┣No.501 【LRT】モスクワ近郊で脱線 ワークスK 2016/06/20(月) 02:43
┗No.512 【長崎電軌】日大教授は脱線係数を測れと ワークスK 2016/07/07(木) 15:19
情報源:JIJI.COM、Response、gooニュース(毎日新聞)、西日本新聞
日時:6月2日午後10時50分頃
場所:長崎市桶屋町の公会堂前交差点
線路:分岐があり、直線軌道から右折するカーブ
電車:蛍茶屋発赤迫行の路面電車1両編成
脱線:後部台車
この交差点では、最近では昨年10月に同様の脱線事故があり、レールの交換など再発防止策が講じられ、先月23日に7カ月ぶりに蛍茶屋−赤迫間は今年5月23日に運転を再開したばかりだった。同じカーブでは2007年5月にも2回の脱線事故が起きている。
国の運輸安全委員会は同日、事故調査官2人を派遣し、原因を調査している。同社によると、路面電車は時速6キロで交差点を右折中に後輪が約1メートル脱線した。運輸安全委の事故調査官は「レールとレールの交差部分に脱線した痕跡がある」と話した。
うぅぅむ。何やってんだか。
不足する情報は、第3軸目と第4軸目のどちらかということ。4軸目だったら、お手上げ(笑) 輪重抜けやろね。台車バネ特性の問題。確率は低い。
3軸目だったらナダルの式に目星を付けて、以下の手順。
(1)当日の天気を確認する。>>tenki.jp
おおっ、晴れとる。摩擦係数が少し高いと読む。
(2)レール垂直面の汚損状態を確認する。
これ、直ぐに見ないとわからなくなる。金属の表面が剥き出しになっているか、またはホコリや油で汚れているかを調べて、摩擦状況を知る。前者だったら、摩擦係数が高いということ。レール表面にセロテープを貼って剥がせばいい。それを台紙に再び貼る。50cmピッチで記録する。
(3)車輪踏面形状を描写する。
吉田式描写器を持ってるか? 事故調査官は携帯していないはず。肝心なことは、水平線を描き込むこと。そう、そうすればフランジ角度を測れる。
まあ、55度以下なら、削正形状不良。
80度以上だったら、摩耗量大。先端円弧で乗り上がり。
>>>対策は、踏面形状の見直しと管理手法の変更。
60-75度の範囲だったら、摩擦係数。
>>>現場に塗油器の設置。無理なら台車に設置。塗布部はもちろんレール垂直面。
「レール交換をした」という一事だけで、対応の杜撰さが解るってもんだ。もちろん、車輪と轍叉(てっさ)の関係は満たしているという前提。
この地図の、北東方面から来て、北西方面へ曲がったようだ。
じっくり考えると、こりゃあ途中脱線じゃあなくて、分岐器脱線。保線屋の範疇だ。
葦の髄から天井を覗くんだもんなあ。
【追記】国土交通省の運輸安全委員会の報告はここ。
[501] 【LRT】モスクワ近郊で脱線 Name:ワークスK Date:2016/06/20(月) 02:43

こりゃあ福井鉄道フクラムと同じ構造かな? 僅かに下り坂で、緩いカーブ? 中間台車だけ脱線。
ということは、座屈か。>>>ロシア語サイト、当方のブログ記事
[512] 【長崎電軌】日大教授は脱線係数を測れと Name:ワークスK Date:2016/07/07(木) 15:19
毎日新聞が7月5日に伝えるところによれば、
日本大の綱島均教授(鉄道工学)は「事故原因の特定に有効な『脱線係数』を測るべきだ」と指摘
したとのこと。
そう、途中脱線なら当然、そういうこと。
しかし、これ、十中八九、違う!
模型での分岐器脱線と一緒(笑)
「フランジ角度を測れ!」が正しい。
たぶん、80度を超えている。
むっ! なんか、おかしい。
こんな時期に、大新聞が報道するなんて、出来レースか?
事故調ってのは、役に立たないのだろうか?
【追記】現場の写真を掲載したブログを発見(「名前はまだない」)。痕跡が判りそうなのだが、一番肝心な「乗り上げた起点」がハッキリ見えない。ただし、昨年の10月。今年のは遠景。
次は毎日ニュース。
内軌側のガードレールにも乗り上がったとなると、やはりフランジ形状を知りたい。考えられることは、外軌側がフランジ角度不良で、内軌側はレール欠損部の特異点かなあ。2016-07-12