用語名 | 説明文/参考/出典 | 関連項目 | 登録者 |
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ラージ・スケール large scale | 1番スケール以上を指す用語として戦前から使われる。1番(1/29〜1/32, 45mm)およびGゲージ(1/20.3〜1/24, 45mm)のみを指すことがある。 | ワークスK | |
ライオネル Lionel | 1900年に創業した全米屈指のティンプレート・メーカー。創業者はヨシュア・ライオネル・コウエン。1960年代後半に経営危機状態に陥り、一時は総合食品メーカージェネラル・ミルズの傘下に入る。1980年代前半より経営状態は好転し、ライオネルLLC(有限会社)として再出発し、現在に至る。3線式Oゲージが主で、SやGゲージ製品も供給している。 | シロ/松本浩一 | |
同上 | Lionel LLC official site Wikipedia英語版のLionel Corporation(1900-1993)およびLionel LLC(1995-)の解説を参照 MR誌1987年9月号p69-72に訪問記 HOゲージへの参入は、1957-1966年(買い取ったHObbylineの金型での製造の他、Rivarossi、Athearn(Cox経由?)等が供給)、1974-1977年(製造ケーダー等:モデル例)、1988年("Rail Scope" FA-2:HObbylineの金型?)、2003-2005年(製造コリア・ブラスで、UPチャレンジャーとベランダ・タービンを発売。金型をMTH社へ移管)、さらに2016年(ポーラー・エクスプレス)。Tony Cook, Model Railroad News 2017年11月号、HOseeker.netを参照 英訳版:MR forum なお、先立つ1938-1942年にはOOゲージに参入している。American OO Today | ホビーライン リバロッシ アサーン ケーダー コリア・ブラス レール・スコープ スタンダード・ゲージ TTスケール OOゲージ | ワークスK |
ライケン lichen | 菌類と藻類の共生体で、地衣類のこと(weblio辞典)。植物である苔mossと混同され易いという。国立科学博物館サイト モデルでは、ある種のもの(ノルウェー産)が乾燥、着色され、シーナリーの樹木や茂み表現用として市販されている。MR誌1960年1月号p38、RMC誌1975年9月号p34-37を参照【要確認:書き掛け】和名ミヤマハナゴケ? | シーナリー スーパーツリー | ワークスK |
ライザー riser | レイアウト用語で、線路基盤の支柱をいう。地形の高さを支えるものはポストpost。 | ワークスK | |
ライダーカー rider car | 列車要員の移動、便乗(deadheading)を目的として、一部の鉄道で郵便や荷物専用列車、LCLサービス列車の後尾に連結された車両。コーチや合造車からの転用車、または高速ドローバーカブースが用いられた。MR誌1955年11月号p68、さかつう鉄道模型店の解説 | デッドヘディング エクスプレス・ボックスカー ドローバーカブース LCLサービス | ワークスK |
ライトOウェイ Right-O'-Way | Louis R. Cross氏が主宰するOゲージのレール用品メーカー。所在地(Proto48内)参照 | アメリカン・スイッチ&シグナル | ワークスK |
ライト・オヴ・ウェイ right of way | 鉄道用地、希に路盤のこと。right-of-wayとも表す。weblio辞典 白地の立て札に黒字で"Right of way. No trespassing."(立入禁止)と書いてある。レイアウトに必要な小道具のひとつである。 | dda40x | |
同上 | Right-Of-Way Industries。3線式Oゲージのモデル・メーカー。スケール感のあるブラス・モデルをサムホンサに作らせた。略称はROW | ワークスK | |
ライト・トラック Wright Trak | official site 2001年に創業、HOで貨車のレジンキットを出す。 | ワークスK | |
ライト・レール・プロダクツ Light Rail Products | official site Gゲージのトラクション関係キット、パーツを販売 | ワークスK | |
ライド・コントロール台車 Ride Control truck | ASF社が1940年代初頭に開発した貨車用台車。ライバルのバーバー・スタビライズド台車が、枕バネの摩擦減衰力を撓みに比例させるのに対して、こちらは一定となる構造を採る(後年はバーバー・スタビライズドと同一となった?)。外見上で両者は、ほとんど区別がつかない。 そのA-3型はプレーン・ベアリング時代の終末期(第2次世界大戦期)に、バーバーS-2と共に最も普及した台車となり、他社でもライセンス生産された。MR誌03年12月号p74 | バーバー台車 | ワークスK |
ライナー・トレイン liner train | (コンテナ輸送用の)速達貨物列車。weblio辞典 | ワークスK | |
ライニング lining | 裏張り、裏打ちの意(weblio辞典) ミルク・タンク車のタンク内張りに「グラス・ライニング」、ボックスカー等の内壁に「タングド&グルーブド・ライニング」が使われた。 | グラス・ライニング タングド&グルーブド | ワークスK |
ライフライク Life-Like | Life-Like Products,LLC。プラスチック製品のメーカー。1950年代にスチレンフォーム製アイス・ボックスの製造で創業し、事業多角化の一環で1960年にバーニー社を買収した。1970年からはLife-Likeの名を使ってトレインセット・レベルの製品を供給した。1989年に繊細でギミック満載のEMD BL-2を中国で生産して一躍注目され、最も早く中国化したモデル・ブランドとされる。 その後、高級品ラインのプロト2000(ファンはP2Kと略称)、普及品ラインのプロト1000(P1K)、蒸機のヘリテージ・ラインのブランドを展開したものの、2005年、モデル部門はウォルサーズ社に売却された。Wikipedia英語版を参照 プロト以前の製品についてはTony Cook氏のサイト | プロト1000/2000 ビフォーチャイナ バーニー ウォルサーズ | ワークスK |
ライブ・スチーム live steam | 「生蒸気」の意。蒸機にあって、ボイラーから直接供給される蒸気を指し、シリンダーや補機からの排気と区別して呼ばれる。 | ワークスK | |
ライブ・スチーム&アウトドア・レールローディング Live Steam & Outdoor Railroading | official site 1966年にLive Steam Magazineとして創刊、2005年に現誌名に改称。Wikipedia英語版 | 平岡幸三 | ワークスK |
ライマ Lima | ボールドウィン、アルコと共に3大蒸機メーカーの1社。シェイ式ギアード・ロコとスーパーパワー高出力蒸機で知られる。1869年にオハイオ州ライマLimaでLima Machine Worksとして創業し、農業や製材業用の機械を製造。1870年代に森林鉄道向けなどにシェイを開発。1878年にLima Locomotive & Machine Companyと改称、1911年からクラス1鉄道向け蒸機を製造開始、1912にLima Locomotive Corporationに再改称。1916年にJoel Coffinが買収しLima Locomotive Worksとなる(Steam Locomotive dot com)。1920年代にスーパーパワー・シリーズを開発して一時代を築く。ディーゼル機は製造しなかった。1947年にオハイオ州ハミルトンのGeneral Machinery Corporationと合併して、Lima-Hamilton Corporation、1951年にBaldwin社と合併してBaldwin-Lima-Hamilton Corporationとなり、1956年には機関車製造から撤退、さらに1971年にClark Equipment Companyに売却され、1981年にそのLima工場が閉鎖された。ライマ市歴史研究者のHP、Wikipedia-Englishを参照。推薦図書"Lima The History" by Eric Hirsimaki "Lima"の発音はWikipedia英語版の同市解説が「ライマ」と「リマ」を併記し、我が国では概ね前者。ただし現地音は”LIE-MUH”が大勢との説あり(MRフォーラム)。 | シェイ スーパー・パワー ウッダード ライマ・ハミルトン ボールドウィン・ライマ・ハミルトン | ワークスK |
ライマ・ハミルトン Lima-Hamilton | 蒸機製造のライマ社とエンジン製造のハミルトン社が1947年に合併して成立したディーゼル機メーカー。電気品はウェスチングハウスの供給を受け、オハイオ州ハミルトンの旧ハミルトン工場でエンジンを製造し、ライマの旧ライマ工場で組み立てを行った。1951年にボールドウィン社と合併してボールドウィン・ライマ・ハミルトンとなった。この間、ライマ・ハミルトンとして製造された機関車は入換機のみ174両。 | ボールドウィン ライマ | ワークスK |
ライン・カー line car | |||
ラウンド・エンド round end | |||
ラウンドハウス roundhouse | 扇形庫と訳される。 ターンテーブルの周りに機関車の収容、整備用として扇型機関庫が建設される。庫内には、点検ピット、動輪抜替用リフト、ブロワー用蒸気配管があり、付属建物にはボイラーが設備される。 収容される機関車の向きであるが、点検を目的とするときは機関車を奥に突っ込む。そのほうが作業スペースが大きくなるからである。屋根の煙突もそれにあわせて配置してある。 展示用には機関車が頭を出していたほうがよいが、煙突まで出しておかないと意味がない。 | ターンテーブル | dda40x |
同上 | Wikipedia英語版 グーグル・マップで見る世界の転車台と扇状庫 | ワークスK | |
同上 | 【R--】カトーの販売部門である(株)ホビーセンターカトーのブランド名。"Round House"とも綴る。 | カトー | ワークスK |
ラウンドハウス・プロダクツ Roundhouse Products | Model Die Casting,Inc.(MDC)のブランド名。1938年に創業したメーカーで、全米の模型メーカーの中では老舗中の老舗。製品群はHOを主とし、初期のキットでは社名通りにダイキャストを駆使していた。1970年代後期から80年代にかけてNおよびGゲージを加えた。 2004年には、アサーンとともにホライゾン社に買収された。アサーン社HPの歴史、風雅松本亭の解説を参照 | シロ/松本浩一 | |
同上 | MR誌での広告初出は1939年2月号p86で、HOスケールの0-6-0スイッチャーを"The Roundhouse"の名で発売。1947年9月号p740からはブランド名を"Roundhouse Products"、社名を"Model Die Casting Co."とし、1950年にはオールダイキャスト製のボックスカーを発売、1961-1962年頃からはプラスチック射出成型に移行して、ダイキャスト部品は床板などの一部となり、1970年代末以降には順次オール・プラスチック構成となった。Track My Trains(Nスケール) カタログ・コレクション 1970年代までに製造されたHOスケール貨車の部品寸法にアサーンとの共通点が多く、当初はプラスチック・モールドをアサーンが供給とされる。 2005年のアサーンとの併合に合わせて、製品ブランドの再編が行われ、木造車時代を対象としたクラシック・タイプの製品群がラウンドハウス・ブランドに残り、旧アサーンの一部も加えられた。それ以外のNゲージと近代的なプロトタイプはアサーン・ブランドに移された。さらに2015年には、アサーンRTRの内の古い金型の製品がラウンドハウスへ移された(画像はそのロゴ)。 | アサーン オーバートン オーバーランド ハリマン プルマン・パレス・カー レディ・ツー・ロール | ワークスK |
ラウンド・ハッチ round hatch | 文字通り、ハッチのフタが丸いものをいう。一端をヒンジとし、1個ないし複数個の締付具を備える。水密、気密に優れ、鉄道車両ではカバードホッパーやタンク車に用いられる。前者では、1950年代後半?にスクエアー(四角)形に取って代わり、1960年代にグレイン用がトラフ型に移行したものの、それ以外のセメント用、プラスチック粒用では採用され続けている。 | トラフ・ハッチ セメント・ホッパー | ワークスK |
ラウンド・ルーフ round roof | 屋根の断面形状が丸くなっているもの、特にボックスカーの場合を指す。"wagon top"ともいう。ただし、肩が丸められていないものはラジアル・ルーフと呼ばれる。客車はアーチ・ルーフという。 アメリカでは一般にウォークウエイを支えるのに有利な、三角となったピークド・ルーフとされる場合が多いが、PRRなどのボックスカーで1930-40年代?に出現した。自動車運搬などのための内容積拡大が目的とされる("Freight Cars of the '40s and '50s" p30)。プレスされたパネルを用いなくても良いメリットもあるがカーリン(垂木)が必要?【調査中】 | ピークドルーフ ラジアルルーフ アーチルーフ タートルバック ワゴントップ | ワークスK |
ラカワナ鉄道 Lackawanna Railroad | Delaware,Lackawanna and Western Railroadの通称。略称はDL&W。「ラカワンナ」、「ラッカワナ」とも書く。ニューヨークの西に流れるハドソン川を挟んだホーボーケン(ニュージャージー州)から、イリー湖岸のバッファローなどを結んだ。1851年に開通し1960年にイリー鉄道と合併してErie-Lackawanna鉄道となった。無煙炭(アンスラサイト)による運行を宣伝したことで知られる。Wikipedia英語版 | イリー鉄道 アンスラサイト フィービー・スノー ツンカーノッック高架橋 ポウリンズキル高架橋 ホーボーケン | ワークスK |
ラ・グレーンジ La Grange | シカゴの西に隣接するイリノイ州の村落。斯界では、ここ(の隣町)にあったEMDのディーゼル機関車製造工場を指す。1934年のサンタフェ向け600馬力スイッチャーSWに始まり1991年まで米国一の生産台数を誇った。実際の地名はMcCookだが郵便局が無く、宛先として隣接するLaGrangeが使われた。Wikipedia英語版のMcCookビジネスを参照 ラグレンジとも書く。ラグランジュ、ラグランジェは仏語。Trains誌1968年12月号p24-37 | EMD | ワークスK |
ラジ radii | "radius"の複数形 | ラジウス | ワークスK |
ラジアルカー radial car | 郊外電車、都市間連絡電車の意。"radial"は“放射状”を指す(weblio辞典)ので、都市と郊外とを結ぶ意味と考えられるが、"interurban(都市間電車)"と同義で使われる。"radial railway"の語もある。カナダでの言い回し。 | インターアーバン | ワークスK |
ラジアル・カプラー radial coupler | 専ら自動連結器で、弓形のスライドバーに沿って首を左右に大きく振るタイプをいう(密着連結器が上下左右に首を振るのは当たり前)。郊外電車や市街電車が急曲線を通過するために装備した。中西部ではCERAによる規格貨車、および牽引用の電機や荷電に採用された。(過大な推進力では座屈の恐れがあり、連結両数に制限があったはず【要確認】) 南アフリカで用いられたピンリンク式他についてはWikipedia Englishを参照。 | オートマティックカプラー CERA | Cedar |
ラジアル台車 radial truck | 操舵台車の意味については、「ステアリング台車」を見よ | ワークスK | |
同上 | 蒸機などの先従台車で、主台枠の中心線上に垂直軸を設けて、それを中心に円弧状に回転するもの。主に1軸。従台車には2軸が存在する。 | リーディング台車 トレーリング台車 | ワークスK |
ラジアル・ルーフ radial roof | 丸屋根の内、屋根断面全体が単一円弧で、肩と車端を丸めていないものを指す。カブースや創成期の客車に多用された。木造ボックスカーにも事例がある。【要確認 詳細研究中】 | アーチルーフ ラウンドルーフ | ワークスK |
ラジウス radius | 半径。複数形は"radii"なので注意(Weblio英和辞典) 実物の線路半径では"degree"が用いられることが多い。直径は"diameter"、(比較的小さな)穴径は"bore"または"bore diameter"、パイプ径は"caliber"。 | ディグリー | ワークスK |
ラジオ・イクイップト radio equipped | 鉄道車両が本格的に無線を装備した最初はPRRのBel-Del支線で、1941年から約3年間、機関車・カブース・地上の間に試験運用された。FCCの免許が不要な低出力のAM 5.7kHzだった。FCCによる最初の認可は1944年にRIへ与えられ、CB&QとB&Oが共用した?(Trains誌1944年7月号p18-21)。 PRRのトレインフォーンtrainphoneは、ハリスバーグ・ピッツバーグ間で1947年までにFM 88.144kHzのものが設置された。送信アンテナはパイプ内の電線で、受信アンテナは円盤状ケースに納められた。地上側は線路に沿って電線が敷設された。機関車・カブース間の交信は不可? 終焉は1967年という。これらは真空管(vacuum tube)を用いていたため鉄道車両のような振動環境には脆弱だった。MR forum 本格的な普及は1950年代末からで、ソリッドステート化(半導体化)がキーとなった。機関車やカブースにおける"RADIO EQUIPPED"の表記は1960年代末まで一部の鉄道で見られた。客車列車内はシグナル・ラインでやり取り? MR forum、Harmon Electronicsのモデルを参照【詳細研究中】 | ディフェクト・ディテクター | ワークスK |
ラジオ・プラスチック・モデルズ Radio Plastic Models | |||
ラスト・オリウム Rust-Oleum | official site アメリカの塗料メーカー。ホームユースも発売する。日本法人が存在。Wikipedia英語版 | ワークスK | |
ラッカー lacquer | 原義は漆(うるし)weblio辞典 モデルではシンナーと呼ばれる溶剤で希釈する塗料を指し、エナメル系や水溶性アクリル系とは区別する。我が国では金属等用と、ポリスチレン(プラモデル)用が流通しているが、アメリカの鉄道模型では古今を通じて一般に使われたことがない。ラッカー系は溶解度が高く、他の種類の塗料での上塗りが可能。逆は不可。溶剤の揮発が早いため筆塗には向かず、多くの場合、吹付とされる。【確認不十分:書き掛け】 | シンナー メチルエチルケトン | ワークスK |
ラッカワナ Lackawanna Railroad | 「ラカワナ鉄道」をみよ | ワークスK | |
ラッキーストライク・ヘラルド Lacky Strike herald | Chicago Great Western鉄道が戦後の一時期(1960年代?)に採用したマーク。ディーゼル機、カブース、貨車に用いられた。タバコのラッキーストライクに酷似しているものの、2重の白線サークルが同心円ではない。しばしば鉄道自体が"Lacky Strike Road"と呼ばれる。Wikipedia英語版【書き掛け】 | シカゴ・グレート・ウエスタン | ワークスK |
ラッシュアップ lash-up | ディーゼル機や電機の多重連を指す口語的表現。"consist"と同義。Wikipedia鉄道用語解説の"Multiple-unit train control"をみよ。 一般には「急ごしらえのもの」の意。weblio辞典 | ワークスK | |
ラッセル車 Russell snowplow | 1889年にJ.H. Russell(James W. Russell?)によって創設されたRussell Snow Plow Co.(後にRussell Car & Snow Plow Co.と改称)が製造した雪掻き車。アメリカでは専らスノープロウ、ウェッジ・プロウというが、日本ではラッセル社製でなくてもラッセル車という。スキの向きが、彼の地では上向き、日本では左右振り分けに重点が置かれている。雪質や運転速度の違いによるものか 鉄道院時代の1911年に木製が輸入され、翌年から使用された。また1927年から鋼製車が札幌鉄道局などで製造された。日米共に単線用と複線用が存在した。 ラッセル会社の工場はペンシルベニア州リッジウェイRidgwayに建設され、1930年代までに全鋼製車を各鉄道に納入、幾ばくかの種類の貨車やカブースを製造、1951年に閉鎖された。【出典:?】木製のプロトタイプとモデルの議論が掲示板(写真:RMC誌1986年12月号p70)にある。Trains誌2006年12月号p70-71 Wikipedia英語版"wedge plow" 1900年出願のUS特許公報 国鉄編纂鉄道辞典下巻p1706 【参考情報】ACF社のHuntington工場が製造したという全木造車2両が"American Car & Foundry Company 1899-1999"に掲載される。それらは1901年製のNYC&H向けと1902年製のGR&I向けで、後者のキャブ側面に"The Russell Wing Elevator Snow Plow"と記されている。 鋼製車がCar Builders' Cyclopediaの1922年版ではCanadian Car & Foundry社、1940年版ではQ&C社の名のみで掲載されている。ミシガン州デトロイトで1876年から1916年まで存在したRussel Wheel and Foundry Companyとは無関係という。Wikipedia英語版 カナダの一ファンサイト【調査継続中】 | ウェジプロウ スノープロウ スノードーザー | ワークスK |
ラティス・トラス lattice truss | 木製橋に多く使われたトラス。"lattice"は格子の意で、細い部材をX形に密に組み上げたもの。特許取得者名から、Town's lattice truss、またはTown trussともいう。大型鋼材の入手が困難な場合に鋼橋でも採用され、1890-1930年代によく見られた。MR誌1982年7月号p74-77(一例詳細図面)、Wikipedia英語版 | カバードブリッジ | ワークスK |
ラテラル・モーション台車 lateral motion truck | 貨車用の台車で、枕木方向の衝撃を緩和するために、枕梁とバネ上座の間にコロを挿入したもの。図はAAR 50-tonタイプに組み込まれた例(Car Builders' Cyclopedia 1940年版p1138)。1909年にJohn C. Barber(Standard Car Truck Companyの創業者)が開発し、多くのメーカーでライセンス生産され、1950年代まで製造された。一部の機関車の従台車にも採用された(MRH誌2018年6月号p101)。急送用のエクスプレス・ボックスカー、リーファー、ストックカー等に愛用された。外見上はコイルバネ上座と枕梁の間に隙間があることで判別できる。スプリング・プランクは一般に省略されない。Tahoe Model Works製50-ton truck(pdfファイル)、TransPacific R.R.、USパテントを参照 "lateral"は"横方向の"の意 weblio辞典 | バーバー台車 スイング・モーション台車 | ワークスK |
ラテラル・モーション・デバイス lateral motion device | 蒸機の動輪に左右動を与える機構。Wikipedia英語版【書き掛け】 | ワークスK | |
ラトゥーン・パス Raton Pass | ATSF(現BNSF)のサザン・トランスコンにおけるニューメキシコとコロラドの州境にある峠。1880年代に大陸横断鉄道の一部となったが勾配は最大3.5%で、1908年に1.5%のベレン迂回線Belen Cutoffが開通し貨物列車のほとんどが移された。Wikipedia英語版を参照。稀に「レイトン」と発音される。"raton"はネズミの意のスペイン語で、現地音の「ラトゥーン」(または「ラトン」)が適正。 | ワークスK | |
ラトル・キャン rattle can | 「ラットル・カン」とも。缶スプレー、あるいはスプレー缶の意(Urban Dictionary)。"rattle"は「ガラガラ鳴る」(weblio辞典)で、スプレー缶の中に入っている鋼球が音を出す様を表わす。 | エアゾール・スプレー スプレー グラフィティ | ワークスK |
ラナル,エリック Eric LaNal | 1905?-1984 初期には"La Nal"と綴った。本名をAllan Lake Riceといい、MR誌1942年12月号p549は「(アメリカにおける)HOの父"Father of HO"」と呼ぶ。 HOゲージ創成期のMR誌1935年1月号に発表したループ式のラナル・カプラーで知られる。その改良型を1930-40年代にマンチュア社が販売した。また、ドイツ語の大学教授という技術を活かして、アーノルド・ラピード社のカタログを英訳し、Nスケールの導入にも貢献。Guide to Z scale、MR誌1979年1月号p134-146、1984年6月号p3、11月号p122、TMS誌1955年2月号、TMS誌1979年2月号、Railroad Guide、掲示板logを参照。 | マンチュア ベーカー・カプラー | ワークスK |
ラバー rubber | ゴムのこと。天然ゴムと合成ゴムとがある。 天然ゴムは高弾性ではあるものの変形に依る内部損失が少なく振動が減衰し難い。また油類や溶剤、熱に弱く、経年で劣化する。モデルでは1950-1960年代にゴム動力の飛行機や船が流行した。鉄道模型ではモーターのマウントや軸ジョイント、幌に使用例があった。輪ゴム"rubber band"は、工作の道具の他、1940-1950年代にはベルト駆動にも用いられた。 天然ゴムを加硫により硬化させてエボナイトが得られる。 合成ゴムには種類が存在し、シリコン・ゴムが軸ジョイントに使われる。駆動車輪の踏面に巻いて粘着力を確保するものをゴム・タイヤrubber tireと呼ぶ。合成ゴム系接着剤は……。塗装によるゴムタイヤの表現は…… 実車にあっては電気絶縁材や連結装置の緩衝器、台車の高周波振動絶縁に……。ウレタン・ゴムは……。スポンジは……【書き掛け】 | エボナイト グー シェブロン ラバー・バンド・ドライブ | ワークスK |
ラバー・セメント rubber cement | 「合成ゴム系接着剤」をみよ | ワークスK | |
ラバー・バンド・ドライブ rubber band drive | 輪ゴムを使った動力伝達装置のこと。一般に、車体長手方向に置いたモーター軸と車軸とが直角に交わるところに輪ゴムを掛けて回転力を伝える。1940年代から1950年代まで安価なHOスケールで用いられ、特にアサーンが1956年に"Hi-F Drive"の名で発売したものが有名。 | アサーン ハイFドライブ | ワークスK |
ラビット・スタート rabbit start | アメリカでは「ジャックラビット・スタート」という。 | ジャックラビット・スタート | ワークスK |
ラピード・トレインズ Rapido Trains | official site カナダ、オンタリオ州トロントのモデル・メーカー。Jason Shron氏が2003年に起業し、2004年に会社組織となった。HOとNのプラスチックでストリームライン客車やターボ・トレインなどを手掛ける。Walthersサイト | ワークスK | |
ラファイエット Lafayette | 1837年にノリス社で製造された、B&O最初の水平置きボイラーを持つ4-2-0蒸機。1863年に廃車。1937年?製造の復元機がB&O Transportation Museumに保存され、The Great Locomotive Chase(邦題:機関車大追跡)なる映画でYonah号として活躍したことで日本の模型ファンに知られる。TMS1957年6月号、1959年7月号 | ウィリアム・メイソン、ノリス、機関車大追跡 | ワークスK |
同上 | 1932年に製造された、バッド社初のステンレス製レールカーの名前。フランスのミシュラン製ゴムタイヤを履いた。 | バッド | ワークスK |
ラベル LaBelle Woodworking Co. | official site 1947年創業で、HO、HOn3、O、On3ゲージで、貨車、客車及びインタアーバンの木製キットを販売。旧レッド・ボールのパーツも扱う。MR誌での初出は1959年11月号p14の広告で、HOゲージのコーチ。近年は社名を"La Belle"と綴っている。キット組立例 | レッド・ボール | ワークスK |
ラベル Labelle | official site 1974年からと謳うモデル用潤滑剤のブランド。"Motor Cleaning System"には歯間ブラシなどが含まれていて、デンタルケア用品としか見えない。コンコーが扱う。詳細不明 | コンコー | ワークスK |
ラマックス Ramax | サウスダコタ州に本拠を置いたHOプラスチック・メーカー。1973年にハンドレイド枕木の治具、1975年にACFセンターフロー2ベイホッパーを発売。同貨車の金型は1983年、CM Shopsが買収(MR誌同年5月号p14)。さらにディテール・アソシエーツ社に引き継ぎ(当該モデル)?【書き掛け】 | CMショップス ディテール・アソシエーツ | ワークスK |
ララミー Laramie | ウィキペディア日本語版 | オーバーランド・ルート シャーマンヒル | ワークスK |
ランディス・ドア Landis door | プラグドアの一種。PC&F社が製造したインシュレーテッド・ボックスカーの一部に採用された。1964年にカリフォルニア州Los AltosのRobert Landisが開発し、SP(Evergreen Freight Car Corp.)、SSW、ATSF、NYC向けなどが装備。気密にゴム製のシールを用いたが、信頼性に欠けたという(Wheels of Time社のサイト、アトラス・フォーラムなど)。【委細調査中】 外見的に特徴があり、Hi-Tech Details社がHOパーツを販売する。 | パシフィック・カー&ファウンドリー | ワークスK |
ランドスケープ landscape | 原義は風景画で、用紙や書籍などの向きにおいては、横置きのこと。weblio辞典 horizontal(水平の)ともいう。 一方、縦置きは、portrait(肖像画)、vertical(垂直の)という。 | ワークスK | |
ランナー runner | 鋳造用語で湯道のこと。図はWikipedia英語版より引用 | スプルー ゲート | ワークスK |
ランバー lumber | 名詞としては、製材された木材。動詞は、樹木を伐採する、製材するの意。weblio辞典 "lumbermill"は製材所、"lumberjack"は木こり、"lumberyard"は材木置き場、貯木場。ちなみに"lumbar"は腰部のこと。 鉄道の主要貨物の一つである製材済木材は雨濡れを嫌うことから、1950年代まではボックスカーで運搬された(⇒ランバードア)。フォークリフトの普及につれて1950年代末にコンビネーションドア付のボックスカーが登場し、1960年代にはオールドア・ボックスカーが開発された。さらに1970年代末からは専用のセンタービーム・フラットカーへ移行した。 | ティンバー ログ ランバードア コンビネーションドア オールドア センタービーム・フラットカー | ワークスK |
ランバート・アソシエーツ Lambert Associates | ナローを含むHOスケールモデルの輸入卸売業者。MR誌への広告出稿は1966年2月号(p21)に始り、1997年5月号(p21)まで。本拠地は当初カリフォルニア州オークランド、1977年からはSan Leandro、その後はHaywardとした。創業者はHoward Lambert Smith氏で、その娘のMarsha Gregg氏が引き継いだ(Google Groups)。 ブラス・インポーターとしては1967年から1979年まで、メーカーには専らクマタ、ナカムラ、キャブを使った。1973年カタログ(pdf) HOのPRR H-6sb(あるコレクターのブログ 音付)は、キャブ製(1973、1975年)とされるが、とれいん誌1977年5月号p64にはコダマと記載。 一方HO、HOn3等のシノハラ製線路を1966年から手掛けた。特にHOn3は、当初より#70レールを用いたフルラインナップで、フレキシブル線路の他、左右分岐が4、6、8番、Yは4番、3線分岐が8番、片渡りは左右で4、6番。両渡りは4、6番。ダブルスリップも4、6番を揃えた(MR誌1966年4月号p10-12に製品紹介)。 また米国メーカーの取り扱いにも手を広げ、MR誌1983年8月号p14の広告には、Shinoharaを筆頭に、Lenahan's Custom Railway Supply、Model Masterpieces、Ye Olde Huff-N-Puff、Train Tronics、Vanont Enterprises、Fast Fingers、McKean、Taurus Products、Tracks Unlimited、SuperQuick、Ramax、TK Models、Hobby Vent、Mitchell Products、Rio Grande Miniland、CRC、Alco、Arboua Models、Quality Craft、GSB、Virnex Industries、Central Valley、E&B Valley、Caboose Industries、Sango、CM Shopsのロゴが並んでいる。(まあ、聞いたことの無いものが多いので、重複しているかもしれない)シノハラの線路を除いて、ウォルサーズ社のようなカタログは発行しなかった模様。専ら小売店への卸売りに特化していたものか。 これらの品物はウォルサーズ・カタログには掲載されなかったはず【要確認】。またウォルサーズ社は1985年よりシノハラ製#83ラインの供給を受けている。 | クマタ 中村精密 キャブ コダマ LMB 篠原模型店 ウォルサーズ | ワークスK |
ランバードア lumber door | ボックスカー妻面の上部中央に設けられた小さな開閉式のフタ(窓?)で、製材済木材(lumber)や材木等の長尺物の積み下ろしに使われた。ただし、ここから出し入れをしたのではなくて、積込はサイド・ドアから。その先端でこのフタを押して突き出し、その後に他端を反対へ寄せて車内に収めた。取り下ろしは逆の手順(MRH誌2014年10月号p100)。 20世紀初頭にはポピュラーだったが、引戸式となっていた(モデル事例)。ヒンジ式はBettendorf Company等が製造した(Car Builders' Cyclopedia 1940 p451)。ミルウォーキー鉄道では後年まで愛用された。おしなべてAエンドのみに設置された。MR誌2010年7月号p21を参照 これをグレイン・ドアと呼ぶ例があるものの、錯誤。 19世紀前半から1950年代中頃までの住宅建設で一般的だったballoon frame工法に用いる2×4製材の垂直材が24フィートよりも長く、ランバードアは北西部鉄道の40’ボックスカーにとって必須の設備。第二次世界大戦後は8フィート長で足りるplatform frame工法に移行したという。O Gauge Railroading On-Line Forum | ボックスカー ランバー リブサイド グレインアクセスドア バルーンフレーム工法 | ワークスK |
ランプ ramp | 一般には、(高さの異なる二つの道路・建物の階などをつなぐ)斜道、傾斜路、(立体交差路などの)ランプ、(飛行機の乗り降りに用いる)移動式階段、タラップ(weblio辞典) カプラー解放器を"coupler ramp"と呼ぶ由来は? | ワークスK | |
ランボード running board | ランボードは和製語で正しくは英語綴りの通り。日本語では歩み板、英語では走り板? キャット・ウォークが手すりを備えて安全性が高いのに対して、ランボ−ドは開放的であり、より危険である。蒸気機関車のランボードはボイラーに張り付いているだけなので走行中の歩行は危険であったが、前照灯取り替えなどのときは電球を口にくわえて行ったという。 | dda40x | |
同上 | ウィキペディア日本語版が例示するボックスカーの屋根上のものは"roof walk"、"walkway"と呼ばれることが多い。専ら対象となる蒸機のボイラー左右や、ボックスカー両車端のカプラー上部のもの(1966年以降)は、共に手すりを備える。自動車のドアステップを指すことを合わせて解釈すれば、英語圏では極端に幅の狭いものをいう? カナ表記での"ing"の部分の省略は、黙字のタグイか? | ルーフウォーク キャットウォーク | ワークスK |
2004年02月11日
アメリカ型鉄道模型大辞典【ら】
ライオネル ライケン ライト・オブ・ウェイ ライマ ラウンドハウス ラッセル車 等々
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