●No.293 【EMD GP30】の不思議 ワークスK 2012/01/16(月) 21:59:18
No.294 Re:【EMD GP30】の不思議 Brass_solder 2012/01/17(火) 17:43:06
No.295 Re*2:【EMD GP30】の不思議 ワークスK 2012/01/17(火) 19:20:16
No.293 2012/01/16(月) 21:59:18
ワークスK
【EMD GP30】の不思議
少しばかり古いEMDのディーゼル機GP30が、dda40x氏と、Brass Solder氏のブログで取り上げられました。
この機関車については、MM誌の1989年5月号からのDavid Peck氏の連載に詳細の解説があります。
それに拠れば、GEが新たなディーゼル機メーカーとして参入して、2500馬力という大出力のU25Bを投入したことに、EMDは大変な危機感を抱いたのだそうです。対するEMDのGP20は2000馬力です。続いて61年に製造したGP30も2250馬力ということで見劣りします。
で、採った対策は2つ。
一つは“型式名”で、その頃のGP18が1800馬力、GP20が2000馬力という具合に付けていた習わしを、2250馬力なのにGP30と、さも立派なようにインフレ化したこと。
もう一つはスタイルで、同じGM=ゼネラル・モーターズ=「世界最大の自動車メーカー」のデザイン部門の助言により、キャブ屋根に丸みを付け、ダイナミック・ブレーキ(DB)ファンの左右の張り出しを大きくしたこと。
後者は、なんと、DBの無いACLやNYC向けにも採用されています。
この辺りは、Wikipedia英語版に引用(たぶん)されて、さらに日本版に翻訳されています。
次に、GP30のキャブの長さが、後期型(フェーズU)のファイアマン・サイド(左側)だけ10インチ長くなった理由です。
これはBrass solder氏が仰るように、こちら側に椅子が2つ設置されていて窮屈だったからで、切っ掛けはUPからの要求とのことです。
図は、MM誌89年5月号P55に掲載されているものを、判りやすいように並べ替えています。たぶん、ロコモーティブ・サイクロペディア辺りの引用です。
さて、このシリーズをOスケールでOMI/Ajinが製造したのが、MM誌の連載と同じ89年ですから、両者の間に何らかの関係があったのだと思います。
ということは、OMIも資料を潤沢に集めているはずです。
OMIはこのとき、N&WやSRのハイフードやUPのキャブレスユニットに加えて、フェーズTとUというキャブ長短2種類を製造しています。キャブ背面の配電盤を、実車のようなレール方向と直角ではなくて、斜めに付けてしまった理由は、想像するに、「フェーズUだけプレスの曲げ型などに余分なコストがかかってしまった。少しでも手を抜きたい‥‥」といった辺りだったのでしょうか(笑)
書き込もうとすると、赤字で「書き込み規制中です。」と表示されて、発言を受け付けてくれない現象が1月13日から続いていました。
No.294 2012/01/17(火) 17:43:06
Brass_solder Website:
http://blog.goo.ne.jp/brass_solder/e/7ecd8a659963df8f5656ce53d5ea2fb9?st=0#comment-form Re:【EMD GP30】の不思議
もっと新しい近年のディーゼル機でファイアマンサイドに複数座席を装備したものを知っていたので、サイドの長さが違うのを見たときに「そういう事なんだろうな」と漠然と思っておりました。
理由もはっきりしたのでこれで安心して眠れます。
ありがとうございました。
No.295 2012/01/17(火) 19:20:16
ワークスK
Re*2:【EMD GP30】の不思議
メインライン・モデラー誌は、図面も写真も美しく、廃刊は残念でした。図面集も2冊で終わってしまって、3冊目に予定されていたUSRA機に加えて、ディーゼル機なども出してほしかったのですが‥‥。
posted by ワークスK at 18:49|
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