2022年08月26日

【とれいん誌】2022年9月号 和田岬線103系、スペーシアXプロトモデル、ペーパー木造客車

281a12c7.jpg9月号の注目は、表紙になっているJR西の103系。側引戸の戸袋窓を埋めた姿は、見慣れてきていたとはいえ新鮮。正面妻は、うれしい初期の低窓。驚くのは三連になったワイパー。これ、どうやって動くのだろう? もし、テンデだったら、目が回る。リンク機構かケーブル連動か。2連は一般流通品があるけれど、3連は? 電気的に何か回路が組めるのだろうか。ネットで画像を探したら、揃っているものもあれば、バラバラもある。こりゃあ手動か、あるいは添乗者がスイッチを入れるのかもしれない。取材者にちゃんと訊いてきてくれっていうのは酷か。
 Nゲージ製品が6両編成で発売されていた(GM通信)。>>旋回橋の現状

Coffee Cupコラムでは、東武の新車両Spacia Xの計画発表の話題。モックアップ(模型)がイヤにリアル。1/20だろうか。採用予定のシートは実物のようだ。登場が1年先だというのに、営業運転開始は2023年7月15日と発表され、提供のクラフトビールまで披露されたという。まあ、この1年間はいろいろと段階を踏んで盛り上げていくのだろう。なにせスカイツリーを立ち上げて、浅草や日光、鬼怒川温泉をエリアとする会社なのだ。

製作記事では、木造客車ペーパーキットの組立。大阪住吉区の"のぞみ工芸"の製品で、精細さには定評のあるところ。主催者の赤松輝雄さんとはかつてお話したことがあった。そのとき、「TMS電車工作集の?」と問いかけたら、本人と言われた。同書の中尾豊氏と思しき説明にいわく、「窓の切り抜きが実に見事で、非常にすっきりと美しく仕上がっている」。22本の記事の内、5本。1950年代後半だよ。そんな先入観を持って見せられた製品は、斬新さにビックリ。屋根の曲面をレーザーカットの厚紙の積層で実現と言われて、にわかに信じがたかった。接着剤とパテの選定に苦心したと、うかがった。
 その重ね合わせに9月号の筆者はスティック糊(Plus製)を使ったという。スティック糊の多くは水分を含んでいたはずで、経年変化を心配せざるを得ない。このあたりの解説は文章だけで、写真が皆無‥‥‥と、いぶかしんだら、ネットに発売元の説明書が公開されていた。もう、雑誌記事の出る幕は無いのかもしれない。

ブラスのスクラッチ記事はOスケールのサンフランシスコ・ケーブルカー。この1/48プラスチックモデルを組み立てた経験のある身からすると少し残念。1959年の発売なのだけれど、今でもネットオークションには潤沢に出品されている。検索すれば一発なんだけどなあ。


製品紹介では、カトーの「レーティッシュ鉄道のコンテナ列車セット」。メーターゲージを9mm、1/150に納める方式がイタに付いてきたってことなのだろう。>>東洋経済「日本の鉄道模型が欧州で売れ続けるワケ・ガラパゴス化した日本の独自規格が大逆転」2015/09/25
 それにしても、スイスでは郵便を未だに鉄道で運んでいるのか! えっ! コンテナということは、標準軌区間SBBへも積み替えるのかな。
ラベル:とれいん誌
posted by ワークスK at 12:40| Comment(0) | 情報・薀蓄 2022年− | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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