用語名 | 説明文/参考/出典 | 関連項目 | 登録者 |
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ヒ−ター・カー heater car | 冷蔵車は石油ヒ−ターを搭載することにより、容易に保温車に変更することができる。厳冬期のロッキー越えは最低気温−50℃にもなるので、不可欠の車両であった。電気ヒ−ターを用いる車種もあった。 現在はメカニカル・リーファーがそれを全自動で行う。 | リーファー、メカニカル・リーファー | dda40x |
同上 | 積荷である農産物や食品の凍結を防ぐために暖気装置を備えた有蓋車をいう。1860年代に最初に開発されたEastman heater carは,収穫時期の関係からポテト用で灯油keroseneを使用した(RMC誌2013年p85)。1930-1950年代?には木炭charcoalが使われた。BARやNHの"State of Maine"カラーボックスカーが知られる。その後、アルコール式に変遷しカナダなどで普及した(写真)。温度調節の為に車体側面に換気口を備えた。【詳細調査中】 アイス・リーファーの氷塊貯蔵庫に設置された可搬式ヒーターも同じように当初灯油、その後木炭charcoalを燃料とした。温度コントロールが面倒として戦後はPFEの要請でPreco社が開発したアルコール式に置き換えられ、サーモスタットで制御された(InternetArchive.org)。また、有毒ガスの発生による事故防止のために、ヒーター操作で庫内に入るときは事前に換気を義務付けられていたという。Gene Green著"Refrigerator Car Color Guide"2005年刊 | イーストマン・ヒーターカー ステートオブメインカラー インシュレ―テッド・ボックスカー アイス・リーファー | ワークスK |
同上 | 客車冷暖房用の蒸気を発生する車両。圧力蒸気を暖房のみならず、冷房にも使用する点に注意。スチーム・ジェネレーターカーsteam generator carともいう。蒸気は、蒸気機関車ではボイラーで潤沢に得られるが、そうではないディーゼル機や電機で、自らに発生装置を搭載していない場合に、機関車と客車の間、または最後尾に連結された。通常改造車が用いられ、FユニットのBユニットが転用されることが多かった。 1970年代にサービス動力は電気式に移行し、HEPとなった。 日本国鉄の型式称号では暖房車、「ヌ」に相当する。 | スチーム・ジェネレーター ヘッド・エンド・パワー エアー・コンディショニング | ワークスK |
東原信夫 Higashihara,Nobuo | HOスケールの主にギアード・ロコなどの変形機を手掛けたスクラッチ・ビルダー。1960年代にTMS誌上で活躍し、シェイやハイスラー、クライマックス、フェアリーの存在をファンに知らしめた。TMS 62.12、63.6、63.9、64.3、64.9、65.5、65.6、66.4など。掲示板を参照 | ワークスK | |
ヒストリカル・ソサイエティ historical society | 鉄道趣味にあっては、鉄道毎に結成された愛好団体を指す。我が国と異なり、実物の鉄道とは関係のない団体が多い。その一部はTrains誌のリストに掲載されている。 | ワークスK | |
ヒッチ hitch | 原義は繋ぎとめるもの、杭、玉掛け。weblio辞典 フラットカーにセミトレーラーを搭載するときに、キングピンを持たせかける受台をいう。ピギーバック、TOFC輸送で用いられる。トレーラーを通過させるときやコンテナを搭載する場合にはヒッチを折りたたみ、その状態をclosed、またはコラプストcollapsed(weblio辞典)と表す。Kalmbach社1999年刊"the Model Railroader's Guide to Intermodal Equipment & Operation"p32-33を参照 | トラック ピギーバック TOFC スケルトン・カー | ワークスK |
ヒューバーツ・モデル Hubert's Model | Hubert's Model Railroad MFG. Corp. 2003年にLBF Company(旧E&C Shops製品)の貨車を引き継いで、販売し、2009年に撤退した。 | LBFカンバニー スプリング・クリーク | ワークスK |
ヒューレット Hulett | ヒュレットとも表記。五大湖のレイカーと呼ばれる運搬船から貨車へ鉄鉱石やタコナイトを積み替える設備。1898年にGeorge H. Hulettが考案し、製鋼法で有名なSamuel T. Wellmanによって改良、ミシガン湖やイリー湖の南岸各港に1960年までに80基以上が設置された。高さ83'(25m)という巨大なものでバケットは1度に10トンの鉱石をすくった。積卸設備を自ら備えた運搬船の就航により廃れ、最後の設備は1992年まで使われた。Star Beacon、Wikipedia英語版、RMC誌2007年10月号p78、RMJ誌1998年7月号p42、MM誌1984年7月号p20を参照 | タコナイト オアカー レイカー | ワークスK |
平岡幸三 Hiraoka,Kozo | ライブスチーム誌で長年製作記事を連載し、その技法は高く評価される。ペンシルベニア鉄道A3、シェイ、ハイスラー、クライマックスの製作記事はライブスチーム製作の原典としてそれを元に多くの愛好家によって製作されている。 | ライブ・スチーム&アウトドア・レールローディング | nkp |
ヒル,ジェームズ James J. Hill | James Jerome Hill 1838–1916 グレート・ノーザン鉄道GNの創業者。カナディアン・パシフィック鉄道の創設にも関与する。GNの列車名「エンパイア・ビルダー=帝国建設者」は彼のことを指す。Rail Service com、ウィキペディア日本語版を参照 | ワークスK | |
ヒンジド・ドア hinged door | 開き戸、蝶番式のドア。"swing door"ともいう。weblio辞典 建造物では頻繁に用いられるが、鉄道車両にあっては、扇形にスイングするスペースが必要で、外開きの場合は車両定規をはみ出すことから一般に引戸が採用される。 貨車では専ら、気密を要するリーファーや、引き戸とできないオートボックスカーの妻面ドアに用いられた。前者は1950年代にプラグドアへ、後者も1970年代にオートラックのクラムシェル・ドアへ移行した。 客車では車端のサイド・ドア(⇒[ダッチドア])、電車や機関車では乗務員ドアに、気密性があって戸袋が不要という理由で内開きが採用される(艤装の自由度?)。 電車や内燃動車の正面貫通開戸では高い気密性が求められ、日本国鉄のディーゼル動車では空圧膨張式のシールも用いられた。稀に外開きとされる。総じて吊元シールがヘタリ易い。 | プラグドア クラムシェルドア ダッチドア スライディングドア | ワークスK |
ビーコン beacon | 原義は、狼煙、標識、指針(weblio辞典)。 米国の鉄道にあっては"rotary beacon light"、回転警告灯をいう。回転しないものはストロボStrobe? ディーゼル機などのキャブ屋根上に設置されたもののみを指し、ジャイラライトやマーズライトは該当しない? Prime社製の"Stratolite"(動画)は、頂部が扁平で、複数ライトの点滅で回転を装う。UP、BN、SP、ATSF、Frisco、CNW、Metraなどが採用した。Federal Signal Corp.の"Commander"シリーズは、概ね頂部がドーム状……Metraなど……。Star Headlight & Lantern Co., Inc.製はAmtrakのGE機のみが……。 TrainWebを参照 レッドとアンバーがあって、後者は寒冷地におけるエンジン停止の警告? デッチライトに取って代わられた。【委細調査確認中】 | プライム・マニュファクチャリング デッチライト ジャイラライト マーズライト | ワークスK |
ビーバー・テール Beaver Tail | |||
ビープ Beep | 米俗語で小型ジープbaby Jeep【研究社:英和大辞典】 転じてbaby Geep。EMDの4軸ディーゼル機GPを2軸にデフォルメした3線式Oゲージ製品に、RMT(Ready Made Trains)社が付けた登録商標"Beep"で、1997?年に発売。Fユニットを2軸化したものは"Beef"、バッド社のRDCカーは"Buddy"、アルコ製ディーゼル機は"Bang"、客車は"Peep"で、人形は"Beepoeple"。 2011?年に、アリスト・クラフト傘下となった。2015年に"O-Line Reproductions"または"O-Line Trains"の名で、旧"K-Line"製品と共にTrainWorld等の一部の模型店に出回り、ケーダー社Kaderの製造といわれた。【仔細調査中】 | ジープ アリスト・クラフト ケーダー | ワークスK |
同上 | ATSFが1970年、同鉄道のテキサス州クリーバーンCleburne工場でボールドウィン製VO-1000を1両のみリビルトした型式SWBLWに対する一部ファンの呼び名。EMD製の16気筒567エンジンを搭載したことから、Baldwin-Geepの意。永くテキサス州ヒューストンのPort Terminal Railroad Associationで稼働し、2009年にカリフォルニア州バーストウBarstowのWestern America Railroad Museumへ寄贈された。Wikipedia英語版、ATSFrailfan.net | ワークスK | |
ビーブ,ルシウス Lucius Beebe | Lucius Morris Beebe 1902-1966。アメリカの作家、写真家、ジャーナリスト、食通、そして鉄道歴史家。友人のCharles Cleggと共同でプライベートカーを保有したことで知られる。Wikipedia英語版 | ワークスK | |
ビーム・ブリッジ beam bridge | 桁橋のこと。鋼製の他、丸太やコンクリート製を含む(Wikipedia英語版)。"girder"と同義とも解釈できるが、レールに平行な複数の細い梁上に軌筐を載せたものを指すと考えられる。MR誌1988年8月号p68-72、1988年7月号p66-73 | ガーダー橋 | ワークスK |
ビアーカー beer car | ビール製品を工場から配送拠点まで運搬するために開発されたインシュレーテッド・ボックスカーで、冷凍設備を持たない保冷構造のリーファー。通常、6-10両のブロックが一般列車に混じって運用される。PC&F社が製造した62'車が90年代初頭にイールリバーモデルズから発売された。 また、同じ目的の氷槽式リーファーは戦前にも存在し、車体側面に広告を大きく掲げたビルボード・リーファーとして知られる。禁酒法時代(1920-1933年)に注意。モデルでは、架空の意匠を含めてコレクターズ・アイテムとして販売される。一コレクターのHP | リーファー インシュレーテッド・ボックスカー イールリバーモデルズ ビルボード・リーファー プロヒビション(禁酒法時代) | ワークスK |
ビサイラス Bucyrus Company | Bucyrus International,Inc. ビュサイラス、ビューサイラスとも表記。ウィスコンシン州サウス・ミルウォーキーを本拠とする建設用重機メーカー。鉄道初期にスチーム・ショベル、その後レッキング・クレーンなどを供給した。名称は1880年のオハイオ州の創業地に因む。合併によりBucyrus-Erieとなっていた時代がある。RMC誌2006年4月号p74-83に解説記事。日本では小松製作所が1963年から81年に掛けて技術提携を行っていた。2007年にキャタピラー社傘下となった。Wikipedia英語版を参照 | キャタピラー | ワークスK |
ビジネス・カー bisiness car | 鉄道経営のために必要な人材を派遣、常駐させるための車両。上は社長用から下は現場監督用まで各種ある。 最近の車両は空調、水道、衛星電話完備のホテル並みの装備を持つ。 鉄道全盛期の社長用車両は各地の鉄道博物館に所蔵され、内部を見ることができる。プルマンのドローイング・ルーム、ダイナーおよびオブザベーションを1台にまとめたような構造である。 | インスペクションカー パッセンジャーカー・コード OCS | dda40x |
ビスタ・ドーム Vista Dome | |||
ビストロ bistro | 小さなレストラン、ナイトクラブ(weblio辞典) アムトラックのカスケーズに連結されている軽食堂車の呼称(RailcarPhotos) | カスケーズ | ワークスK |
ビチューミナス・コール bituminous coal | 瀝青炭。"soft coal"、"black coal"ともいう。粘結性が高く、コークス原料や製鉄用燃料に使われる。炭素量は70〜80%。ウィキペディア日本語版を参照 "bitumen"は瀝青、アスファルト、タール、暗褐色の意(weblio辞典)。 北米のほとんどの鉄道の蒸機で一般的に使われた。ただし、炭鉱によりグレードは様々で、それに合わせて主に火床面積が決められた。また、蒸機の用途によって使い分けられた。ブレンドも行われた。 | アンスラサイト リグナイト ローズバッド・コール | ワークスK |
ビッグ・エマ Big Emma | L&N鉄道が保有した2-8-4 (M-1)の愛称。"エマ"は女性名。型式名のM(=em)に因むものか? | ワークスK | |
ビッグ・ジョン Big John | SRがメイゴー・カー社に作らせた大容量のアルミ製カバード・ホッパーの愛称。1960年の97トンから1965年の130トン("Super" Big John)まで積載重量は増加し、鉄道の穀物輸送における有用性を決定づける先駆けとなった。SRが関わった理由は、ジョージア州で興隆しつつあった養鶏業への飼料輸送とされる。Farm Flavor、SR広報誌記事,Freight Car Friday Lionel,Trains forum,MR誌1984年5月号p82-83,1987年12月号p129-133,Trains誌2008年9月号p63。命名は当時のカントリー歌手、ジミー・ディーンのヒット曲"Big bad John"によるという(Trains誌2009年4月号p90)。 | カバード・ホッパー メイゴー・カー シルバーサイド | ワークスK |
ビッグ・スカイ・ブルー Big Sky Blue | グレート・ノーザン鉄道において、1967年から1970年のBNへの合併まで、貨客車やディーゼル機に塗られた空色の呼び名。Big Sky Stateとはモンタナ州の愛称。 | グレーシャー・グリーン | dda40x |
ビッグ・ドウグ・オリジナルズ Big Dawg Originals | 「パットマン・ロコモーティブ・ワークスPuttman Locomotive Works」をみよ | ワークスK | |
ビッグ・フォー Big Four | アメリカ最初の大陸横断鉄道Central Pacificの経営陣4人、Mark Hopkins、Collis P. Huntington、Leland Stanford、Charles Crockerのこと。Wikipedia英語版を参照 | C.P. ハンティントン、L.スタンフォード、セントラル・パシフィック | ワークスK |
同上 | NYCで、元CCC&StL(The Cleveland,Cincinnati,Chicago and St. Louis Railway)の線区を指す。 1889年に4つの鉄道が合併して発足し、1906年、NYCに吸収された。Wikipedia英語版 | ニューヨーク・セントラル | ワークスK |
ビッグ・ブロウ Big Blow | UPの3ユニット・タービン電気機関車の愛称。 UPはガス・タービン電気機関車の導入に熱心であった。それはシャイアン・オグデン間の貨物需要を満たすためにビッグ・ボーイ並みあるいはそれ以上の出力を持つ機関車を必要としたからである。GEが開発した計25両の4500馬力クラスを凌ぐ、3ユニット8500馬力の30両を導入がなされ、その巨大な排気口から噴き出す排気からこの呼び名がついた。 | GTEL、ヴェランダ・タービン | dda40x |
ビッグ・ボーイ Big Boy | UPの軸配置4-8-8-4の呼称。総数25両。チャレンジャーの成功を受け、さらに動輪径を1インチ大きくし、1軸ずつ増加させた。チャレンジャー、FEF-3と部品の共通化を図り、外観も類似点が多い。 強大な引張力とボイラー出力を誇り、第二次大戦中の貨物需要をまかなった立役者。 | チャレンジャー、FEF | dda40x |
同上 | Wes Barris氏のHP、ウィキペディア日本語版を参照 | AMTK223 | |
同上 | 年配者に「ビックボーイ」との発音、および表記が見られる理由は、促音「っ」の次の語は濁音とならない日本語の性質によるという。ハンドバックhandbag、ドッチボールdodgeball、ブルドックbulldog等々。 | コッキング | ワークスK |
ビッグ・マック Big Mac | |||
ビッグ・レッド・カー Big Red Car | |||
ビッセル台車 Bissell truck | 蒸機などの先従台車の方式の一つで、Levi Bissellにより開発された。"Bissel"とも綴る。マレー機の可動前部台車にも用いられたという。Wikipedia英語版、斎藤晃著「蒸気機関車200年史」p112-115 国鉄では、内側軸受式のラジアル先台車をこの名で呼んだ。外側軸受式はデルタ形。国鉄編纂「鉄道辞典」下巻p929 | マレー リーディング台車 デルタ型台車 ポニー台車 | ワークスK |
ビッテ・タイプ Witte type | 「スモークデフレクター」をみよ | ワークスK | |
ビネガー・シンドローム vinegar syndrome | 酢酸症候群の意。映画や写真などのフィルムのベースが加水分解により酢臭を発して劣化変形するもの。鉄道ホビダス編集長敬白、Kodak社の警告pdf、ウィキペディア日本語版「アセチルセルロース」 パソコンなどの液晶パネル偏光板でも同様の現象が起こるという。 | ワークスK | |
ビフォー・チャイナ Before China | "Before Christ"に倣って呼ばれ、"BC"と称す。鉄道模型にあっては2008年頃からネット上で散見され始めた。低価格多品種高品質の中国製品が席巻する前の状態を懐古し、現状を揶揄する表現。その後のプラスチック製品はRTRで、細かなバリエーションも作り分けられた完成品となり、「キットバッシュ」という単語が死語化した。また、その出来映えはブラス製品をも凌いで、韓国業界はアメリカ物HO以外にシフトせざるをえなくなった一因とも言われる。 併せて、世紀の変わり目である2000年を跨いで起こった、インターネットによる情報交換の高度化、雑誌の退潮、DCCの普及などによって、モデラーのあり方にも大変革があったことを示唆する。TransPacific RRを参照 2015年頃には使われなくなった。【要確認】 | キットバッシング レディ・トゥー・ロール インポーター ブラス・モデル リベット・カウンター ニット・ピッカー ライフライク | ワークスK |
ビューライナー Viewliner | アムトラックが車両限界の小さな東部路線向けに投入したシングル・レベルの寝台車群。1987-88年に寝台車2両と食堂車1両が試作された後、1994年に量産車50両が登場した。2015年以降には旧型車を置き換える目的で荷物車70両などが投入され(未了)、これをViewliner IIと呼ぶ。Wikipedia英語版を参照 | AMTK223 | |
同上 | カリフォルニア州アナハイムのディズニーランドで1957年から58年にかけて運行された遊園地アトラクション。GM-EMDのエアロトレインを模して、世界最速のミニチュア列車を謳った。Wikipedia英語版を参照(写真を引用) Frederic Shaw著"Little Railways of the World"に拠れば、軌間は3フィートで、"Santa Fe & Disneyland Railroad"を名乗ったという。 | エアロトレイン ウエスタン・リバー鉄道 | ワークスK |
ビルダーズ・イン・スケール Builders In Scale | official site ストラクチャーや人形、ターンアウト・マシンを、HOおよびOスケールで製造販売。 | スイッチマスター | ワークスK |
ビルボード・リーファー billboard reefer | 1920年代から始まった木製冷蔵車の側面を広告として使った車両群のこと。ボックスカーにも少数が存在した。非常にカラフルな意匠が採用され、広告効果が大きかった。 1934年7月、法律が改正されて貨車側面に12インチ以上の文字を使えなくなり、さらに37年1月よりは広告付き車両の複数の鉄道会社路線を跨ぐ運行が禁止された。そして戦時色が強まると単色に塗られて完全に消滅した。 | リーファー | dda40x |
同上 | 貨車側面には元来は、所有者や運用者だけの名称や商品を掲出していたものが、1920年代に入って大きく拡大したリーファー・リース事業者は、その収益源の一つとして、広告スペースに販売した。多くは荷主と関係が無く、動く広告看板として利用された。参考図書およびサイト:Richard H. Hendrickson他著Billboard Refrigerator Cars、Atlas O Collector's Guide/40' Wood Reefer 1st edition、3線式アトラス製品のコレクション、スイスの模型店ショーウィンドウHO、Gゲージコレクション、管理者のささやかなコレクション ビルボード・リーファーが禁止された経緯についてはライオネル社のブログを参照。 | ミルク・トレイン レッド・ボール ビアーカー プロヒビション(禁酒法時代) | ワークスK |
ビング Bing Company | ドイツにあった玩具・模型メーカー。Wikipedia英語版を参照 | ワークスK | |
ピーク樹脂 PEEK | Poly Ether Ether Ketoneの略で,スーパーエンプラ.芳香族ポリエーテルケトンの一種(Wikipedia日本語版).鉄道模型分野での適用は…… | ワークスK | |
ピークド・エンド peaked end | オープントップ・ホッパーカーの妻板で,上辺が水平ではなく山形をなしている形態をいう. | ホッパーカー | ワークスK |
ピークド・ルーフ peaked roof | ハウスカーの屋根で三角山形の形状をいう.アメリカではルーフウォークを支えるために普及した.他にラウンドround・ルーフとフラットflat・ルーフがある. | ラウンドルーフ ボックスカー リーファー ストックカー カバードホッパーカー カブース | ワークスK |
ピーター・ウィット・カー Peter Witt streetcar | 路面電車おけるシングル・エンドの車内配置の一種で、乗客の乗車は前方、降車は中央のドアに限定し、車掌は中央ドア近くに置くもの。乗降時間の短縮を目的として、クリーブランド市街鉄道のコミッショナー、Peter Wittが1914年に導入したのでこの名がある。アメリカ各地の他、カナダのトロント、イタリアのミラノで採用された。Wikipedia英語版を参照 上図はWilliam D. Middleton著「The Time of the Trolley」から引用 | ニアサイド・カー ペイ・アズ・ユー・エンター・カー | ワークスK |
ピール・アンド・スティック peel and stick | peel-and-stickとも書く.(ラベル等の裏紙を)剥がして貼ること(英辞郎).モデルでは,建造物などのキットで壁面表現などに使われる. | ワークスK | |
ピアー pier | @港の桟橋、埠頭(ワーフwharfとの区別はweblio辞典) A橋脚。独立して建てられた橋桁の支え。橋台abutmentとは区別する。右図を参照 | アバットメント トレッスル | ワークスK |
ピィコ Peco | official site 英国で月刊誌"Railway Modeller"や"Continental Modeller"などを発行する出版社Peco Publications and Publicity Ltd。"Streamline"のブランド名で、ZからGゲージまでの(道床無)線路を発売。スポンジ道床は経年劣化するとされる。我が国では1969年から機芸出版社が輸入した。表記や状況についてはウィキペディア日本語版を参照 アメリカでの取り扱いは1964年にIMP、1967年からイリノイ州のNathan R. Preston、1981年からマサチューセッツ州のFNR International、1992年からカリフォルニア州のF&H Enterprises【要調査確認】。 | ユニフログ エレクトロフログ インターナショナル・モデル | ワークスK |
ピギーパッカー PiggyPacker | セミトレーラーやコンテナをフラットカーのサイドから積み下ろしするクレーンのブランド名。1966年にFWD Wagner Corp.が実用化し後年,Mi-Jack社が引き継いだ.Wheels of Time(写真を引用)を参照 | トランスリフト マイジャック | ワークスK |
ピギーバック piggyback | TOFCともいう。コンテナを載せたトレーラー、と言うか、コンテナをシャシ諸共輸送するためのフラットカーのこと。これに対してコンテナだけを載せて走るフラットカーはCOFC。TOFCとは「トレーラー・オン。フラット・カー」の略。COFCとは「コンテナ・オン・フラット・カー」の略。 | TOFC ヒッチ | シロ/松本浩一 |
同上 | フラット・カーにトレーラーを載せて運ぶ方式。 原義は「おんぶ」という意味の慣用語。豚の背中という意味では決してない。weblio辞典 | dda40x | |
ピグメント pigment | 顔料のこと。(コトバンク) 模型用塗料は一般用と比較してこれが細かいと言われるが、モデラーの単なる願望? | ワークスK | |
ピコ PIKO | ウィキペディア日本語版 | ワークスK | |
ピザカッター・フランジ pizza cutter flange | アメリカの3線式OゲージやヨーロッパのH0ゲージ、さらに一部のNゲージ、Zゲージの車輪の形状を揶揄する呼び方。そのフランジを、ピザを切り分ける薄い円盤状のカッターに例えている。フランジ高さが高いだけでなく、形状が鋭角的に尖っていることを指している。 【参考意見】独断的、かつ偏見的には、フランジ斜面が先端まで伸びている点は、鉄輪・レール誘導システムの理に適っていて、この形のまま全体高さを低くすればよいはずなのだが、アメリカの実物とは特にフランジ斜面が直線である点が似ていず、玩具臭がするとして、スケール・モデラーには忌避される。日本の実物の車輪とは似ているので、こちらのファンには大きな嫌悪感は抱かれていないようだ。(TransPacific R.R.を参照) | フィレット | ワークスK |
ピッチング pitching | 3軸の回転揺れのうち、左右軸回りのものをいう。首縦振り運動。固定軸間距離が短い車両で発生しやすい。 | ローリング、ヨーイング ボバーカブース 4ホイールカー ボルスターアンカー | ワークスK |
ピットマン Pittman | official site 現在はAmetek社の一部門で、産業用モーターを生産する。かつてはモデル用のモーターを製造し、我が国からの輸出用ブラスに装着が要求されるほどの性能を誇った。MR誌では1937年4月号p155に"Pittman Engineering Co."として棒型モーターの画を掲げた広告がみえる。そのオープン・フレーム・モーターのうち棒型をピットマン型ともいう。製品群はバウザー社に引き継がれた。Bowser社のサイトを参照 HOやOゲージでストリートカーなどを製造した。【要確認】 | オープン・フレーム・モーター バウザー | ワークスK |
ピボット軸受 pivot bearing | 一般的な知見はコトバンクを参照。 鉄道模型にあっては、トレーラーの車軸軸受に頻繁に用いられ、ラジアル荷重とスラスト荷重を受け持たせる。TMS誌1950年10月号ミキスト欄に、「我が国では加藤金属が最初に黄銅製ドロップフォージング台車で採用(図版は同号の広告)」と紹介されている。 その形状は、専ら軸端および軸孔を共に完全な円錐形(cone point endと呼ばれる)とするが、この構造が一般的なピボット軸受とは懸け離れている点に留意。"pin-pointed axle"の語もある。初期には"needle bearing"とも言った(我が国では「針状コロ軸受」のこと)。 アメリカのNMRA仕様では、軸受の孔スリ鉢角度が60度以上(RP24)で、軸尖り角度が50度以下(RP24.3)と推奨されている。ちなみに、マイクロ・マーク社の販売するトラック・チューナーTruck Tunerは、この軸孔60度を確保するための工具。 ただし、これは台車側枠の固定を前提としている点に注意。我が国の様にスイングするものにあっては、孔と軸端の角度の差をさらに大きく採る必要があり、軸端を42〜45度とすることが多い。中には35〜40度のものも存在する。孔角度は不明。 3線式Oゲージなどの一部に、軸端が尖っているにもかかわらず、垂直荷重は円筒形部分で受ける構造がある。この場合、尖った軸端はスラスト荷重のみを受ける。 潤滑については、前述のTMS誌記事に「注油はホコリが付くので避ける」と記されている。ここで、金属軸受に潤滑剤が必須であることは、時計の軸受が注油されている事実からも明らか(イソザキ時計宝石店の時計の小話第11話を参照)。 モデルでは滴下を避けるために一般的にグリースを用いる。極小さな荷重(トルク)下でのグリースは抵抗が大きいものの、一定値を超えると潤滑作用を発揮する。なお、ポリアセタール樹脂(デルリン等)製の軸受(台車枠)では、軸が金属製である限り自己潤滑性を有するとして注油されないことが多い。 初期には軸をスチールとして、先端を焼き入れした製品も存在したが、現在は軸材料として銅合金などが硬度アップされない状態で使われている模様。軸受の硬度も考慮されていないので、グリースを塗布することと、その種類を適切に選定することは重要。荷重と回転速度とに留意。 グリースには摩擦で発生した熱の拡散や、錆止めの効果もある。 また、低摩擦性能を発揮するためには、車軸長を軸受寸法に合わせることが求められる。多くの寸法を取り揃えているメーカーも存在する(⇒[リボックス])。ただし、アサーンのブルーボックス用は、軸長26.2mmの"さかつう"製が最適とはいうものの、25.7mmのインターマウンテン製で十分という彼の国のモデラーも多い(TransPacific R.R.)。 電気的導通性は、車軸と軸受を共に金属としても不確実なため集電ブラシを要す。 アメリカではピボット軸を「ポイント・エンド・アクスル」とも呼ぶ。 | カトー ポイント・エンド・アクスル ポリアセタール グリース プレーン軸受 トラック・チューナー | ワークスK |
ピューター pewter | 柔らかいスズの硬度を上げるために10%以内のアンチモンやビスマス、銅、銀を加えた合金で、古来より食器などに使われる。鉛は19世紀に人体への悪影響が判明して以降除外される(英国雑貨店のサイト)。メタルフィギュア等も作られるが鋳造性が劣り(?)、後加工を要す(?)。一般に研磨して仕上げられる(?) モデルでは専らホワイトメタルが用いられる。 | ホワイトメタル | ワークスK |
ピンク・レディー Pink Lady | ピンク色をしたバラストの呼び名。Wikipedia英語版の“track ballast”の項に写真がある。珪岩quartziteの一種で、中西部で用いられる。 由来はたぶん、C&NWが開発したウィスコンシン州Rock Springsのバラスト産出地名(Trains誌1958年7月号p29参照)で、1911年初演のミュージカルにちなむか。 | バラスト | ワークスK |
ピンスリィ,サミュエル M. Samuel M. Pinsly | 1899-1977 ショート・ラインの再建に辣腕を振るった経営者?Pioneer Valley Railroad | ワークスK | |
ピンバイス pin vise | 比較的柔らかい材料の穴明けに用いられる手工具。また、ボール盤の前作業として位置精度を出すためにポンチ穴を拡大する使い方もなされる。about home "vice"は稀。この語はMR誌で1935年の創刊当時より使われる。"Reversible collet pin vise"とあり、構造は現代に略同と考えられる。チャックを締める回転方向と穴明け時に回す回転方向が逆であることに注意。 | ドリルビット バイス | ワークスK |
ピンリンク・カプラー link-and-pin coupler | あちらでは「リンク&ピン」という。我が国のファンに「朝顔型」と呼ばれることがある。北米鉄道の創成期に使われた連結器で、ジャニー式自動連結器の普及によって標軌鉄道では20世紀初頭に淘汰されたものの、狭軌鉄道では後年まで使われた。我が国でも軽便鉄道や森林鉄道で使われ続けた。 構造的には牽引と推進共に緩衝器が作用し、リンクは牽引でのみ作用する点に注意。また、自動連結器の構造的な採用条件の一つは相互連結が可能であることだった。1887年にMCBAがジャニー式を採用決定、1893年に連邦法制化、1902年ほぼ達成という経過をたどった。ブログTransPacific R.R.の「標準軌のピン・リンク式連結器」、「ピンリンク式と自動連結器の連結」および「自動連結器誕生の物語」を参照 | オートマチック・カプラー ミラー・カプラー | ワークスK |
2004年01月27日
アメリカ型鉄道模型大辞典【ひ】
ヒーターカー 東原信夫 ビーブ ビッグボーイ ビフォー・チャイナ ピボット軸受 等々
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