2004年02月02日

アメリカ型鉄道模型大辞典【み】

ミカド 水野製作所 ミッション・スタイル ミルク・トレイン ミント 等々

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用語名 説明文/参考/出典 関連項目 登録者
ミカド
Mikado
貨物用蒸機2-8-2の車輪配置名。1897年にボールドウィン社として最初に製造した同車輪配置の日本鉄道向けBt4/6(国有化後の9700型)に因む。北米での出現は1883年、リハイ・バレィ鉄道の2-10-0から改造したものが嚆矢。短縮して「マイクMike」、第2次世界大戦中は「マッカーサー」とも呼ばれた。1885年に米英両国で上演されたオペラ"ミカド"が人気を博した影響で、当時アメリカでも(この単語に)馴染みがあった。Wes Barris氏のHPWikipedia英語版を参照マイク マッカーサーAMTK223
ミサレイニアス
miscellaneous
分類不能あるいは分類する価値のないこまごまとしたもの。
通販サイトでいくつかのカテゴリーに分けられたあと、最後に出てくるもろもろの品目をまとめたもの。
発送時の送り状にも、「模型機関車」などの次に「その他」として、misc.と略記してあることが多い。
レールローディアナdda40x
水谷道男
Mizutani,Michio
1925?-88 とれいん誌やTMS誌上で活躍したスクラッチ・ビルダー。Train 78.3(PRR K4s)、78.7、78.9(D&RG 0-6-0T)、78.10、79.1(C&O L2)、79.5、79.7(PRR K4sa)、79.8、79.12、80.3、80.4、80.5、80.6、80.7(C&O J3a)、80.8、80.10、81.3、81.6、81.7(PRR K4s 5038)、81.9(C&O L2a)、81.12、82.3、82.6、84.6、84.10、84.11、85.8、87.1、88.7(追悼文)、88.8(作品一覧)。TMS 72.2(CNJ 4-6-4T H1s)、72.8-9(パシハ)、73.4(マテイ):満鉄モノは秋月玲のペンネーム。月刊B&Nジャーナル1984年7/8月号(パシハ)ワークスK
水野製作所
Mizuno
Micro Cast Mizuno鉄道模型社の店員をしていた水野宏氏が創業したブラス・メーカー。ロストワックスの商業的生産を我が国で最初に手掛けたとされる。初期にはDCモーターやデカールを扱った。輸出向けブラスモデルの製造は1958-1986年で、インポーターは、バルボア、ホールマーク、Key、WSM、AHM、MBオースチン。欧州や国内向けにも高級品を供給した。
 1970年以降は「マイクロキャストMicro Cast」、または"Microcast Mizuno"と称した。Art of Brass Vol.2 p4を参照 その後継と考えられる会社のサイト

プラスチック・インジェクション・モデルでは、1970年にアメリカ型台車4種を1両分160円(TMS誌1970年8月号p532、HOゲージ・コレクション)、さらにFA-1とFB-1を2両1組5500円(TMS誌1970年10月号p705)という安価で発売していて、輸出先はTrain-Miniature(TM、MR誌1970年10月号p94広告、Tony Cook氏のサイト)。翌1971年にはその下回りを使ったDD13、1次型を国内向けに4500円で供給した(TMS誌1971年5月号p353)。
 なおTM社のFA/FB-1下回りは後年、Athearn製に取り替えられ、また1997年からはWalthers社Trainlineブランドの新設計となり販売され続けている(MRフォーラム)。
鉄道模型社 ロストワックス バルボア ホールマーク キーインポーツ ウエストサイド アソシエーテッド オースチン HCB トレイン・ミニチュアワークスK
ミッション・スタイル
mission style
09330000002924.gif建築におけるミッション様式のこと。"Mission Revival architecture"ともいう。スパニッシュなエスニック風を装う。ミッションは「(キリスト教)伝道所」の意。1890年に始まり、1930年頃まで、アメリカ南西部の駅舎や学校などの公共施設に取り入れられた。渡邊章亘氏の雑学ツーバイフォー物語(リンク切れ)、Wikipedia英語版を参照
 鉄道では特にATSFが好んだ。写真は2006年発売のHOスケール、ウォルサーズ製品(933-2924)で、プロトタイプはニューメキシコ州Portales(Santa Fe Railway Historical & Modeling Society)。ロサンゼルス合同旅客駅LAUPTもそうだという。
LAUPTワークスK
密着自動連結器
tightlock coupler
密着連結器の一グループ名。自動連結器と相互に連結できるものをいう。主に北米、日本、英国で用いられる。英語圏では相当する呼称が無く、他の"tightlock coupler"]と一括りに区分される。

自動連結器は前後の遊間が大きく、米国の客車にあっては草創期よりプラットフォーム・バッファーが併設された(一部?)。その中で、1937年に遊間を廃したAAR type H(写真)が開発され、1947年に標準化、1956年以降の新造車で義務化された。写真はCar Builders' Cyclopedia 1957年版からの引用で、連結器本体が左右のみならず上下方向にも首を振る点に注意。これらについては、特性が同一の[密着連結器]の項に詳述。(シャンク=軸が異様に長い理由は、座屈対策? 前身の自動連結器を踏襲? 車端出入台を避ける?)
 ヘッドの形状が酷似するインターロッキング式自動連結器は、密着作用を持たない⇒[シェルフ・カプラー]
 なお、密着化でも存在する僅かなスラックに対処するため貫通幌diaphragmにバネ作用を持たせる。

我が国ではプラットフォーム・バッファーは導入されず、戦後の1953年になって、まず小型密着自動連結器が国鉄キハ10系用として開発された(画像は住友金属工業潟Jタログ1969年発行より引用)。動力分散列車を想定したもので、私鉄の気動車や電車でも導入された(日本製鋼所の呼称は日鋼式NCB)。並型自連と同等強度の大型は、1958年登場の20系寝台客車や、1966年の急送冷蔵車に採用された(日本製鋼所NCA 同社HP)。【注】
 NCB系については、錠やピン等の摩耗を相殺する増締機能を確認済。NCA系とタイプHは未確認。
 空気管と電気回路の同時解結は、NCB系での名鉄の例が知られる。NCA系は、空気管の組込が急送冷蔵車と牽引電機EF65F、EF66で行われた。

英国では、1970年代半ばにタイプHが電車で導入され、空気管と電気回路の同時解結機構が付加された。しかし接続の信頼性に欠け、後継車両はシャルフェンベルク式へ変更された(Wikipedia English

モデルではケーディー社がそのシェルフ型#118からの改造を示唆する。タイプH自体はサージェント・エンジニアリング社の製品があったが、上下の食い違いを規制するインターロッキング機能だけを有する。

ブログTransPacific R.R.の各記事を参照 英国では自動連結器をタイプHと混同して"tightlock coupler"と呼ぶことがあるので注意(Wikipedia English

【考察】我が国の客車ではプラットフォーム・バッファーが用いられず、またタイトロック・カプラーも戦後の1958年になって初めて採用された。その理由は、狭軌蒸気機関車の非力にあった、という考えはどうだろうか。
 これらの装置で編成を一体になせば、動力には強力なものを要す。それに対して遊間のある自動連結器では、長大な編成であっても始動時は1両毎に引き出せばよいから、低速での牽引力は小さくて済む。プレーン軸受の特性も起動時に酷となる。ネジ式連結器時代も、本来ならキツく締め上げたかったけれど緩くせざるをえなった。それが、強力な電気機関車と起動抵抗の小さなローラー軸受の採用とが合わさって、密着連結器が可能となった‥‥という解釈。もちろん、ブルトレは蒸機も牽引したけれど編成は短かった。

【注】ウィキペディア日本語版「国鉄20系客車」における当該連結器の写真説明で、「向かって右側に備わる四角錐状の張り出しが相手側の凹みと嵌合して遊間を減らす」は錯誤。2024-12-22現在
密着連結器 自動連結器 緩衝器 ダイアフラム プラットフォームバッファー シェルフカプラー

プッシュ・プル ヘルパー・エンジン

ケーディー サージェント・エンジニアリング
ワークスK
密着連結器
tightlock coupler
旅客の用に供する電車、気動車、客車に装備される、主に中央緩衝式連結器をいう。自動連結器と連結できるものについては,「密着自動連結器」を参照のこと。ここでは、それと連結できないものについて解説する。

自動連結器が前後の遊間が大きく衝撃が大きいことに対して、密着連結器は2本の連結器をあたかも1本の棒となす。そのため、車体(あるいは緩衝器)との結合部は、左右のみならず上下の食い違いも許す構造を採る。上下動は胴受をバネ入りとして許容し、左右動は胴受面をフリーに滑らせる。画像は大阪モノレールで、先頭部ゆえ摺動面は潤滑されていず、中央に寄せるために手動で操作できるワイヤーを備える(ブログTransPacific R.R.)。【注1】
自動解結型密着連結器 上下左右の首振りを可能とする機構として、緩衝器との接続部に十字継手(ユニバーサルジョイント様)を設ける(画像引用:日本製鉄 交通産機品)。さらにネジリを考慮したものが球頭胴支え(ドローバー・アンカーレージ、球頭式連結器守)で、トムリンソン式などで始まり、1960年代?に我が国の地下鉄や私鉄で導入された。しかし、2000年代に入り強度上の危惧(?)から、伴板守式へ置き換えられた。ブログTransPacific R.R.を参照
 これらの作用により自動連結器では安全性が劣る推進運転が可能となる。空気管や電気回路を自動接続する機構を付与したものも存在する(「自動解結装置」というらしい)。

日本では、廻り子式が多く採用される(ブログTransPacific R.R.)。「回り子」の表記を事業者は用いない(?)。 国鉄は考案者名に因み「柴田式密着連結器」と呼んだ【注2】。オリジナルは正面から見た凸部が四角形で、新幹線などは丸形であるものの構造は同じ(加工が容易との説あり)、モノレールなど用は一回り小さい。基本設計(画像)は、廻り子の摩耗を相殺する増締機能を持つが、持たないものも存在する。

アメリカ発祥の種類に、バンドンVan Dorn式、トムリンソンTomlinson式、ウェスティングハウスWestinghouse式などがある。ヨーロッパではシャルフェンベルクScharfenberg式が普及する。
 異種連結器同士を連結する場合には中間アダプター("compromise coupler"などという)や双頭連結器、両車端にそれぞれの連結器を備えたダミー車両("transition car"などという)を用いる。風雅松本亭HPブログTransPacific R.R.の各記事を参照

モデルでも各種が発売され、ダミーが多い。

【注1】常時連結して用いるものにあっては胴受摺動面を潤滑し、連結を自動的に行うものにあっては、さらに弱い復心バネを設ける。
【注2】自動連結器の開発者が柴田兵衛氏で、廻り子式がその実弟の柴田衛氏。共に使用地域が我が国とその周辺ということもあって英語名は想定されていない。廻り子式が"Shibata coupler"と呼ばれることがある.
密着自動連結器 シャルフェンベルク・カプラー バンドン・カプラー トムリンソン・カプラー

コンプロマイズ・カプラー(中間連結器) トランジションカー ドローバー・アンカーレージ 緩衝器

プッシュ・プル ヘルパー・エンジン
ワークスK
ミッドウェスタン・モデル・ワークス
Midwestern Model Works
official site 2011年?創業のOスケール・ブラス・インポーター。製造は韓国(SJ Models?)、高性能動力ユニット、ハイディーテール、プロト48仕様にも対応を謳う。2016年現在、最初のSD45でさえ未発売。SJモデルズワークスK
ミニチュアーズ・バイ・エリック
Miniatures by Eric
HO、HOn30、N、O、On30のキットやパーツを発売するカナダのメーカー。中でもトロリー関係が出色。official siteワークスK
ミニットマン・スケール・モデルズ
MinuteMan Scale Models
official site(2023-01 消滅確認) ストラクチャーや工具などを扱うマサチューセッツ州のメーカー。2015年にスケールコートの販売を継承。スケールコートワークスK
ミニットマン・マルーン
Minuteman maroon
Boston & Maine鉄道のディーゼル機に用いられた茶色。ストライプは、イミテーション・ゴールド(イエロー)とされる。この配色自体を"Minuteman paint scheme"とも呼ぶ。
 ミニットマンは"Minute Man"とも綴り、アメリカ独立戦争当時の民兵組織で、狩猟に使っていた銃を駆使し狙撃兵として活躍した。同鉄道は"Minute Man Service"を謳って、エンブレムにミニットマンをあしらい(1946-1956年)、同名の旅客列車を走らせた。Wikipedia英語版
 また1986年にマサチューセッツ州ボストンで開催されたNMRA定期大会は"Minuteman Convention"の名称を使った。1976年の米国独立200周年には各社がミニットマンをモチーフとしたモデルを発売している。一例
ワークスK
ミニトレインズ
MinitrainS
1963年にエガー・バーンEgger-Bahnが開発した1/87スケールで9mm軌間のナロー。アメリカではHOn2½と称し、AHMが供給した。MR誌1965年9月号p12-13で紹介され、広告が同号から1976年1月号まで掲載された。2フィート軌間のモデル化に応用されて、メイン2フッターが注目される切っ掛けとなった。MR誌1979年11月号p86-97 Bob Hayden氏のレイアウト記事 Tony Cook氏のサイト独ファンのHPナローガレージ

AHMがNスケールのブランドにも使う。【詳細不明】

アトラス・エディションズが1/220スケール(6.5mm軌間?)のブランド名に"Minitrains"を使う。【詳細不明】
HOn30 アソシエーテッド・ホビー アトラス・エディションズワークスK
ミニボックス・ボックスカー
Minibox boxcar
346091757_1911348149242786_5674366080603347372_nb.jpgCPが大恐慌の真っただ中の1929-1930年に大量7,500両を増備した40'ボックスカーをいう。車内高さが8'-7"と低く、側引戸開口幅が5’と狭いことから,ファンにこう呼ばれる。側梁周りの構造がARA 1932年デザインに影響したと解釈される。1970年以降も非相互乗入車で使われた。MM誌1993年11月号p50-56、RMC誌2004年1月号p80-85、Proto48 Modeler(画像引用)を参照ボックスカーワークスK
ミニマックス・レールカー
Mini-Max Railcar
Mini-Max Railcar1969年頃にUSREがGeneral Mills向けに投入した2軸車(USRX 6000)。サイドを幅40’-7½"、高さ10’-8”に全開できる構造で、25トン積み(MR誌1970年8月号p70-71 写真引用)。Lionel社が製品化。オールドア・ボックスカーワークスK
ミニ・メタルズ
Mini Metals
Classic Metal Worksのダイキャスト・ミニカー用ブランド名クラシック・メタル・ワークスワークスK
ミニランド
Miniland
「リオグランデ・ミニランド」を見よワークスK
ミュージアム・オブ・トランスポーテーション
Museum of Transportation
「セントルイス交通博物館」をみよワークスK
ミラー・カプラー
Miller coupler
ジャニー式に先行して1860-90年代に一部の鉄道で用いられた自動式連結器の一種。Ezra Millerにより開発された。牽引力はフック、推進力はバッファーによって伝える複雑な構造で、特許料が高価だったことにもより、旅客列車に限って装備された。我が国では幌内鉄道が1880年の開業時に導入し、1899年に自動連結器へ交換された。
MillerCoupler.gif
ピン・リンク連結器とも連結可能。フックは左手を模していて、ジャニー式(自動連結器)の右手とは異なる。バッファーの考え方はプラットフォーム・バッファーとして引き継がれ、類似点があるとして両者の間に特許係争があった模様。Wikipedia Englishの衝突安全対策云々は錯誤。図はMid-Continent Railway Muzeumなるサイトから引用。平面図は下から見上げていることに留意。詳細はTransPacific R.R.を参照
自動連結器 プラットフォーム・バッファー ピンリンク・カプラーワークスK
ミリメートル
mm
メートル法における長さの単位。1m(メートル)の1000分の1。単位としては"mm"と表記する。機械関係の寸法は国際的に、全てmmで表わし、cmやmを使わない。【要確認】インチワークスK
ミル
mil
主に軍事関係で用いられる角度の単位。Wikipedia日本語版を参照。複数形でMILSも使われる。ワークスK
同上1インチの1/1000のことである。薄板、フィルムの厚さの表示に用いる。
40ミルはおおよそ1mmである。
レールの高さを"コード70"などと呼ぶが、これはもともとは70ミルのことである。

インチ 100番dda40x
ミルウォーキー・ラシーン&トロイ
Milwaukee, Racine & Troy
略称を"MR&T"とするKalmbach社々員によるクラブ・レイアウト名。もちろん、同社発行のModel Railroader誌とTrains誌をモジっている。MR誌1978年7月号に車両が、そして1985年3月号でレイアウトが披露され、以後、折りに触れてMR誌に登場している。同社サイトモデル・レールローダーワークスK
ミルウォーキー・ロード
Milwaukee Road
正式名称がChicago,Milwaukee,St. Paul and Pacific Railroad(CMSP&P RR)という大陸横断鉄道の一つで、1847年に発足したMilwaukee & Waukesha鉄道に始まり、1985年にSooラインへの吸収合併で幕を閉じた。流線型蒸機ハイアワサと巨大電機バイポーラで知られる。Wikipedia英語版を参照。リポーティングマークはMILWハイアワサ バイポーラ リブサイドワークスK
ミルク・トレイン
milk train
【英訳版】1840年頃、牛乳は栄養豊富な飲み物として認知され、東部の大都市近郊で、酪農場から工場までの輸送に荷物車やボックスカーが利用され始めた。それはミルク缶を人力で積み下ろしするものだった。1880年代には低温殺菌法(60℃で30分加熱)と、保冷式リーファーの普及によって輸送が拡大、運行経路を川に見立ててミルク流域"milksheds"なる語も生まれた(Wikipedia-English)。
 グラス・ライニングされた大型鋼製タンクを使うバルク輸送はHarmony Creamery CompanyがB&Oで1921年に試験、実際の運用は翌1922年からGeneral American Tank Car Companyと、Pfaudler Companyの合弁事業として開始され(写真)、その後はタンクをステンレス製として末期まで続いた。タンクをトラックの荷台からそのままフラットカーに移し替えたり、タンク・トレーラーごと運搬するという、インターモーダル輸送のハシリといえる手法も使われた。また、ミルク缶も後年まで併用された。

ミルクはその生産の性質上、毎日集荷の必要があり、車両は一般に定期旅客列車に併結され、高速台車を履いた。専用列車もあった。塗色は客車と合わせてプルマン・グリーンとされることが多く、ウッド・サイド車(写真)はビルボード・リーファーの時代と重なり、多彩なスキームを競ったが、スチール・サイド車では文字だけとなった。東部では氷槽の無い保冷式が300マイル以下の運用に用いられ、中西部や西部では氷槽付が使われた。
 旅客列車の削減が進んだ1960年代にはトラック輸送への転換が進み、アムトラックの発足直後の1972年8月が終焉とされる。
 「ミルク・トレイン」は長い間、多くの人々の目の前で繰り広げられる“日常風景”となっていたために、決まった行動を淡々と来る日も来る日も繰り返す比喩で使われる(ブログ「ジャニス・イアン“お茶と同情”の歌詞」)。
 また、集荷列車の運行形態から派生した"milk run"(weblio辞典Wikipedia英語版日本語版)の語がある。

HOモデルは、Funaro & Camerlengoが1980年代?からレジンキットを製造、アサーン、ラウンドハウス、ウォルサーズ、インターマウンテンなどからも各種発売されている。ブラス製品も数多く製造された。【詳細調査中】Wikipedia英語版River Raisin Models LibraryRemembering the Rutlandニューヨーク州のミルク鉄道輸送RMJ誌1990年10月号p28-292005年8月号p10-18、9月号p50-54、10月号p15-21、11月号p21-25、12月号p16-21、2006年4月号p42-49、RMC誌1986年2月号p89-97、3月号p85-93、Industries along the Tracks 2Railway Milk Cars Vol.1-4Lionel社のブログ、とれいん誌1988年9月号p32-39
グラス・ライニング ビルボード・リーファー プルマン・グリーン ボーデンズ・ミルク・タンクカーワークスK
ミル・ゴンドラ
mill type gondola
サイドが固定でエンドが内側に倒れこむ構造の無蓋車。車体長より長い積荷を収容できる。エンドを手で倒すのは非常に危険であるので、トーション・バーにより重さを打ち消して安全に操作できるようになっている。
当初AARの分類によればGMであったが、後にGAまたはGBと呼ばれるようになった。
GSゴンdda40x
ミル・ゴンドラ
mill gondola
主に製鋼所"steel mill"の用に供する目的から呼ばれる。原料のスクラップを搬入し、製品のパイプや型鋼などを搬出する。石炭等にも使われる。一般用に比較して車長が長く、サイドが固定で低いという特徴がある。1940-1970年代製の大半はドロップエンドとして長尺貨物の便が図られ、モデル製品ではドロップエンド・ゴンドラとも称される。ライオネル社のブログ"Freight Cars of the '40s and '50s" p50-52を参照ゴンドラ ドロップ・エンドワークスK
ミント
mint
ブラスモデルの中古市場では、形容詞として、真新しい、未使用の意で使われる。名詞や動詞に「貨幣を作り出す」という意味があるので注意。weblio辞典TRO クラシックミントワークスK

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posted by ワークスK at 05:49| Comment(0) | アメリカ型鉄道模型大辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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