofficial websiteコンテナやトレーラーの印刷パターンをNやHOスケール等で提供するメーカー。2012年に登場。ワークスK
ディグリー
degree
角度の単位。全円は360度degree、1度は60分minite、1分は60秒second。8度15分30秒を8゚15'30"と記す。ワークスK
同上"degree of curve"または"degree of curvature"という。アメリカにおいて曲線半径を示す単位として、鉄道は右図の(a)(=chord definition)、道路は(b)(=arc definition)の定義が用いられる【石原藤次郎・森忠次著「新版測量学応用編」p125】 5729の値をこの角度で割ると曲線の半径がフィート近似値で求められる。10度の曲線は半径572.9ft(=174.6m)前後となり、値が大きいほど急曲線となる。WikipediaRick Blanchard氏による換算表を参照カーバチャー ラジウスワークスK
ディスク・ブレーキ
disc brake
"disk-"とも綴る。ウィキペディア日本語版を参照
 鉄道車両では,広く使われる踏面ブレーキと比較し,車輪踏面の摩耗や変質,フェード現象,またリーディング・トレーリングの発生が抑えられるとして,高速走行や停車頻度の高い旅客車に採用される.ただし,粘着力と軌道回路感度の低下への対策が必要である.
 アメリカにあっては、1938年にバッド社がCB&Q向けに供給したものが最初。ASF社もSimplex Rotor brakeの名称で開発し、1950年代には旅客車で普及した。MR誌2005年2月号p71、Car Builders' Cyclopedia 1953 p906
ブレーキシュー トラックサーキット リーディングトレーリング バッドワークスK
ディスコネクト台車
disconnect truck
00101.jpg我が国でいう運材台車。丸太材を2台の台車に渡して運搬する。アメリカでは1880年代から1930年代まで、積み荷長さの自由度を利して基礎杭やマスト用などの長尺材運搬に重宝され、1950年代でも用いられた。ただし運行は大変に危険で、後年はルースターroosterと呼ばれる連結棒やチェーンで台車同士を結んだり、貫通空気ブレーキが装備された。1900年代初頭にはスケルトンカーやフラットカーが一般的となった。写真はケーディー社製品掲示板を参照ルースター スケルトンカーワークスK
ディストリビューター
distributor
分配器、配電器、配給業者、卸売業者の意(英辞郎)。
 鉄道模型(ブラスおよびプラとも)ではインポーター(輸入業者)が兼ねることが多い。複数のメーカーの商品を扱う業者は"wholesaler"または"wholesale distributor"とも呼ばれ、倉庫と配送の機能を持って小売業者"retailer"との仲立ちを行う。アメリカにあっては日本ほどに発達しなかったが、模型業界、とりわけ鉄道模型業界ではメーカーや販売店に資金力の乏しい者が多く、金融機関的な役割も担って数社が存在した。ネット環境の発達に伴う地域小売店の廃業やメーカー直販の拡大などがあり、2000-2010年を通して衰退した。中でウォルサーズ社は、製造と通信販売を手掛け、生き残っている稀有な事例と考えられる。
インポーター リテーラー ウォルサーズ スティーヴンス ホライゾン ランバート JMCワークスK
ディッチ・ライト
ditch lights
80年代の終わりごろから取付けられた連結器横の二個の補助前照灯。警笛を鳴らすと3秒ほど左右が交互に点滅する。dda40x
同上ditchlights.gif「デッチライト」とも書く。1970年代にカナダのCPRとCNが使い始め、アメリカではUPが1978年、CPRと機関車を共通運用していた関係で、9両に装備したのが最初。1990年代初頭にConrail等が採用し始めた。
 1996年に発効したFRA規則(229.125)では"auxiliary lights"と呼ぶ。1998年以降に踏切のある線区を20mph以上で走行する全ての機関車に設置を義務付けた。ジャイラライト付き等の場合は2000年まで猶予。1948年以前の製造で定期旅客列車用でない機関車は歴史的として除外。ヘッドライトと三角形をなす位置に2灯を設け、走行中は常時毎分40-180回の交互点滅などと規定される。画像はカトーUSAのサイトから引用、MRH誌2012年9月号p20、American-Rails.comTrains forumを参照。
 "ditch"は「溝、排水溝」の意とのことだが、weblio辞典に「《主に米国で用いられる》〈列車を〉脱線させる」とあって、この辺りが怪しい。また「捨てる」の意味の自動詞でも使われる。
ビーコン ジャイラライト マーズライト ヘッドライトワークスK
ディテール・アソシエーツ
Detail Associates
Detail_AssociatesPNG.pngHO、N、Oゲージ用のディーゼル機や蒸機、貨車、客車の主にポリスチレン製のディテールパーツを製造する。貨車や客車のキットもある。1975年創業で略称は"DA"、DW社と共にキットバッシュ全盛期の一翼を担った。綴りで"s"の位置がDWとは異なるので注意。Walthers siteワークスK
ディテールズ・ウェスト
Details West
HOの主にディーゼル機用パーツをソフトメタルで供給するメーカー。1975年に創業し、1980年頃からメジャーとなった。official siteにはSD60など種々、使用事例を掲載している。略称は"DW"。Walthers site
 なお、1980年代に50フィート・ボックスカー4種を発売したが、2002年に金型をアサーンに売却した。TransPacific R.R.を参照
アサーンワークスK
ディビジョン・ポイント
division point
分岐点(weblio辞典ワークスK
同上header350.jpgD- P- official site  Jack Vansworth氏によるブラス・インポーターで、Boo-Rimなどを使い、1998年から製品を供給する。"DVP"または"DV"と略称される。ブーリムワークスK
ディフェクト・ディテクター
defect detector
欠陥検出器、異常検出器の意。
figure_12.jpg 1980年代より軌道に沿って20-30マイル間隔で設置され、列車の軸数、軸受と車輪の温度上昇、巻き込み異物(dragging equipment)、タイヤフラット、車番(AEIタグ)等を検知し、それらを自動音声無線により列車に伝える機能を持つ。この普及がカブース廃止の大きな原動力となった。橋梁やトンネルの手前には、車高幅の超過センサーも設置される。運行管理センターへは有線で伝達する。アクスル・カウンターは、列車の分離検知に加えて、AEIタグの無かった時代に列車の同定や故障軸位の特定が目的か? Trains.comWikipedia英語版カナダ交通安全委員会(画像を引用)a railfan site、Trains誌1994年8月号p78-79、2006年10月号p20-21を参照。
 鉄道ファンはこの検出器を"talking detector"と呼び、受信機scannerで傍受して列車撮影の便に供す。第1次掲示板ログ168-171 ただし、列車頻度の高い地区では重畳を避けるために、支障のあったときのみ発信するディテクターが2000年頃に出現したという。
 レイアウトでこのナレーションを再現するシステムが販売される。第6次掲示板

沿線の法面崩落や風水の状況を検出するものは、信号と連動する。

レールの異常を探傷するものは、【書き掛け】
カブース ホットボックス AEIタグ ポジティブ・トレイン・コントロール スペリー ローディング・ゲージ アクスルカウンターワークスK
ディプス・オブ・フィールド
depth of field
DOFと略される.写真用語で,被写界深度のこと(Wikipedia日本語版).鉄道模型にあっては,焦点の合う範囲を拡げるためにレンズの絞り値を上げる必要がある.そのためシャッター速度が遅くなるので三脚を使用する.小スケールほどこの傾向が強い.絞り値のみでは限界があり,ソフト的な深度合成focus stackingの技術が開発された.焦点の合う範囲の広いことを日本ではパンフォーカス,英語ではdeep focusというフォーカス・スタッキングワークスK
ディルワース,リチャード
Richard M. Dilworth
Richard McLean Dilworth 1885-1968 Dick Dilworthと呼ばれる。1926年にEMCのチーフエンジニアに就き、ガスエレから、パイオニア・ゼファー、FT、GP7までの開発を担当した。1950年のEMD退職後、1954年にEMDの手で編纂されたThe Dilworth Storyという伝記がある。その一部、GP7開発の経緯がUtahRails.netに転載されている。EMC,ケタリング,ブロンバーグワークスK
ディレール
derail
脱線する、脱線させるという動詞(weblio辞典)、名詞は"derailment"。脱線器は"derailer"または単に"derail"といい、側線の本線への出口や、鉄道同士の交差箇所の前後、可動橋の両端に信号機を伴って設ける。MR誌1981年12月号p76-75
 モデルでの一般的な脱線対策は、NMRAの解説
リレーラーワークスK
ディンキィ
dinky
小型機関車の俗称【weblio辞典】専らナローで産業用というとの説もある。
 "dinky streetcar"は2軸の路面電車を指すという(Market Street Railwayのサイト
クリッターワークスK
ディング
ding
「〈鐘などが〉ジャンと鳴る」等の他に「(強打によってできたような)表面の痕跡」の意味がある(weblio辞典
 実車が事故により損壊した様子や、モデルの損傷を中古市場で言い表すのに用いられる。
デントワークスK
デイト・ネイル
date nail
日付釘の意。釘の頭に数字2桁を刻印したもの。木製の電柱や枕木に打ち付け、それらが何年に設置されたかを表示した。19世紀末から1960年代まで使われ、コレクションの対象となっている。Relic Record(画像を引用)ワークスK
デイライト
Daylight
サンフランシスコ、ロスアンゼルスを結ぶSPの特急列車の名前。1937年より60年代のディーゼル牽引まで幾多の変遷を経た。
蒸機の黄金時代はGS4による牽引で98,99列車の写真が多く残されている。デイライトを牽引した流線型蒸機はGS2〜5でこれらも「デイライト」と呼ばれる。
キャブフォワードが前補機についた写真も多く存在する。
dda40x
同上推薦図書:Richard K. Wright著"Southern Pacific Daylight Train 98-99 Volume 1"ワークスK
デウィット・クリントン
DeWitt Clinton
1831年にM&H鉄道(後にNYCの一部)向けとして製造された0-4-0蒸機。1833年に廃車されたが、1893年のシカゴ万博に際しレプリカが客車3両と共にNYCによって建造され、速度記録樹立機の999号と共に展示された(TransPacific R.R.に写真)。その後、編成は1934年にヘンリー・フォード博物館へ譲渡された。Wikipedia英語版ワークスK
デカール
decal
一般的な知見はウィキペディア日本語版を参照。仏語Décalcomanieは、写し絵、転写画の意で、décalquer(複写する、転写する)」に由来(現代美術用語辞典)。

 鉄道模型にあっては専ら「水スライド式転写シールWater slide decal」を指す。ウォルサーズ社の販売開始が1937年、チャンピオン・デカール社の創業が1940年で、この頃から一般的になったと考えられ、以後、アマチュアの作品用に多数の専業メーカーから多種多様なデカールが供給された。ブラスの塗装済完成品にも用いられたものの、2000年頃からプラスチック製品と同様のパッド(タンポ)印刷へ移行した。また、リベットを表現する製品が出現した(⇒[アーチャー] ⇒[マイクロマーク](掲示板))。印刷方法は長く単版または複数の版によるシルク・スクリーンが使われ、初期にはパッド印刷よりも優れているとして好む向きがあった。2010年代後半には沖データ製のLED方式プリンタが登場し、トナーにCMYK+特色ホワイトを使った最大1,200dpiの高精細で、製造ロットによる色変わりや版ズレが無い上に、オンデマンド印刷が可能となり、メーカーが乱立した。
 一方、我が国ではレタリングにインレタ(ドライ・トランスファー、ドライデカール)が専ら使われるが、実物のカラフル化に合わせて2005年頃?からデカールも若干見られるようになってきた。なお、我が国向け製品でデカールが添付された最初は1960年、カツミの入門者用HO、EB58だという(TMS誌1960年5月号p209)。プラモデル・キットにおいても、この頃には添付されている。

デカール印刷の基材となる透明膜は一般に、定尺の台紙上に一様に生成されたフィルムで、その上にシルク印刷された模様を台紙もろ共に切り出す必要がある。このとき透明膜の切り口が毛羽立ってしまう可能性があり、対策として切り出しにハサミ、またはカッターナイフの押し切りが推奨される。専用のハサミも販売される。ブドウ糖コーンシュガー残留物(dextrose corn sugar residue、Wikipedia英語版)は粘着剤の材質?
 マイクロスケール社製の場合は、図柄よりも僅かに大きな透明膜を印刷し、その上に図柄を印刷してあるので、透明膜の外側を切り抜くことにより、印刷による縁を活すことができると謳う。
 また縁を目立たなくするコツには、切抜き線を直線では無く曲線とする。模様のほんのわずか外側を切り抜く。オーバーコートにツヤ消しを使う等の方法がある。自動車や航空機のモデルでは、オーバーコートを膜厚よりも遥かに厚く塗り重ね、乾燥後にコンパウンド等で平滑に仕上げる手法があるが、ディテール豊かな鉄道模型では難しいとされる。ウエザリングも目立たなくする方便と見做せる? インクの色調は製造ロットごとに変わることがあるので注意。

デカールを密着させる補助剤には、貼付時に膜を幾分軟化させると共に付着を助ける接着剤(Micro SetMr.Mark Setter等)。膜固定後の強力軟化剤(Micro SolMr.Mark SofterSolvaset、Modeler's Decal Fit等)。膜密着後にデカール面と他の面のツヤを揃えるオーバーコート(Micro Coat 3種、かつてのWalthers DDV等)などがある。また、古いデカールの補修剤として、Liquid Decal Film(旧名Super Film、MicroScale)、バルケッタアクステオンなどがある。
 貼付面がツヤ消しの場合には気泡が入り易い(シルバリングという)ため、事前にツヤ有りのクリア塗料でオーバーコートを行う。貼付面の平滑性を向上させるため、紙製の擦筆(tortillon, blending stump or conte pencil)などで前処理も行われる(MRフォーラム)。
 また、膜の固着まで15℃以上を保って柔軟性を維持すると気泡の発生を防げるという(TransPacific R.R.)。
 使用前のデカールの寿命については各社各様、貼付後の黄変は透明部分では避けられないともいう。
 固定したデカールを剥がすには、粘着テープを貼り付けて諸共に剥がすか、膜軟化剤を2時間程度塗りつけておく手法がある。とあるファンによる助言HP
 なお、デカール膜を極限にまで薄くする手法として,台紙から剥がす際に微温湯を用いて裏面の糊成分を全て落とし軟化剤を同時に滴下して貼り付けろという助言があるが、初心者には危険。また小片のデカールでは不可能。
チャンピオン・デカール マイクロスケール ヘラルド・キング ドライ・トランスファー ソルバセット シルバリング シルクスクリーン印刷 パッド印刷 シザーズ オーバーコート マット OOPワークスK
同上自家製デカールには、プリントゴッコなどの孔版印刷や、アルプス電気製の熱転写型プリンタ(一航空ファンの解説、MR誌2000年3月号p78-82)、インクジェット・プリンタを利用する方法がある。特にアルプス・プリンタには白やメタリックカラーが存在して鉄道模型に有用で、製造販売が終了した後も、中古市場で機器や消耗品が流通する。
 また、インクジェット・プリンターによる方法は、市販品でもなしえない超多色刷やグラデーションが可能であるものの、インクの隠蔽力が弱く膜が厚いのが難点。
 透明膜での黄変を避けるためには白色シートを使う手もある。TransPacific R.R.を参照

コピー機で白色トナーを用いる手法がある。少量の特注品を請け負うメーカーが存在する。
ワークスK
デカポッド
Decapod
車輪配置2-10-0の蒸気機関車。重貨物列車牽引用としてConsolidationに動輪を足した形で考案された。火室(firebox)は後部動輪上に乗せるため浅くなり、結果として蒸気発生量が不足しがちであった。また動輪径は火室の下になるため小さく採らざるを得ず、高速運転には不向きであった。因みにDecapodとは十脚類(甲殻類の海老や蟹乃至は軟体動物の烏賊)のこと。大塚集一
同上欧州、特にドイツで普及。アメリカでは、ロシア革命による注文流れとしてErie、SALなどに引き取られたロシアン・デカポッド200両や、PRRが製造したI1sの500両がある。Wikipedia英語版を参照ロシアン・デカポッドワークスK
デコーダ
decoder
DCCでは各動力車に1台ずつの子機(暗号解読機という意味のデコーダ)を搭載する必要がある。
実際には灯火の制御のために1列車に5台以上の子機を搭載するものもある。プルマン寝台車の個室一つ一つを点滅して悦に入る人もいるわけである。その人は「モーター用の回路が焼けたものを安く買ってつけているのさ」と秘密を明かしてくれた。
サウンド用デコーダは動力部分が焼けると全体が駄目になるのでサウンド専用を買うのがコツ。
DCCdda40x
デコ・エンド
Deco ends
Deco Railway Device Companyが製造した、特異なプレス・パターンのボックスカー用妻板。C&OのAAR1937年規格車が採用した。C&O Historical Society (PDF file)RY Models' siteワークスK
デジトラック1600
Digitrack 1600
1972年から76年に掛けて発売された第1世代のデジタル式コマンド・システム。これを基にCTC-16が開発された。MR誌1972年8月号p37、DCCWikiのDCC Historyを参照
 Katoが1980年代後半から1992年まで販売したシステムもデジトラックの名称を使ったが、これとは無関係。
CTC-16,アストラックワークスK
デセロスタット
 Decelostat
車軸の外にカム付きフライホイールを設置し、スイッチを付けたものである。車軸の回転と共に回っているフライホイールは、急ブレーキ時に車軸がロックしても慣性により廻り続け、スイッチのON,OFFをくりかえす。これを検知して、ブレーキを緩める。
簡単な構造なので故障が少なく長く使われたが、現在は磁気または光センサーに拠る回転検出法を採用している。
ローロクロンdda40x
同上Westinghouse Air Brake Co.、WABCOの登録商標。ディーゼル機や旅客車に使われた。Wabtec site、Pravate Virnish Vol.64Vol.68ワークスK
デッド・イン・トウ
dead-in-tow
機関車など動力車の無動力回送をいう。自車の車輪を用い貨物列車等に併結して移動される(Wikipedia英語版)。 "tow"は牽引の意味の他動詞、名詞(weblio辞典)イギリスでの用法。アメリカではdeadheadingという。ワークスK
デッドヘディング
deadheading
米語で、車両の回送、鉄道要員の移動、便乗をいう。weblio辞典 原意は、死んでいる頭数、生産的な仕事をしていない車両の運行、人員のスケジュール?ライダーカーワークスK
デッド・レール・ソサイエティ
Dead Rail Society
official website バッテリーとラジコンによる小スケールの鉄道模型を標榜して2010年にサンディエゴで設立された団体。ワークスK
デフェクト・カード・ホルダー
defect card holder
デフレクター
deflector
原義は進路を逸らせるもの(weblio辞典)。蒸機では除煙板の意味で使われる。スモーク・デフレクターワークスK
デブコン
Devcon
プラスチックによる補修材や接着剤等のブランド名。金属粉を配合したエポキシ系パテ(デブコンA、F)や、高透明コーティング剤(デブコンET)で知られる。モデリングにおいて、前者は分岐器のフログなど耐摩耗性を要求される部位の補修に、後者は水面の表現に使われる。日本代理店のサイトワークスK
デプレスト・センター・フラットカー
depressed center flat car
"depressed flat car"、"drop-center flat car"ともいう。車体中央が凹み、両端に台車を配した構造のフラットカーで、天地寸法が大きな変圧器などの運搬に使用される。国鉄では低床式大物車シキ500などが相当。最小はB-BからC-C、BB-BB、CC-CC、BB+BBB-BBB+BBなど多彩な台車構成が存在する。
 "depressed"は「中央が凹んだ」の意。weblio辞典(デプレスド…)
ウェルホール・カー シュナーベル・カー スパン・ボルスター カスグロワークスK
デボア・カプラー
Devore coupler
「ドボア・カプラー」をみよワークスK
デポ
depot
発音は「ディーポゥ」、語源は仏語(weblio辞典)。米語で鉄道駅、停車場。バス発着所(乗客待合所)。(空港の)ターミナル、空港駅。元来は貨物駅に用いられた。米国でも今は長距離バスの場合を除きstationの方が普通(研究社新英和大辞典2002年刊)ワークスK
デュアル・ゲージ
dual gauge
2種以上のゲージを同一の軌道敷上を走らせる線路。通常は片方のレールを共用する。プラットホームなどの影響で共通のレールを反対側に寄せたいときには、トランスファー・トラックという一種の渡り線を用いる。
分岐は複雑でポイント製作が好きな方にはこたえられない。
On3、HOn3dda40x
デュコ・セメント
Duco cement
Technical Data Sheet アメリカで市販される家庭用汎用接着剤。ニトロセルロース系で我が国のセメダインCに相当。1930年代から1960年代初めまでモデルでも多用された。表記は「デューコウ」、「ドッコ」などワークスK
デュプレックス
duplex
原義は双子、二重。蒸気機関車において、ひとつの固定台枠に2組のシリンダーを装備したもの。アメリカ型ではPRRのS-1、T-1、Q-1(写真)およびQ-2、B&OのN-1に採用された。
 この方式の性能が機関車技術研究会のページで詳しく議論されている。デュプレックスがスリップし易いのは、連動している軸数が少ないためである。一度スリップすると動摩擦係数になるためスリップが止まらない。内部で連動する工夫もあった。
トリプレックス 軸重移動 エマーソンdda40x
同上Wikipedia英語版を参照

蒸機の終焉期に、さらなる高速運転を目指して採用された方式の一つ。レシプロ機関の弱点としての往復動部分の質量を減ずるため、ヨーロッパでは3シリンダーや4シリンダー、また動軸毎の単シリンダーなどが開発、試作された。それらに対して、ボールドウィン社がPRRに提案したものという。【間接型に比較して軸重移動が起こりにくい?】
 アメリカ国内的には、当時の最強旅客用機である4-8-4の発展型が4-4-4-4(PRR T1)と見做すこともできる。
 画像はRailroad of the World(音付)より引用
AMTK223
同上2車体連接の客車や電車を呼称することがある。アーティキュレーテッド・カーワークスK
デュプレックス スリーパー
duplex sleeper 
寝台車の収容人数を増すために、個室を1階と2階に分け、互い違いに入れ子にして構成したもの。二階部分にはハシゴを使って入る。窓は当然上下に互い違いに付くので、外見から判断しやすい。
廉価版の個室寝台である。ペンシルヴェイニア鉄道の例を示す。
プルマンdda40x
デュリエ・システム
Duryea System
Duryea cushion underframeともいう。貨車用スライディング・クッション・アンダーフレームの初期事例で、1927年にO. C. Duryea System社が開発した。緩衝を金属コイルバネで行いストロークは約7インチだった。カブース用は摩擦式減衰機構が付与された。図はカブース用(Car Builders' Cyclopedia 1940 p385)。採用はB&Oが著名。他にB&M、CNJ、C&O、RDG、LV、WM、AT&SF、D&RGW等が知られる。戦後はHulson社、引き続いてWaugh Equipment 社が製造し、性能を向上させて"Premium car"と呼んだ【要確認】減衰が無かったためコイルバネが頻繁に破損し、可動梁のフランジを摩耗させたという。1972年7月1日、推進時にカプラーとスライディング・シルの結合部で座屈を起こすとしてカブースを除き使用が禁止された。Car and Locomotive Cyclopedia 1997 edition p698、US Patent US1974017A、RMC誌1978年8月号(Trainorders.com)、Steam Era Freight CarsTransPacific RRを参照
 B&Oでは1935年、一部の軽量客車に採用。John H. White著"The American Railroad Passenger Car"p577
 "Duryea"は人名及び地名として「ドゥリエ」とも表記され、アメリカ英語の発音記号で「デュリーア」としているサイトもある。

クッション・アンダーフレームで油圧式では無い他の事例にPullman-Standard cushion underframeがある。
クッション・アンダーフレーム プルマン・スタンダード・クッション・アンダーフレームワークスK
デラックス・イノベーションズ
Deluxe Innovations
official site インジェクションによるNゲージ貨車メーカー。製造はインターマウンテン?インターマウンテンワークスK
デルタ・ライン
Delta Lines
1950-1960年代にFrank C. Ellison氏によってMR誌上で発表されたOゲージ外側3線式のレイアウト。MR誌1955年11月号p26-31、2008年8月号p54-57

【デルタ線】我が国では、列車などの方向転換のために3線で構成された三角形を呼ぶが、彼の国では「ワイ(Y)」という。
ワイ リバース・ループワークスK
デルタ型従台車
Delta type trailing truck
167_0.jpg 1921年頃にGSCコモンウエルスが開発した一体鋳鋼製のラジアル従台車。左右方向の復元にinverted-rocker centering device(倒立搖動駒)を用いる、いわゆるエコノミー式先台車と同様の機構で、復元力が一定。動輪群と一体となったイコライザーにより安定した走行をなすと謳った。1軸の他、2軸と3軸が製造された。Wikipedia英語版 Locomotive Cyclopedia 1941(図版)デルタ(Δ)の名は、この搖駒rockerの形態からか? N&W Histrical Society archives1931年GSC社出願特許US1953280
 我が国での採用例は無い。ただし国鉄では、外側軸受式のラジアル先従台車を、そのフレームの形態からデルタ形と呼んだ。内側軸受式はビッセル。国鉄編纂鉄道辞典上巻p929
トレーリング・トラック ビッセル台車 ラジアル台車 ロッカー・センタリング・デバイスワークスK
デルリン
Delrin
ポリアセタール樹脂の一種でデュポン社の商品名。ポリアセタールワークスK
デング
ding
「ディング」をみよワークスK
デンシティ・ライト
density light
[スモーク・デンシティ・ライト]をみよワークスK
デント
dent
へこみのこと。中古車輌を買うときに、その欠陥を知らせる文の中に現れる語である。
"a dent in the cab roof"とあれば「キャブの屋根に打痕あり」ということになる。
これに対し引っかき傷はnickという。
ニック デングdda40x

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posted by ワークスK at 04:26| Comment(0) | アメリカ型鉄道模型大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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