2004年01月26日

アメリカ型鉄道模型大辞典【は】

ハイキューブ ハイドラ・クッション ハイレベル・カー ハリマン ハンドメイド 等々

【の】<<          【INDEX】          >>【ば】

用語名 説明文/参考/出典 関連項目 登録者
ハートランド
Heartland
特にアメリカの中部地域(または北中部地域)を指す。英辞郎weblio辞典Wikipedia英語版ワークスK
ハードウェア・ストアー
hardware store
金物店、工具店、ホームセンターの意(英辞郎Wikipedia英語版ワークスK
ハード・コール
hard coal
無煙炭(weblio辞典)。「アンスラサイト」を見よ。"soft coal"はビチューミナス・コール(瀝青炭)ワークスK
ハードシェル法
hardshell method
ハードシェル法の工程を実施するリン・ウエスコット"hard-shell scenery method"ともいう。プラスターと紙などを用いて、レイアウトの地面を生成する手法。1949年にジョン・アレンが考案し、1965年にL.H.ウエスコットが"Hard Shell & Zip Textureing"(硬殻と速成地形)として改良・発表した(MR誌1965年3月号p22-28:写真)。我が国へは1967年にウエスコット自身が紹介し、山崎喜陽がTMS誌1968年12月号p807-813で解説した。石膏(焼石膏)では無く、プラスター(シーナリー用プラスター、漆喰:アメリカではUS Gypsum社のHydrocal)を使う点に注意。プラスター ハイドロカル ウエスコットワークスK
ハーバー・ミスト・グレー
Harbor Mist Gray
UtahRails.netツートーン・グレイワークスK
ハービー安全標語車
Herbie safety slogan car
ミズーリ・パシフィック鉄道MoPacが1979年に鉄道安全の標語として"Help Every Railroader Be Injury Exempt"というフレーズを書き込んだボックスカーをいう。同鉄道を吸収したUPも1983年に全く同じ意匠のボックスカーを仕立てた。Herbieは元来、Herbyと綴り、ある一人の鉄道従事員が貨車に描き続けた落書きの題材。TrainWeb.comを参照。モデルが各社から発売されている。グラフィティ(落書き)ワークスK
ハービー,フレッド
Fred Harvey
「フレッド・ハービー・カンパニー」を見よワークスK
ハーモサ・トンネル
Hermosa Tunnel
「ハモサ・−」、「エルモサ・−」ともいう。UPのオーバーランド・ルートは1869年の開通時、シャーマンヒルを標高8247フィート(2514m)で越えたが、1901年にこのトンネルの完成により8013フィート(2442m)となり、1918年には複線化された。WikimediaJohn Carr氏の解説
 "Hermosa"はスペイン語で「エルモサ」、「美しい」の意(Wikipedia英語版
オーバーランド・ルート シャーマンヒルワークスK
ハーレット
Hulett
「ヒューレット」をみよワークスK
ハイF・ドライブ
Hi-F drive
1956年にアサーンが売り出した輪ゴムを用いた駆動方式の呼び名(写真下 Lenahan's Locomotive Lexiconから引用)。ギア駆動のもの(同上)の廉価版として、F7、GP7やRDCなどに適用された。"Hi-Fi drive"とされることがある。TransPacific R.R.を参照ラバー・バンド・ドライブワークスK
ハイ・アイアン
high iron
1.本線のこと、あるいはそのレール。本線のレールは太く背の高いレールを用いている。
2.側線は退避車両の転動防止のために、本線より低く作ってある。側線から見た本線のこと。
ホールdda40x
ハイ・アド台車
Hi-Ad truck
アルコが1960年代後半に投入したディーゼル機関車用の高粘着台車で、"Hi-Ad"は"high adhesion"の意。2軸が1966-68年のC430、3軸は1966-67年のC636に装備された。【単なる低心皿の様に見えるが‥‥詳細構造調査中】

 一方、GE製AC4400のウイング・バネ台車の呼び名としても使われるが、これも詳細不明
アドヒージョン 軸重移動ワークスK
ハイアワサ
Hiawatha
「ハイアワッサ」、「ハヤワッサ」とも表記される。Wikipedia英語版のミルウォーキー鉄道時代、およびアムトラック時代の解説を参照クーラー,オットー オリンピアン・ハイアワサワークスK
ハイ・キューブ
hi-cube
大容積有蓋車。室内の容積が在来の有蓋車に比べ大きいボックスカーを指す。
模型の世界では「背が高い箱型」と認識されているが、実物の世界では「大容積」の「結果」として背が高い−という認識で考えられている。因みに50ftボックスカーで比較すると、従来のPLATE-C車両定規の場合、容積は5300cu.ftが限界であったが、PLATE-F車両定規では6200cu.ft以上の容積を確保できる。
 TransPacific R.R.を参照
プレートT.Shingu@D&GWP
同上1960-70年代、PS社は"HY-Cube"、Thrall社は"HI-Cube"、Greenville社は"High-Cube"と綴った(Railroad Freight Car Slogans & Heralds Photo Archivep23)。ワークスK
ハイスピード・スチール
high speed steel
高速度鋼のこと。我が国の現場では「ハイス」と略称する。工具鋼として旋盤のバイトやドリル刃に使われ、高温となる高速の切削においても切れ味が落ちないことからこの名がある。総形バイトは概ねこれ。ウィキペディア日本語版ワークスK
ハイスラー
Heisler
ギアード・ロコの一種、急曲線、急勾配の山岳地帯で使用された。V型の傾斜したシリンダが特徴。Wikipedia英語版を参照シェイ クライマックス 東原信夫nkp
ハイテク・ディテールズ
Hi-Tech Details
official site(2016年消滅確認) GE製ディーゼル機のグレードアップや、客車幌などのHOパーツ・メーカー。Walthers siteワークスK
ハイド・ボックスカー
hide boxcar
hide=獣皮(weblio辞典)運搬用のボックスカー。牛革用をGNやCB&Q、BNが所有したことが知られる。屋根上のハッチから積み込み、サイドドアより取り降ろす構造のものがあった。車体に染み着く悪臭から、専用で使う規則をAARが定めたという。RMC誌1993年11月号p70-73、GNECP1p19を参照。Brooklyn Loco WorksがN製品を発売した。ワークスK
ハイドラ・クッション
Hydra-Cushion
クッション・アンダーフレームのブランド名で、スライディング・センターシル方式の一つ。1954年、SPがスタンフォード研究所Stanford Research Instituteに依頼して、William K. MacCurdyが開発。1957年からSP等で導入された。トラベリング・ストロークは10インチ(全20インチ?)で、積荷へのダメージが1/25に減少したという。衝撃の緩和に摩擦を併用するものの油圧を用いた最初とされ、床下中央に突起様の垂直シリンダーが見える。のちにローディング・デバイスの大手だったエバンス社の関連会社へMacCurdyが権利を持って移籍し、同社が本システムを多用した理由と考えられる。Wikipedia英語版SP作成の小冊子SRI International Archiveを参照 Dresser社等が製造。
 エバンス社は1970年にEOCCのクッション・パックを開発して移行した。SPでの採用の最後は1978年(? 既存車からの転用?)。また1980年頃にEOCCの"Hydra-Cushion II"が登場した模様(TransPacific R.R.)。

HOスケール用パーツ(ダミー)は、バウザー(Cal Scale)ディテールズ・ウエストモロコが供給している。
クッション・アンダーフレーム エバンス クッション・パックワークスK
ハイドラ・バフ
Hydra-Buff
AO Smith社およびApex社が製造したクッション・アンダーフレームのブランド【詳細不明】クッション・アンダーフレームワークスK
ハイドロカル
Hydrocal
ヒドロカルとも読む。US Gypsum社製プラスター(漆喰または石灰)の商品名で、非常に硬く高密度であるとしてレイアウトの地形生成に多用される。コンクリートの様に型に流し込んでの成型にも使われる。同社製品には多様なグレードがあり、"Ultracal"は高価だが強度に勝るという。MR誌1965年12月号p82ハードシェル法 プラスター USジプサムワークスK
ハイドロダイナミック・ブレーキ
hydrodynamic brake
液体式ディーゼルの動車や機関車に装備されるブレーキの一種。トルクコンバーター内の流体を摩擦や撹拌により温度上昇させてエネルギーを吸収するもので、その熱は専用の放熱器から拡散される。事例に、ドイツ国鉄210、日本国鉄DE50、キハ183系、JR東日本キハ100系。1961–1969年にSPとD&RGWが採用したクラウス・マッファイ製ML-4000に装備のフォイトVoith製については、Wikipedia英語版を参照。コンバータ・ブレーキ、流体式リターダ、ウォーター・ブレーキ?ともいう(Wikipedia英語版)。ダイナミック・ブレーキ リターダー ジェイク・ブレーキ エグゾースト・ブレーキ ハイドロリック ウォーターブレーキワークスK
ハイドロフレーム
Hydroframe
プルマン・スタンダード社が1960年?に開発したクッション・アンダーフレームで、End-of-Car Cushionの一つ。Hydroframe-60の他、40と20も存在する。数字は、トラベリング・ストローク(インチ)に因む。トレードマーク出願は、1960年および1964年クッション・アンダーフレームワークスK
ハイドロリック
hydraulic
油や水などの非圧縮性流体を構造の機素や機器の制御に用いるものをいう。一般的知見はウィキペディ日本語版を参照 鉄道車両に特有のものは、内燃機関の変速機(液体式と呼ぶ)、サスペンションや連結器緩衝器(クッション・アンダーフレーム等)のオイルダンパー、古いダイナモメーターカーの牽引力測定部、ドアチェックなど。施設では車止めダンパーなど。
 アメリカにおける液体式変速機の例は、クラウス・マッファイML4000(フォイト製)、トレインX(メキドロ製)、RDC(GM製)、モトレーラー(ヘッセルマン製?)がある。【バッド社プロスペクターと、ターボライナーRTLは調査中】
ニューマチック ダンプナー クラウス・マッファイ メキドロ RDC トレインX モトレーラー ハイドロダイナミック・ブレーキワークスK
ハイ・ノーズ
high nose
フード・ディーゼル機においてショート・フード側の背が高いもの。ハイ・フードともいう。EMD機では概ねGP20/SD24以降、これの背が低いロー・ノーズが主流となっていく中で、対比して呼ばれる。NWとSRRのみがGP40/SD45までハイ・ノーズを継続したが、1970年代、ダッシュ2以降はロー・ノーズ一色となった。ロー・ノーズ、フード・ディーゼルワークスK
ハイファイ・ドライブ
Hi-Fi drive
「ハイFドライブ」をみよワークスK
ハイブリッド・モデル
hybrid model
一般的にはプラスチック・モデルにおいて、ディテールの一部に金属パーツを用いたものをいう。ウレタン・レジンの場合には"multimedia model"とされることが多い。鉄道模型にあっては、金属部分が動力ユニットや手すりだけの場合には呼称されない。貨車のルーフ・ウォークにエッチング抜き板を、あるいはディーゼル機のファンガードにロストワックスを用いたものを指す例がある。ブラスとダイキャストとを混成した例に、1974-1975年のAHM/Mizuno (HCB)、1987-1990年のOriental/Sanhongsa (Powerhouse)が知られる。
 一つのモデルにプラスチックや木材、金属でも多様な種類を混用する場合には、接着剤や塗料、さらには熱膨張率の差に留意が必要(つまり寒暖の差エッチング歩み板の参考例床面上にウエイト鉄板を貼り付ける参考例)。水が介在することはありえないので、一般に電食は考慮されない。
キット ステンレス アティック マルチメディア HCB パワーハウスワークスK
ハイ・プレーンズ
High Plains
ロッキー山脈の東に広がるグレート・プレーンズの内、ネブラスカ、カンザス、サウスダコタ州に跨る辺り。穀倉地帯。UPとBNSFが路線を巡らす。原意は高原台地。【書き掛け】Wikipedia英語版グレート・プレーンズワークスK
ハイボール
highball
(列車に対する)「(全速力で)進め」の信号、快速列車、《俗語》 全速力で走る。weblio辞典 "highball signal" 腕木式信号機以前に使われた信号機の種類を指し、進行現示で球体を高く掲げたことから Wikipedia英語版「初期の機械式信号」セマフォーアー・シグナルワークスK
ハイボール・グラフィックス
Highball Graphics
Highball Graphics Decals ニューイングランドおよびカナダの鉄道に強いデカール・メーカー。N、HO、O、Gをラインナップ。ワークスK
ハイライナーズ
Highliners
official site 1988年にPaul Lubliner氏がカリフォルニア州サンディエゴで創業。FユニットのHOゲージ精密キットを販売するメーカー。F3、F5、F7およびF9が作り分けられるキットで、1989年にBユニット、98年にAユニットを発売した。下回りの動力装置は別途調達する必要がある。
 アサーンが製造を担当し、塗装済製品は同社のジェネシス・ラインとして発売されている。TransPacific R.R.を参照 Walthers site
アサーンワークスK
ハイライン
High Line
High Line Parkともいうニューヨーク市マンハッタンの高架式都市公園。1980年に廃止されたNYCのWestside線を活用して2006年から整備が始まり、2014年には2.33kmが完成した。人気スポットになっている。ウィキペディア日本語版ニューヨーク・セントラルワークスK
ハイレ−ル
hi-rail
背の高い中空レールを用いる玩具的鉄道模型。スケールモデルに対することば。ティンプレートと同義。
ハイ・フランジ車輌が走るように作られている。
レール ティンプレート dda40x
ハイレール
hy-rail
highwayとrailを合わせたの造語。道路を走る自動車に軌道案内用の鉄車輪を付加したものをいう。"hi-rail"、"high-rail"とも綴る。Wikipedia英語版
 同じ軌陸車でも、入換に用いるトラックモービルをは指さない。
スピーダー トラックモービルワークスK
ハイレベル・カー
Hi-Level Car
AT&SF鉄道が1956年、エル・キャピタンに導入したバッド社製ステンレス2階建客車。それまでの客車よりも屋根が0.6m高い4.72mで、普通の高さの荷物車との連結にはトランジション・カーを必要とした。コーチ、ラウンジ、ダイナーで構成され、個室は製造されなかった。階下は荷物室、化粧室、ラウンジ、バーや機器室とされた。
 アムトラックに引き継がれ、後のスーパーライナーのモデルといわれる。なお、スーパーライナーはハイレベルカーよりもさらに0.2m程度高い。
エル・キャピタン スーパーライナー トランジッションカーワークスK
ハウス・カー
house car
ボックスカーやリーファー、ストックカーなど、箱形貨車の総称。ワークスK
箱スケール
fit-the-box scale
「フィット・ザ・ボックス・スケール」をみよ。ワークスK
ハスキー・スタック
Husky Stack
Gunderson社製のダブルスタック コンテナ車の商品名。

 単独で運用可能(Stand-alone)な2軸ボギー・Well Flat構造の車体を持ち、5車体連接のMaxi Stack Vをベースに作られた。下段wellのサイズは、48ft×102in。
 2軸ボギーにした理由は、@連接車では軸重制限で不可能であった満載での20ft・40ftコンテナ計3個を搭載する為。ついでにA少数のコンテナの配送を弾力的に行う為。B近い将来増加する53ft超コンテナの対応。 が上げられる。
 この形式の派生形として、Drawbar-connected Husky Stack. Husky Stack 2+2. Husky Stack AP. Maxi Stack W が登場している。
スタンド・アローン・カーT.Shingu@D&GWP
同上グリーンブライアー社のofficial siteを参照。"husky"は、「がっしりとした体格の」の意?(weblio辞典ガンダーソンワークスK
ハズマット・プラカード
hazmat placard

"hazmat"は"hazardous material"、「危険物」の意(weblio辞典)。1980年頃に使われ出した用語? "hazardous cargo marker"ともいう。
 積み荷の可燃性や毒性、放射性、腐食性を表示するために掲げられた標識。タンク車等においては、DOTが菱形のものを定めていて、"DOT placard"ともいう。4桁の数字付と併用? SafetySign.com、図は123RFを引用 Wikipedia英語版 RMC誌1980年5月号p57-59【要確認調査中】
タンクカー DOTワークスK
ハット・セクション
hat section
切り口がつばの付いた帽子型であるという意味。貨車のセンター・ビームなどに使われる。ホッパー・カーの側面にある補強材もこれを用いる場合が多い。
オフセットサイド・ホッパーdda40x
ハドソン
Hudson
急行旅客蒸機4-6-4の車輪配置の呼称。1927年、最初に採用したNYC鉄道の主幹線に沿って流れるハドソン川に因む。ただし、最初に計画したのはミルウォーキー鉄道で、同鉄道ではバルチックと呼ぶ。欧州ではタンク機4-6-4Tをバルチックという。有名な型式は、AT&SFの3460、C&OのL2a、NYCのJ3a、MilwのF7など、1930年代を通して蒸機黄金時代を彩った。Wes Barris氏のHPWikipedia英語版を参照キーファー ストリームライン バルチックAMTK223
同上ゲームソフト・メーカーである株式会社ハドソン(ウィキペディア日本語版)の社名は、創業者が熱中していた国鉄C62に因む。郵便番号の062に拘って本社(現札幌支社)所在地を決めたという。ワークスK
ハバーツ
Hubert's Model Railroad
「ヒューバーツ・モデル」を参照ワークスK
ハフナー
The Hafner Manufacturing Company
Wikipedia英語版を参照ワークスK
ハマント&モーガン
Hammant & Morgan
略称はH&M 英国のパワーパック・メーカーで、米国では1960-1980年代に商品が出回った。ポイントマシンや機関車走行テスト台もラインナップ。初期にはBalboa社が取り扱い(MR誌1971年8月号p28広告、写真はそのプロモーション・モデル)、後に直接卸(MR誌1979年10月号p152広告)。ホーンビー社の一部門だった模様(MR誌1980年10月号p114)。英国コレクターのサイト【詳細調査中】バルボア ホーンビーワークスK
ハリウッド・カー
Hollywood car
ハリウッド・ファウンドリィ
Hollywood Foundry
official site 動力ユニットを供給するオーストラリアのメーカー。モーターにマシマ電子製を使う。マシマ電子ワークスK
ハリマン,W. アベレル
Averell Harriman
William Averell Harriman 1891–1986。E.H. ハリマン の息子。UPの会長となり、M10000の開発を命じた。infopleaseウィキペディア日本語版シティ・オブ・サライナワークスK
ハリマン,エドワード H.
Edward H. Harriman
Edward Henry Harriman 1848−1909。投資家、鉄道経営者。IC、UP、SPなどを傘下に収め、鉄道王と呼ばれた。鉄道資材の統一化に努め、それらの蒸機や客車はハリマン・タイプと称される。1899年に行ったアラスカ探検が有名。日露戦争終結に際して南満州鉄道を買収しようとした。ウィキペディア日本語版ワークスK
ハリマン・シリーズ
Harriman series
148_15.jpgMDC=ラウンドハウス社が1972年に発売した鋼製客車のHOモデルで、郵便車、荷物車、合造車、座席車、食堂車、展望車の6種類を車長60'のショーティで揃えた。所謂ハリマン客車、ハリマン規格タイプの丸屋根スタイル。MDCの広告に拠れば1910年頃のCommon Standard Car Co.の図面に拠ったとのことだが、アサーン傘下となった後は1930-50年代に適合とされ、シリーズ名も"Arch Roof"と変更された。Athearn/Roundhouseのサイト掲示板を参照 もちろん、エドワード・ハリマンの生存年「1848−1909」が問題。
 ヘッド・エンド・カーについてUnion Pacific Modeler Vol.3 p22-48に実物とモデル化の詳しい解説がある。
ラウンドハウス ショーティワークスK
ハロウィーン・スキーム
Hungerford scheme
SPが1958年6-7月に採用したソリッド・オレンジとブラックのディーゼル機塗装のニックネーム。ブラックウィドウ・スキームのコストダウンを図って試された。SPファンのサイトサザン・パシフィックワークスK
ハンガーフォード・スキーム
Hungerford scheme
Frisco蒸機の……フリスコ歴史模型協会のHPフリスコワークスK
ハンティング・オシレーション
hunting oscillation
「蛇行動(だこうどう)」をみよワークスK
ハンティントン,コリス
Collis P. Huntington
Collis Potter Huntington,1821–1900。SPの前身であるCentral Pacific鉄道の創業者の一人。1865年にSPへ改組してカリフォルニア州を中心に9000マイルの鉄路と5000マイルの航路を築き上げると共に、1869年にはC&Oを買収するなど、鉄道網の改良拡張に務めた。1890年にSPの社長に就任した。美術品収集家としても知られる。PEの創業者、ヘンリィ・ハンティントンは彼の甥。Wikipediaを参照サザン・パシフィック,セントラル・パシフィック,ビッグ・フォーワークスK
同上SPの創業者と目されるコリス・ハンティントンの名前"C.P. Huntington"を冠したシングルドライバー4-2-4T。1863年にCooke Locomotive Worksで製造され、CPの3号機として大陸横断鉄道の建設に活躍した後、1871年にSPに移籍して1号機となり保線や工場内の入換に使われた。1915年からは静態保存機となり、現在はサクラメントのカリフォルニア州鉄道博物館に展示されている。Wikipediaを参照ワークスK
ハンティントン,ヘンリィ E.
Henry E. Huntington
Henry Edwards Huntington,1850-1927 ロサンゼルスを中心とした巨大電気鉄道パシフィック・エレクトリックの創業者。C.P.ハンティントンの甥。希少本コレクションで著名。機芸出版社刊「トラクションブック」参照パシフィック・エレクトリックワークスK
ハントラック
Hantrack
hantrack_logo.pngofficial facebook "han track"とも書く。2006年創業の韓国のブラスメーカーKorea Precision Model(京畿道安養市)のブランド名。韓国鉄道公社KORAILのディーゼル機や客車などをHOゲージで発売する。ほかに輸出向けOEM製品多数というが詳細不明。掲示板日本の取扱店のウェブサイトワークスK
ハンドカー
hand car
レール上を人力で移動する手段として、日本では専ら軌道自転車が用いられたが、アメリカでは2人または4人が向き合ってハンドルを操作するハンドカーが普及した。The Buda Foundry & Manufactureing Companyが製造したことが知られている。Wikipedia英語版を参照ガンディーダンサー ベロシペード ブダワークスK
ハンド・スパイク
hand spike
我が国のモデラー間で、手作業で模型のレールを敷設することを指すが、いわゆる和製英語。「ハンド・レイイング」を見よワークスK
ハンド・ブレーキ
hand brake
173_9.jpg鉄道創成期には、主なブレーキ装置として用いられ、自動ブレーキなどの貫通ブレーキが普及した後は、ポーリングによる突放時の停止用や、ときとして留置き時の転動防止用となり、アメリカでは現在も装備される【客車においては要確認】。Wikipedia英語版、貨車用についてはMM誌1986年2月号、MRH誌2013年11月号p110-118を参照
 ブレーキハンドルを装備した車端をBエンドと呼び、床下のブレーキシリンダー・ロッドの向きと一致する。ハンドルは一般にホィール形でbrake wheelと呼ばれ、木造車時代(図版:黄色車)は屋根上に突き出して水平(軸が垂直なことからvertical staffという)、妻面に向かって左上。鋼製車(同赤色車)となり妻上部でハンドル面が垂直、これは車両定規(プレート)が関係か。ルーフウォークが設置された時代は、ハンドルのすぐ横にリテーナーバルブが置かれた。
 1966年以降のルーフウォーク廃止後(同青色車)は左下部となった。カブースやデプレストセンター・フラットカー等では、車両々端にハンドルを設ける。オートラック車(同緑色車)はレバー式で、直近台車のみに作用させる。
 ディーゼル機も概ねホィール形で、BN等のレバー式は凍結を危惧したものという。Fエンドのファイアマン・サイドが多いが、SPなどRエンド中央としたものもある。【調査未了】

我が国では「手ブレーキ」ともいう(ウィキペディア日本語版)。近代の電車や気動車ではバックアップ用として装備され、1970年代?以降は保安ブレーキ(ウィキペディア日本語版)の設置により省略されることが定常化した。貨車では側ブレーキが用いられ、突放作業が廃止された後は丸ハンドルとなった。【要確認】
ブレーキマン ランボード Bエンド ルーフ・ウォーク リテーナーバルブワークスK
ハンドメイド・モデル
hand-made model
"hand-built model"ともいい、専ら商業的に製作された“手作り”に近いブラスモデルについて呼ばれる。その範疇には、個人的な注文品、量産の先行試作品、およびハイエンド顧客向けの限定生産品などがある。中には金メッキを施されたものがあった。注文によって製造することはカスタム・ビルドと表す。2009年刊"Brass Model Trains Volume 2"を参照
 アマチュアが自作品を素材から作り上げることは「スクラッチ・ビルド」という。
カスタム・ビルダー クラウン ルビーシグネイチャー スクラッチ・ビルトAMTK223
ハンドレール・スタンション
handrail stanchion
ハンドレール(手摺)の支柱の事。近年の模型では普通、塗装&接着の出来ない材質でハンドレールと一体に成形されていて、改造派モデラーを悩ませ続けている。 古いアサーン製品がナンだカンだ言われながらも模型誌上に出続けている理由はコレだと思う。 これをロスト製のスタンションと細目の燐青銅線で作り直すのがスーパーマニアの条件。 因みに私はアサ−ンの鉄製愛好派。ポーラ
ハンド・レイイング
hand laying
鉄道模型にあっては、木枕木とレールを手作業で敷設することをいい、その軌道を"hand laid"と称す。実感的な軌道を求めて採用されるにもかかわらず、分岐器を含めてスパイクは数本の枕木毎が通例。スラックを増減できる点にメリットというが、その具体例は未見。これ用のタイプレート製品は不知。手法についてはTransPacific R.R.を参照
 なお、これを指して我が国では「ハンド・スパイクhand spike」の表現が多用されるものの、彼の国の使用例は稀有。"hand spike"あるいは"handspike"には「テコ棒」の意味があって、混同を避けるためとも考えられる。また、プリント基板(PCボード)の枕木にハンダ付でレールを固定する方法が「ハンド・レイイング」で、犬釘による方法が「ハンド・スパイク」との解釈は、もちろん誤解。

ガラス繊維強化プラスチックFRPでは、型に手作業でプラスチックやガラス布を被せていくことをいい、ゴルフにあっては‥‥
ツイン・スパイカー ファースト・トラックス スラック トラック・ゲージ フレキシブル・レールワークスK
ハンド・レタード
hand lettered
デカールが一般化するまで、機関車、客貨車のレタリングは特殊な技能を持つ人たちの仕事であった。塗装済みの車両と資料とを持ち込むと、引き受けた。
達人の作品を見るとデカール顔負けの繊細な仕事がしてある。vintageの作品にはhand letteredと断わってある場合がある。もちろん評価はまちまちである。
dda40x
ハンド・レタリング
hand lettering
上田丸子真田線モデルにおいて文字などを手書きすること。ホワイトやイエローなどでも隠蔽力が強く、描き損じた場合には拭き取れるという理由から、かつてはポスターカラーが用いられ、耐水性の透明ラッカー等で上塗りされた(TransPacific R.R.)。現在はエアブラシ用に希釈済の水溶性アクリル絵具(アクリルガッシュ?)が乾燥後は耐水として使われる。用具は面相筆や丸ペン、烏口(ライン引き)など。ブラックに限っては製図ペン(専用インク使用)の例がある。MR誌1934年10月号p4-5、1956年8月号p20-23などを参照
 塗装やデカールのタッチアップも同じ。グラフィティ(落書き)の表現には"hand painting"もなされる。
アクリル塗料 グラフィティワークスK
ハンブロール
Humbrol
プラスチック・モデルと塗料を供給したイギリスのメーカー。ウィキペディア日本語版を参照 ハンブロール・エナメルは1960-70年代に輸入され、パクトラと共に我が国のモデラーにも愛用された。金属色に定評があったという【要確認】キットマスター パクトラ・エナメルワークスK
ハンプ・ヤード
hump yard
"hump"は「(人やラクダなどの)背こぶ」weblio辞典
1両毎の貨車を仕分ける操車場の一種。Wikipedia英語版
ヤード スラグ カー・アンド・カーフ カー・リターダーワークスK
ハンプ・ヤード・パーベイエンス
Hump Yard Purveyance
official site レバー式のポイント操作器を販売。2018年11月廃業。ワークスK

【の】<<          【INDEX】          >>【ば】

 
0−9
 すな   A−F
G−O
  P−Z

・用語名の並びは五十音順で、濁音、半濁音は後送りです。
・用語の検索には左欄の「検索」機能が便利です。
・ご意見や追加されたい項目がありましたら、コメント欄にお願いします。
・当辞典に無い項目は、「」に列挙した他の辞典類を御参照ください。

posted by ワークスK at 05:09| Comment(0) | アメリカ型鉄道模型大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: