リーディング・トレーリング リーファー リーフ・スプリング リポーティング・マーク 等々
用語名 | 説明文/参考/出典 | 関連項目 | 登録者 |
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リークヮン・ホビーズ Lee Kwon Hobbies | 利廣模型玩具公司 香港に店舗を構える模型店(とれいん誌2016年6月号p48で紹介)。上海に支店 | ワークスK | |
リーディング鉄道 Reading Railroad | 「レディング・−」または「レジング・−」の誤読。"Reading"はペンシルベニア州の都市名に因み"REDDING"あるいは"RED-ing"と発音する。 ボードゲームの「モノポリー」に登場し、アメリカでも当該の都市、鉄道を知らずに読む者がいるとされ、日本語版でも「リーディング鉄道」と表記されている。Wikipedia英語版"Reading Company"、MR forum、ウィキペディア日本語版「モノポリー」 | レッド(鉛) | ワークスK |
リーディング・トラック leading truck | 先台車のこと。"pilot truck"ともいう。蒸機や古い電機、ディーゼル機で用いられた。採用目的は、動輪だけでは支えきれない自重負担の他、ピッチングやヨーイングの抑制、第1動輪でのフランジ摩耗防止で、左右方向の復元力が付与される。連結器力を考慮とも考えられるが言及する文献は未見。 1軸先台車の回転腕(心向棒)長"X"は、右図(「模型とラジオ」誌1964年3月号増刊)で計算されるが、脱線対策で短めのことがある(日本国鉄D50で1840mmを1400mmに)。 急行旅客用機で2軸とされる理由は、1軸蛇行動を生じた場合にもその中心ピン位置が軌道中心から大きく外れないことによる(すなわち、機関車本体のヨーイングを減じる)。国鉄編纂1958年刊鉄道辞典上巻p928-932を参照 国鉄の電機EF58などが採用した2CC2で、前進、後進共に高速走行する点に留意。 入換機では牽引力を重視し、概ね先従台車は用いられない。 ブレーキ機構は設けられないことが多い。 モデルでは一般に、動輪に比較して僅かな軸重しか掛けない。また左右方向の復元機構は、シリンダーとの干渉を避けるために付与される。 機関車をダミーとした場合でウエイトを抜き過ぎると、連結器力による脱線の危険性が増すので注意。ボギー台車に連結器をマウントする場合に同じ。⇒[トラック・マウント] | 3点支持 トレーリング・トラック ハンティング・オシレーション ビッセル台車 ポニー台車 ラジアル台車 ロッカー・センタリング・デバイス | ワークスK |
リーディング・トレーリング leading & trailing | 回転体の摩擦ブレーキ機構においては、ブレーキ力が押付力に影響を及ぼして、それが減少したり、増加することをいう。特に自動車のドラムブレーキで問題となる(小学生でも分かるトルクと馬力の話)。摺動体支持腕を半径方向としたディスクブレーキでは発生しない。 鉄道車両の踏面ブレーキでは、クラスプ式は自動車のドラム式同様にその差が相殺される。2軸台車のシングル式は、相対する2軸(2輪)で相殺される。ただし、制輪子支持構造が傾くことに注意。右図は1932年交友社刊「機関車の構造及理論」中巻p262より引用。説明を簡略化する目的で、力点を車輪中心高さに一致させている。 蒸機の動輪では、それらの間が狭小等の理由で制輪子が片側だけに設けられる。さらに制輪子の吊方向が、動輪円周の接線とは角度を持つことと、軸バネたわみや各部の摩耗により変動することとにより、設計上で特に留意された。また、ブレーキの掛け始めと終わり(停止直前)にはブレーキ力が急変する(所謂カックン・ブレーキ)ので、操作には習熟を要した。 アメリカでは1900年頃まで、制輪子を動輪の前方としたトレーリング(図の左)で、ブレーキ力を安定的に作用させることが目指された。 それ以後は動輪の後方としたリーディング(図の右)へほぼ完全に移行し、押付力を倍加させて強大なブレーキ力が求められた。摺動面である車輪踏面は、風雨に曝されたレール頭頂面と接触し、状態が短時間で変動するものの、それによる不安定性は複数の動輪で平均化する思惑と考えられる。 我が国の蒸機では、ほとんどがトレーリングで、ごく一部の950(5050)、1290、1900、3800、5000、6600、8900、9020、C10、C11、C12、C52、E10がリーディングだった。C53は、第1動輪のみリーディングとされた。1800、1850、2040は、第1動輪がリーディングで、他はクラスプ。(いずれもシリンダー寄を進行方向と見做した場合) | シングル・ブレーキ クラスプ・ブレーキ 軸重移動 ブレーキ・シュー | ワークスK |
リード lead | 鉛(なまり)のことを指す場合は「レッド」と発音(weblio辞典)。「レッド」を参照。 | ワークスK | |
リー・ドゥー Lhee Do | 韓国のブラス・メーカー。1979-1983年頃にHO、O、On3の客貨車やストラクチャーを手掛けた。インポーターはNJICB、PSC、SS。O-scale Baldwin RF16 in 1979 ? | ワークスK | |
リーファー reefer | リーファーは冷蔵目的のみならず保温目的にも用いられた。大陸横断鉄道は最高点が2600mほどなので、夏季以外は石油ヒーターを装備して凍結に備えた。 青いオレンジをカリフォルニアで収穫して東部に運ぶ途中、石油ヒーターから発生するエチレン・ガスのため予想外に早く熟成したことから、エチレンの成長ホルモン作用が解明されたことは生物学上有名な事実。後に電気ヒ−ターを用いたものが採用された機種においてはそれがまったく起こらなかったという。 | dda40x | |
同上 | "refrigerator car"の短縮形で、アメリカでのみ使われる用語。鉄道貨車のほか、冷蔵自動車や冷蔵船、それに大型冷蔵(冷凍)庫を指す。weblio辞典。Ian Cranstone氏のAAR分類、Wikipedia英語版、MR誌2003年12月号p132-136、Freight Cars Journal no.44 April 1992 (PDF 11.5MB)を参照。 庫内を低温に保つために、車体を断熱材で覆い、ドアには気密構造のヒンジ式やプラグ式が採用される。さらに氷塊や冷凍機で強制的に冷却を行うものと、我が国の鮮魚輸送等でも多用された保冷車とがあり、後者はインシュレーテッド・ボックスカーといい、戦後に普及した。 強制冷却式は、戦前にはアイス・リーファーが一般的で、氷槽を両車端部に設けたもの(写真)と,天井に数か所設けたものとがあった. 1950年代からはエンジン駆動の冷凍機を用いたメカニカル式が主流となった。このメカニカルリーファーの普及により、家畜車(ストックカー)を駆逐したといえる。また1980年代後半から1990年代後半にかけて、液化炭酸ガスを用いたクライオジェニックリーファー(低温冷凍車の意)が運用された 1950年代末以降は、荷崩れ防止のために庫内にはローディング・デバイスが、また連結装置にはクッション・アンダーフレームが装備される。 | アイスリーファー メカニカルリーファー クライオジェニックリーファー インシュレーテッドボックスカー ミルクトレイン ビルボード ドライアイス コンデショネイアー ヒーターカー プロデュースカー ラテラルモーション ローディングデバイス クッションアンダーフレーム | ワークスK |
リーフ・スプリング leaf spring | 板バネのこと。エリプティック・スプリング elliptic springと呼ぶことが多い。図はCar Builder's Dictionary 1888 pE335から引用。 鉄道車両の懸架装置(サスペンション)にあっては複数の板バネを重ねた所謂“重ね板バネ”が使われ、板間の摩擦による振動の減衰を期待して、機関車や客車、貨車の台車で鉄道創世期より多用された。ストリートカーではコイル・バネが多かった。 蒸機では1950年代の終末期まで、ディーゼル機では概ね1960年代半ばまでと見做せる。ただし、EMD製2軸台車に限っては1990年代までスイング・ハンガーと共に採用された。⇒[ブロンバーク台車] アメリカの貨車では、1880年代後半にコイルバネへ転換し(TransPacific R.R.)以後使用され続けたが、板バネと組み合わせたものも存在した。1930年代以降は摩擦式の減衰機構が組み込まれ、60年代以降は油圧ダンパーが付加された。カブース用では板バネが1980年代の終焉期まで新造車に用いられた。 客車のコイルバネへの移行時期は、軸バネが1910年頃?まで、枕バネが1938年のCNWのザ400やミルウォーキー鉄道のハヤワッサに始まり、1945年頃までと考えられる。【書き掛け】 我が国の貨車では、2軸車で最終期の1981年まで新造車に適用された。ボギー台車は当初、アメリカに倣いコイルバネであったが、東海道線電化(1925年)に際して投入した暖房車にこれを用いたところ、高速運転で「乗務員から腸捻転を起こしそうだという苦情が出」て、板バネに替えて好結果を得たことから、アメリカよりも高速度で運転する我が国の貨車に採用されることとなったという。【出典:小坂狷二著「客貨車工学」1948年刊】 旅客車では、ボギー台車が1950年代初頭までの新造車で枕バネに用いられた。2軸のレールバスは1954-55年に、試作のキワ90は1960年に採用していて、これらは2軸貨車用の2段リンクの持つ特性を利用したものと考えられる。⇒[ステアリング台車]。特異な例として、ドイツで開発されたゲルリッツ台車が1940年にスハ32用として試作された。⇒[ゲルリッツ台車]【書き掛け】 板バネは、大荷重のものが得易く上下寸法が比較的小さいことや、コスト面など製造上のメリットもあったが、各板バネの折損が多く、蒸機等ではイコライザーを必須とした。また高速域では動バネ定数の上昇により乗り心地が低下し、コイルバネに較べて重量が重い(TransPacific R.R.を参照)。 なお後年の重ね板バネは、各板の長手方向中央にプレスによる凸形を作って、層間での摩擦を安定させると共にズレを防止している。各板の長さを階段状とし先端を尖らせている理由は、応力の均一化とされる。 貨物自動車では現在でも、車軸の前後左右のガイドが不要になるとして多用される。 "elliptic"(weblio辞典)は、"elliptical"と共に「楕円の」という形容詞で、直訳は楕円形バネ。重ね板バネ2組を上下反対向きに組み合わせて使うと、まさしく「楕円形」であるが、片方だけ、また1/4のカンチレバー式のものもこの名で呼ばれる。また、棒状などの重ね板以外の断面形状のものを含む。 | トラック ライド・コントロール台車 バーバー台車 ナイストロム台車 イコライザー スリー・ポイント・マウンティング コイル・スプリング ゲルリッツ | ワークスK |
同上 | モデルとして縮小された重ね板バネは、層間の摩擦減衰は期待できない。また、たわみ難い(板厚の4乗に比例)として、外観を似せながら最長の板のみを利かせることも行われる。 線バネや単板バネは設計製作が容易で、サスペンションの他、集電ブラシ用などに製品と自作品を問わず多用される。計算にあたっては、片持ち梁cantileverと単純支持梁simple support beamで検索のこと。最大応力発生個所に注意。弾性限(降伏応力)と加工性から専らリン青銅や洋白が使われる。 | ヤング率 コイル・スプリング | ワークスK |
リーフ・ブラウン leaf brown | UPの黄色塗装の屋根などに用いられた茶色。Armor社の冷蔵車の配色からとったのでその茶色でもある。 M-10000や流線型蒸気機関車に用いられた。1934年頃の話である。 | アーマー・イエロー | dda40x |
リー・マーシュ・モデルズ Lee Marsh models | official site 英国型Oゲージのブラス・モデル・インポーター。1995年?創業。メーカーに韓国のHK Trainを使う。東京南青山のモデルキングダムが取り扱い。 | ワークスK | |
リウエイ・デイト reweigh date | 再計量日の意。貨車の輸送料は概ね重さによって決まり、それは積み込んだ状態から空車荷重を差し引いて算定される。よって、空車荷重は定期的に再測定され、その年月が測定場所と共に側面に表記される。測定間隔はAARによって規定され、木造車時代は頻繁な修理があったので短く、鋼製車となって長くなった。例えばボックスカーなどは1937-1949年に30カ月毎で、1968年以降は60カ月毎となった。MRH-Running Extra誌2020年2月号 | トラックスケール | ワークスK |
リオグランデ・ミニランド Rio Grande Miniland | HOn2・1/2(9mm gauge) HOn3(10.5mm gauge) Flying Zoo Joe Works Sango Trainshed Lambert Associates MR誌1981年11月号p16に製品紹介 イラスト・コレクション | ランバート・アソシエーツ 珊瑚模型店 | ワークスK |
リキッド・デカール・フィルム Liquid Decal Film | マイクロスケール社が発売するデカールの再生液。 古くなったデカールは、膜が硬化しているのでひびが入っている可能性がある。したがって、水に浮かべると無数の細片となってしまうことがある。事前にこの液を塗って乾かすと、新たな膜が生成し、その心配がなくなる。 また、デカール・ペーパーに適当な方法で文字、模様を付けたのち、この液を塗って乾かすとカスタムメイドのデカールが出来る。 | デカール | dda40x |
リキッド・ハイドロジェン・タンクカー Liquid hydrogen tank car | 液体水素タンク車。"Cryogenic liquid tank car"の一種。170 kPa、−252.87℃を維持するが……。Wikipedia英語版、ウィキペディア日本語版「水素脆性」を参照 | タンク車 | ワークスK |
リギング rigging | |||
リグナイト lignite | 別名"brown coal"。炭化度の低い石炭で、我が国では褐炭、特に低質のものを亜炭という場合がある(ウィキペディア日本語版)。蒸機の燃料としては、CB&QとC&NWがオマハ以東の線区で使用したことが知られる(Guide to North American Steam Locomotives p189)。現在は肥料原料としての用途がある。さらに低炭化度のものをピートpeat(泥炭)と呼ぶ。 | アンスラサイト ビチューミナス | ワークスK |
リコメンデッド・プラクティス recommended practice | 「推奨される遵守事項」、「推奨値」、「推奨仕様」ほどの意。モデル界では専らNMRAのそれを指し、「スタンダードstandard=互換性を維持するために必要な規格」と分けて定められている(NMRAのサイト)。主に、RP-20.1 トレーラー重量、RP-25 車輪踏面輪郭が話題となる。もちろん「推奨」であるから、依拠する必要はないが、そういう仕様があることを知っていて損は無い。 | スタンダード ナショナル・レールロード・モデル・アソシエーション | ワークスK |
リターダー retarder | "retard"は、遅らせる、手間取らせる、 妨害する、阻止するの意。weblio辞典 塗装においては、塗料の乾燥を遅延させる目的で溶剤の形で混入するものを指す。シンナーの揮発を遅らせて、湿度の高い環境での白化や、筆ムラを防いだり、ツヤを出すために使われる。リターダー・シンナーともいう。 操車場のハンプに設置されたものはカー・リターダーといい、速度を減ずるために用いられる。ウィキペディア日本語版 モデルではエアージェットで貨車のコロガリ速度を制御したハンプヤードがMR誌1961年11月号p57-71に紹介された。 バスやトラックといった大型自動車で、摩擦ブレーキとは別に設置される減速装置をいう。流体式リターダーは、コンバーター・ブレーキ、ハイドロダイナミック・ブレーキとも呼ばれる。 | シンナー ソルベント ハイドロダイナミック・ブレーキ | ワークスK |
リックス・スティッカー Rix Sticker | Rix Productsが1988年頃から発売しているケーディー型カプラーの解放器で、マグネット式。同様の趣旨の製品でCentral Valley社が2000年頃にUn-Deeというものを発売していた。TransPacific参照 | ケーディー スイッチマン | ワークスK |
リッチェン lichen | 「ライケン」の誤読。weblio辞典 | ライケン | ワークスK |
リッチ・ヨーダー・モデルズ Rich Yoder Models | official site 2004年にRY Modelsと改名。G、O、On3、On30のディーゼル機と貨車を手掛ける。 | ワークスK | |
リップ・トラック RIP track | 「RIPトラック」をみよ | ワークスK | |
リテーナー・バルブ retainer valve | "retaining valve"、"pressure retaining valve"、"release control retainer"ともいう。(制動筒圧力)保持弁の意。長い下り勾配用として、ディーゼル機のダイナミック・ブレーキ(発電制動)が普及する以前に使われた空気ブレーキ機構。列車の出発前、一部客貨車のこの弁を手動で操作してブレーキ・シリンダー圧力を保持したままとする。貨車ではKおよびABブレーキ弁以降で採用された。これ以前はハンドブレーキを作用させた。屋根歩み板の撤去と共に床下設置へ移行した(ブレーキ制御装置の近く=MolocoTrainsサイトを参照) 現在でも装備? 日本では採用されなかったが,阿里山鉄路で採用.【要確認 詳細調査中】Trains forum | ダイナミックブレーキ エアーブレーキ Kブレーキ Bブレーキ ルーフウォーク クロスオーバープラットフォーム | ワークス |
リテーラー retailer | 小売店、小売業者のこと。英辞郎 | ディストリビューター | ワークス |
リトル・エンジンズ Little Engines Inc. | official site ライブ・スチーム・モデルのメーカー。1934年創業という。MR誌1972年6月号p35-37に紹介記事。 | ワークス | |
リトル・ジョー Little Joe | B&Oのボールドウィン1927年製0-4-0Tスイッチャー(ドックサイド)の愛称。本機の経緯については鉄道模型趣味誌1990年1,2月号に詳しい解説(山崎喜陽氏)がある。HOモデルは、バーニー製が有名。ブラスは、1960年代のPFM/Sakura(ダイキャスト製、日光モデルのブランド)、1973年のGem/Samhongsa両製品以降、現れていないのが不思議。Wikipedia英語版を参照 | ドックサイド サクラ バーニー | AMTK223 |
同上 | GEによって1948年、ソ連向けに製造された広軌の2DD2流線型両運電機が東西関係の悪化で輸出を差し止められたため改軌されて、ミルウォーキー(型式EP4)、サウス・ショア、それにブラジルのバウリスタ線に転売された。呼び名の由来は、ミルウォーキー鉄道の現場で、当時のソ連指導者スターリンをもじり"Little Joe(Joseph) Stalin's locomotives"、短縮してこう呼ばれたことに因む。Wikipedia英語版を参照 | ロシアン・デカポッド | ワークスK |
リトル・トレイン Little Train,the | 和訳を「ちいさいきかんしゃ」というLois Lenski著、1940年刊の絵本。TransPacific参照 | ワークスK | |
リバーシブル・シート reversible seat | 「ウォークオーバー・シート」をみよ | ワークスK | |
リバース・カーブ reverse curve | S字形カーブ=反向曲線のこと。リバース・ループloopのことでは無いので注意。 | Sベンド | ワークスK |
リバース・ループ reverse loop | "reversing loop"、"return track"、または"return loop"ともいう。我が国では単に「リバース」と呼ばれる。英国などでは"balloon_loop"という。実物では路面電車で多用される。旅客列車や除雪列車用に適用例がある。Wikipedia英語版 模型では連続運転に変化を持たせるなどの理由で設置される。「リバース・カーブ」はS字形曲線のことを指すので注意。 | ワイ | ワークスK |
リバース・ループ・アダプター reverse loop adapter | リバース・ループに進入した列車は、いずれ逆向きにリバース・ループを出て行くが、線路の極性が逆になるので電気的短絡を生じる。 DCCのコマンドは機関車の動輪の回転方向を規定するのでそのままループから出ても何らの支障も無い。しかし線路への給電の整合性を保つため極性反転装置が必要となる。 この装置はリバースのみならず、三角線、転車台、クロッシングに不可欠のものである | DCCフレンドリー フログ・ジューサー | dda40x |
リバー・ポイント・ステーション River Point Station | official site 2006年にRonald Elsdoerfer氏が創業。HOとNでフォード製ピックアップトラックを手掛けたが、2020年にN、2022年にHOの金型をアトラスへ売却した。鉄道車両は、蒸機がAT&SFハドソン(ノーザン?)、電機、ディーゼル機がNHのダイキャスト製?を予告していたが……。 | アトラス | ワークスK |
リバー・レーズン・モデルズ River Raisin Models | official site 1987年創業というSスケール標準軌のブラス・インポーター。メーカーにBoo-Rimを使う。 | ブーリム | ワークスK |
リバリー livery | 原意は制服の意であるが、ユニフォームuniformとの違いが不明瞭。君主や雇い主から与えられたものに限るか。Wikipedia英語版を参照 現代では営業用の自動車や鉄道車両、航空機に用いられる、所属を特定する意匠デザインの意。「スキーム」に同じ。 | スキーム | ワークスK |
リバロッシ Rivarossi | 1945年に創業したイタリアの老舗鉄道模型メーカー。最初のアメリカ型製品は1947年のベークライト製0-4-0Tドックサイドで、翌1948年?にアリスト・クラフト(MR誌1948年11月号P836、Polk's Hobbiesと同一事業者)向けに輸出された。1952年にスチレン樹脂製4-4-2のSP A-6が続いた。1957年にはライオネル、1960年はAHM、1982年以降はIHCにHOスケールの大型蒸機などを供給した。IHBスイッチャーは1960年、NYCハドソンは1966年、UPビッグボーイは1967年、PRR GG-1は1969年に開始している。 Nスケールは1967年からアトラス、1975年にはコンコーとなった。またコンコーを通じてレーヴァ(Röwa、ローワともいう)製品の製造を継承した。Oスケールは1969-1973年にAHMへ供給した(Oゲージの玉手箱)。 2002年にはウォルサーズ社がアメリカにおける代理店となって、一時的に息を吹き返したが……。MR誌1986年8月号p90-92、Wikipedia日本語版、リバロッシ・メモリー、Train Collectors Association、HOseekerカタログ・コレクション、HO Collector extra board、HOC誌2017年第4四半期号p32-38を参照 Hornbyが2004年にArnold、Jouef、Limaと共にブランドを買収し、それらの名前で2006年から中国で生産している。Rivarossi-Hornby International 2017年に北米プロトタイプから撤退? | ライオネル アトラス アソシエーテッド・ホビー アリスト・クラフト インターナショナル・ホビー ウォルサーズ ホーンビー ポケール | ワークスK |
リフューズ・コンテナ refuse container | 廃棄物運搬に用いられるコンテナ。1990年代初頭に登場した。weblio辞典【書き掛け】 | トラッシュ・フラットカー | ワークスK |
リフラー riffler | "riffler file"ともいう。波形ヤスリ(weblio辞典)。先端をカーブさせたヤスリで、被削面と握りハンドルとの間に角度を持たせたもの。多種多様な形状が存在し、金型などの特殊用途でしか用いられない。【調査中】 | ファイル | ワークスK |
リフリジレーター・カー refrigerator car | 冷蔵車、冷凍車。アメリカではリーファーともいう。weblio辞典 | リーファー | ワークスK |
リフレクター・テープ reflector tape | "reflective stripe"、"FRA stripe"ともいう。夜間の踏切事故対策として、鉄道車両の側面側梁付近に貼り付けられた黄色または白色の反射テープのこと。FRAによる規則(FRA 224:prfファイル)で、新製車は2006年1月以降、既存車は2015年までの設置が義務付けられた。MM誌2006年4月号p32-35(掲示板)を参照 写真は2008年撮影のBNSF列車で、機関車には貼付済だが、コンテナ貨車は未だ。UP機はそれまで車体裾に赤帯を巻いていたので印象がガラリと変わった。白色は希れ。落書きされても効果があるという。 旅客列車は除外。 コンテンポラリーを標榜するモデラーには必須。デカールが市販される(Smokebox Graphicsの例)。 このテープ以前にも各鉄道は独自に反射材を採用していて、GNは1956年?(サーカス・ボックスカー?)、ATSFは1958年、CB&Qは1958年?、BNは発足の1970年まで遡れる。カナダでは1974年に制度化された(一カナダファン)。>>MR forum | オペレーション・ライフセーバー FRA | ワークスK |
リブ・サイド rib-side | 専ら、車体側面に横筋状のビード"horizontal ribbed"をプレスした様子をいう。コルゲートほどに密度は細かくない。アメリカではミルウォーキー鉄道が好み1937年から1951年まで、ボックスカー(写真)や客車、蒸機F-7のテンダー、カブースに採用した。River Rasin Models Library、「Milwaukee Road's Rib-Side Cabooses」を参照 ソ連などの東欧圏や中国でも多用された。 鋼製車両の外板張付けを溶接で行うと歪(ひずみ)が発生し、これを取り除くために“お灸”と呼ばれる作業を必要とするが、このリブを設けることにより不要となるとされる。ステンレス車でも用いられる。溶接による外板歪については掲示板を参照 | ランバードア | ワークスK |
リブ・サイド・カーズ Rib Side Cars | official site(2016年消滅確認) 2005年創業のプラスチック・モデル・メーカー。専らミルウォーキー鉄道のHOを手がける。 | ワークスK | |
リブド・バック車輪 ribbed-back wheel | 「チル車輪」を見よ | ワークスK | |
リベット・カウンター rivet counter | リベットを数える人。すなわち、モデルに打たれたリベット数の様な細部まで忠実さを求めるモデラーをいい、自慢、あるいは揶揄する表現。MR誌での初出は1986年10月号p26d。"nit-picker"とほぼ同義。 ScaleTrains社は2015年、普及版のオペレーターOperatorに対して、ハイグレード版をリベット・カウンターと名付けた。 | ニット・ピッカー スケールトレインズ | ワークスK |
リベニュー・サービス revenue service | 「レベニュー・−」をみよ。 | ワークスK | |
リボックス Reboxx | official site(消滅確認2018.11) モデルの交換用収納箱やスポンジ・フォーム、HOゲージ用の金属車輪を販売。中でも台車の転がり具合をテストする試験装置は秀逸。MR誌の広告初出は1997年6月号 | トラック・チューナー | ワークスK |
リボンレール Ribbonrail | HOやNゲージの線路敷設治具などを供給するメーカー。Walthers site 1950年代より線路クリーニングカーを製造する? | ワークスK | |
リボン・レール ribbon rail | 語意は「ひも状のレール」。一般には"continuous welded rail"="CWR"といい、溶接で長尺としたレールをさす(Wikipedia英語版)。我が国ではロングレールと呼びならわし、概要は保線ウィキを参照 | レール ブリーザースイッチ | ワークスK |
リポーティング・マーク reporting mark | 我が国では近年、報告記号と訳される。米加墨の北米鉄道において鉄道車両の所有者および借入者を特定するためのコード。これに続く1-6桁の数字(車番)と併せ、客貨車や機関車を識別し、追跡する為に用いる。1901年(?)以降、AARが統括し、アルファベット2文字以上4文字以下からなる。過去にはピリオドと"&"も使われたが、取扱上は無視された(例えばD&RGW)。アルファベット1文字はRutland Ry.(R)等の4例があるが、1970年以降は皆無。BNSFやUPなど、ほとんどは所有者名のイニシャルとなっている。また、合併前のリポーティング・マークは存続会社が引き継ぎ、例えばSPは現在、UPに所属しているので、SP車番の貨車が存在しても不都合はない。同じものが時代を変えて全く別の所有者に割り当てられることもある。 末尾が"X"は営業路線を持たない会社のもの。それゆえCSXはCSXTを使う。ただし、鉄道傘下のリーファー運営会社は、"PFE"や"MDT"など"X"を付けないことが多かった("WFEX"などと付けることもあり、詳細不知)。車両以外に、牽引トレーラーは末尾"Z"、インターモーダル・コンテナーには末尾"U"が割り当てられている。Ian Cranstone氏作成のリポーティング・マーク変遷一覧表、Wikipedia英語版を参照 リポーティングマークと車番は、ボックスカー等で扉が開いたときにも確認できる位置に書かれるのが常であるが、規則化はされていない。ただしその場合、作業員の便を図って、扉の表面に書き込まれた例がある。もちろん、妻面上部や車内にも記される。MR forum 【仮説】相互乗り入れしてくる車両の運行費用を請求するために使われるのでこの名がある。貨車の秤量所が至る所に設けられている。ACIラベル実施が決定された1965年?以前には義務化されず、サザン鉄道(SOU)が"SOUTHERN"、SALが"SEABOARD"を使った。UPは1961年以降? ピリオドや"&"の省略も同時? この語のMR誌での初出は1934年10月号p5。(TransPacific R.R.を参照)。 | ACIラベル AEIタグ トラックスケール オフィシャル・レールウエイ・イクイップメント・レジスター ハイナンバーズ | ワークスK |
リマ Lima | イタリアの鉄道模型メーカー。ヴィセンツァ市に本拠地があった。O、HO、Nゲージのプラスチック製低価格モデルを手がけ、とりわけNゲージが日本でも比較的広く普及した。2004年、イギリスのホーンビー社に買収された。 | あんりま | |
同上 | 北米市場においてはHOとNが、コンコー、アソシエーテッド・ホビーAHM、プレシジョン・モデルPMI(モデル・パワー傘下)のブランドで販売された。Wikipedia日本語版、Train Collectors Associationを参照 我が国では年少ファン向け雑誌の”模型と工作”誌1965年7月号にヨーロッパ向けHO製品が大々的に紹介された。仲介者、輸入元は不明。 | コンコー アソシエーテッド・ホビー プレシジョン・モデル | ワークスK |
リマップ re-map | mappingは数学用語で写像のこと。実数から実数への写像を関数と言う。すなわちある操作にある機能を割り当てることを指す。 re-mappingは、DCCで特定のファンクションを他のファンクション番号に移動すること。例えばF5でサウンドデコーダから発電機の音が出るとしよう。F0で前照灯がつくことになっていたら、このF5をF0に移動しておけば、前照灯が点くと同時に発電機の音がするようになる。 また、コマンド・ステーション内部のファンクション設定を変更することもリマップという。 | DCC | dda40x |
リムーバー remover | 塗料剥離剤や、しみ抜き剤のこと(weblio辞典) | イソプロピルアルコール ブレーキ・フルード・ストリッピング カメレオン | ワークスK |
リモネン limonene | 柑橘類の皮から抽出される炭化水素の一つである。天然物であるので、二つある光学異性体の片方d体しかない。ポリスチレンをよく溶かすので、ポリスチレン用接着剤として使用される。石油系溶剤に比べ臭いがよく、害が少ないことに加え、接着力が強い。 天然素材であり、価格も高くなく、今後は利用が増すであろう。 レール上の汚れをとるのにも有効である。Goo-goneというブランドの液体洗剤にもかなりの量、含まれている。 | ピネン | dda40x |
同上 | ポリスチレンの接着剤として使われるものはd体で、d-リモネンと呼称される。Wikipedia日本語版 我が国では2005?年から市販されている。MEK系に較べ、初期接着力が若干劣る。ただし、タミヤの塗り付けタイプ品番113(2009年発売)では、その弱さは無いと謳う。 また固着時間も長い(室温で12時間? 低温ではさらに?)が、固着後はMEK系やアセトン系よりも強力(流し込みタイプに限る?)。接着変形が少ないという試験結果(TransPacific R.R)がある。流し込みタイプは表面張力が弱く(?)、隙間に浸透したときに流れ出やすい(?)。ラッカー系塗料の上からの接着は信頼性に欠けるので注意。ABS樹脂の接着は不可。安全性情報例(pdfファイル) なお、アメリカで1980年代には販売されていたTestors品番3521が、"non-toxic(無毒性)for use by children"と記していて、リモネン系ではないかという説がある。 汚れ落としやドライクリーニングの溶剤としても使われる。掲示板ログ | ポリスチレン ABS メチルエチルケトン | ワークスK |
リューブ・プレート lube plate | 空気ブレーキや車軸軸受の保守情報を期した表示。後年は統合されて"コンソリデーテッド・ステンシルConsolidated Stencils"となった。 | コンソリデーテッド・ステンシル | ワークスK |
リリプット Liliput | 「リリパット」とも書かれる。ガリバー旅行記に登場する小人国名に由来するという。オーストリアのウィーンで1947年に創業された鉄道模型メーカー。Wikipedia独語版を参照。 アメリカ型では1960-1970年代にAHM向けとして貨車を輸出した。同じオーストリアのロコと製品が混同されることが多い。Life-LikeやCon-Cor向けもあった。Martin's Railfun Seiteと、Cascade Green Forever!を参照 | アソシエーテッド・ホビー ロコ | ワークスK |
リレーラー rerailer | 脱線した車輪を軌道に復する装置をいう。機関車やカブースに搭載してその都度使用する鋳物製(復線器)と、橋梁などの入り口に設置しておくレールなどの組み合わせとがある。後者についてはRMC誌2007年5月号p82-99を参照 モデルにあっては車両を線路に載せるガイドをいう。各種ゲージ用が市販され、特に狭いゲージで重宝される。 | ディレール | ワークスK |
リンク&ピン・カプラー link-and-pin coupler | 我が国では「ピン・リンク式」と呼び習わす。 | ピン・リンク式カプラー | ワークスK |
リング・エンジニアリング Ring Engineering Inc | official site 無線式DCCや発光するEOTを発売。Walthers site | ワークスK | |
リンテル lintel | 建築用語で、入り口・窓などの上の横木、まぐさ(楣)。weblio辞典 近代的ビルの窓にあっては外部には露出されない。 | ワークスK | |
リンドバーグ・ライン The Lindberg line | 1933年創業をうたうプラスチック・キットのメーカーLindberg Products Inc.のブランド。鉄道模型では1960年代にHOスケールのディーゼル機SW600や貨車を発売。中でもデルリン(ポリアセタール)製の台車はコロガリの良さで評判をとり、以後この材質が業界標準となった。MR誌の広告は1961年12月号−1965年1月号。一部はマンチュアに引き継がれて1980年代から2001年まで流通したという(Tony Cook氏のサイト)。バスやトラック、乗用車などもHOスケールで手掛けた(HOseeker.netカタログ・コレクション)。大西洋単独飛行の"Lindbergh"とは綴りの違いに注意。 | ポリアセタール マンチュア | ワークスK |