2022年06月10日

【HOC誌】2022年2Q号 ホビーラインの全容、タイコ・ブルーコール、1980年代のデッドレール

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HObbylineは終戦直後、1948-1958年の10年間だけ存在しただけなので、我が国はもとより米国でも知らない人が多い。でも、アサーンより2年も早く鉄道模型にポリスチレン樹脂を取り入れた点で特筆に値するメーカーである。それがこの号に13頁にわたって解説されている。動力車2種はアルコFA-1と、F-Mスイッチャーで、貨車が7種、客車がコルゲーテッドとヘビーウエイトそれぞれ2種である。造形的に優れているわけでもなく、eBayには常時、大量に出品されるから、骨董的な価値は見いだせない。欲しがるのは好き者だけ。当方は、晩年に売り出された1/87のプラモデルに興味があっていくばくかを入手している。>>ファンタジーボックス・コレクション

極めてマニアックな記事は、Tycoが1970年代後半に売り出したビルボード・ホッパー。Bethlehem SteelとかPurina Chowsなどの4種類はどれもフィクション。中で興味深いのがBlue Coal。家庭用に無煙炭(anthracite)が使われていた記憶を持つ方が未だ多かったのだろう。この紺色をまとった意匠は、あらゆるゲージで多くのメーカーから発売されたけれど、Tycoが最初という事になっている。写真はBowser製品。

興味深い製品は、1980年代後期に発売されたというバックマンの"Touch-N-Go System"。次世代の鉄道模型技術と期待されているデッドレール(Dead Rail)の先駆けである。

ブラスではNJCBの車両性能試験車(Dynamometer Car)が紹介されている。1970年代中頃のKMT製品。どなたかお持ちだろうか。

裏表紙はアサーンの広告で、ロータリー雪かき車。初期のゴムバンド駆動への言及があって面白い。
ラベル:HOC誌
posted by ワークスK at 02:52| Comment(0) | 情報・薀蓄 2022年− | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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