2022年10月21日
【新聞】幻の「流線形電気機関車」、67年前の設計図見つかる
20日の読売新聞オンラインによれば、幻の流線形電気機関車の設計図(1955年2月作成)が見つかったとのこと。添付されていた写真を変形してみた。ウィキペディア「小田急3000」に登場する「三木忠直氏が発表した研究成果」の一端かもしれない。台車を覆う側板は異様で、ことさら低重心を強調している風。ボギー配置とかパンタ位置とか、車両屋の常識から外れているので、記事に出てくる日本鉄道車輌工業会の福原俊一車両技術担当部長に問い質したいところではある。
EH1015の高速試験は図面作成の10か月後となる1955年12月(ウィキペディアEH10)。次のCG映像はすごい。
【追記】読売のサイトが削除される可能性があるので、記事の要点を記しておく。
「資料は神奈川県横須賀市自然・人文博物館で見つかった。三木さんの次女で東洋大名誉教授の棚沢直子さん(79)が同博物館に託し、データベース化する作業中だった。設計図は55年2月に作製され、「東海道線高速列車牽引用」と記されている。長さ17・8メートル、高さ3・2メートル、幅2・8メートル、重量90トン、最高時速は150キロとされる。設計図とともに、カウンターを備えた食堂車や最後尾の流線形展望車など計7両の客車を連結した姿が描かれた編成図や、当時の「超高速度車両委員会」の議事録なども見つかった。いずれの資料も、元海軍技術少佐で、戦後は鉄道車両の開発に携わった三木忠直さん(1909〜2005年)が残した」
>>コメントありがとうございます。1955年前後というのは、国鉄が電車主義に大きく舵を切った節目の時期ですね。実際、どんなことがあったのか、興味のある分野ではあります。【ワークスK】